『全人』2015年5月号 No.794より
2015年5月号 No.794
5月号の特集は、「大学教育棟 2014とアクティブ・ラーニング」。4月1日に開館した大学教育棟 2014は、図書館、ラーニング・コモンズ、講義室などを擁する複合施設。大学での学びに必要とされるアクティブ・ラーニングの実現とどう関わるかという視点で、この新施設を徹底取材しました。小原芳明学長のコメントをはじめ、図書館、教学部、設計管理など、それぞれの立場からの解説を入れ、さらに、最先端の設備や使用法などを緻密で楽しいイラストで図解しました。
また、今月号からスタートした新連載「玉川玉手箱」は本学の教員・研究者が綴るとっておきのエッセイ。書き下ろしイラストと共にお届けします。
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長い期間、人類の知識は印刷文字に集積されており、大学においても知識伝達の手段は文字でした。ところが、情報通信技術の発展によって知識集積と伝達方法もデジタル化し、文字には映像と音声が加わり、図書館に集まる情報もマルチメディア化してきました。玉川大学の新しい図書館は、図書資料の系統的な収集と提供という伝統的な役割を備えつつ、新様式の学修資料をも整備してMultiple Media Resources Center (MMRC) としての機能を追求しました。さらに、学生諸君の主体的な学修を支えるために、ラーニング・コモンズを充実させました。ここでは、それぞれが得た知識・情報に基づき、他者と意見を交えて解を求め、あるいは学修支援を受けるアクティブ・ラーニングが可能です。設備・メディア・人的配置を備えた滞在型の図書館です。
図書館は過去に学び、新しい知を生み出す場です。学生諸君にはこの図書館を起点に、生涯にわたる学修力を身につけ、社会に貢献し、人生を開拓していく人となることを願います。「大学教育棟 2014 開館にあたって」 小原芳明 p4
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今春開館した大学教育棟 2014には3、4階に「ラーニング・コモンズ」を設けました。ラーニング・コモンズとは<共有の学修の場>を意味する言葉です。ディスカッションを重ねながら、ペアワーク、グループワークができ、プレゼンテーションのためのスペースなども十分に用意されています。自学自習で得た知識をベースに、対話しながら学修を発展させられる環境です。(略)
これまでの研究から、アクティブ・ラーニングは、授業はもとより、予習・復習をはじめとする学生の授業外学修の質をも向上させることがわかってきました。学生が十分な授業外学修の時間を確保し、内容を高めることは、卒業後の生涯学習にもつながります。「玉川大学におけるアクティブ・ラーニングの展開」 稲葉興己 p12
目次
- [特集] 大学教育棟 2014とアクティブ・ラーニング
大学教育棟 2014 開館にあたって
人生の開拓者として生涯学ぶ力を備えた人に…小原芳明
イラスト探検! 大学教育棟 2014 &新食堂
故きを温ねて 23 「實に讀書は知識開拓の門戶」…白柳弘幸
玉川大学におけるアクティブ・ラーニングの展開…稲葉興己 - 第86回創立記念日 全学教職員の集い 理事長挨拶抄録
新年度にあたって…小原芳明 - TAMAGAWA GAKUEN NEWS
- K-12 Report
高学年生徒発表会…鳥海 豊 - 学びの時間 44
農学部生物資源学科 有泉高史研究室 - 生涯学べ 41
徳 仁美 オーストラリア大使館広報文化部マネージャー - K-12 学びの丘 16
中学年リーダー会のスポーツ大会実行委員 - 玉川玉手箱 1
目覚めない脳、目覚めさせる脳とミニカー大作戦…礒村宜和 - 今月の一労作 20
大学教育棟 2014「MEDIA SHOWCASE」 - キャリアナビゲーション'15
就職活動中に特に知りたいと思った【情報】は?+
Event PICK UP! 学内企業説明会+就活Tipsお辞儀 - Book Review 124 『マネー・ボール』…大森隆司
- 教育博物館館蔵資料紹介 276 「子供あそび せうぶうちの図」…柿﨑博孝
- 玉川の仲間たち 「コナラ」…巿川直子