玉川大学

2019年 玉川大学 教師教育フォーラム【分科会】詳細

1.道徳教育

道徳科の充実に向けた課題とその克服
―2018年度「かながわ学びづくり推進地域研究委託事業」の取組を手がかりとして―

2017年3月に新たな学習指導要領が告示され、小学校では2018年度から、中学校では2019年度から、「特別の教科道徳」が全面実施されている。しかしながら、「特別の教科道徳」が、学校における道徳教育の要として、児童生徒の道徳性を養うための十分な意義を果たすためには、「考え、議論する道徳」への転換、指導と評価の一体化、地域教材の活用など、克服すべきさまざまな課題がある。
言うまでもなく、これらの課題は、単に学校現場における個々の教員の取組によって改善することのできるものでもなければ、数回程度の研修への参加によって解決することのできるものでもない。これらの課題は、教育委員会・学校現場・大学、さらには、保護者や地域との連携のもと、包括的で継続的な取組によってはじめて、克服の可能性が拓けてくるものとして捉えられなければならないものなのである。
このような視座に基づき、今回の分科会では、2018年度「かながわ学びづくり推進地域研究委託事業」の成果を踏まえ、道徳科の充実に受けた具体的な課題とその克服に向けた取組の在り方について論じ合いたい。

シンポジスト

  • 教育委員会の立場から
    神奈川県教育委員教育局支援部子ども教育支援課指導主事 安齋友貴 氏
  • 学校現場の立場から
    葉山町立長柄小学校校長 岡部厚子 氏
    葉山町立長柄小学校教諭 野崎良惠 氏

指定討論者

  • かながわ学びづくり推進地域研究委託事業の理念とあるべき姿について
    玉川大学大学院教育学研究科 教授/神奈川県教育委員会教育委員
    笠原陽子
  • 道徳科の充実に向けた課題の克服の可能性について―アクティブ道徳の視点から―
    玉川大学TAPセンター長/教育学部 教授 工藤 亘

モデレーター

  • 玉川大学大学院教育学研究科 教授 山口圭介

2.プログラミング教育

小学校プログラミング教育必修化に向けて

2020年から全面実施される小学校新学習指導要領では、小学校プログラミング教育が必修化されるが、順次中学校、高等学校においてもプログラミング教育が拡充・必修化される。
今後、益々コンピュータ等を活用することが求められる社会を生きていく子どもたちにとって、将来どんな職業に就くとしてもコンピュータを理解し上手に活用していく力を身に付けることが重要である。
このため、新学習指導要領では、「言語能力」や「問題発見・解決能力」とともに、「情報活用能力」を学習の基盤として重要な資質・能力と位置づけている。
小学校でのプログラミング教育は、先行授業を実施しているところも多いが、自治体の取組状況には差がある。
また、「プログラミング的思考」という思考力、判断力、表現力等を育成することだけを目指していると思われがちのところもある。
本分科会では、「教育の情報化の動向」、「情報活用能力とプログラミング教育の関係」、「小学校プログラミング教育を実施するための取組」等について講演と演習を通して、参加者と共有、検討をする機会としたい。

ゲストスピーカー

  • 文部科学省初等中等教育局教育課程課 情報教育・外国語教育課 教科調査官
    国立教育政策研究所教育課程研究センター研究開発部 教育課程調査官
    上野耕史 氏
  • 相模原市教育委員会教育局学校教育部教育センター 学習情報班 指導主事
    渡邊茂一 氏

コーディネーター

  • 玉川大学大学院教育学研究科 教授 佐藤 修

このページを閉じる

  • 個人情報保護
  • 著作権・リンク
  • このサイトについて

Copyright(C) Tamagawa Academy & University 1996-2021 All Right Reserved.