学校法人 玉川学園 Puente 2012.06 vol.02


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一緒につくるとおいしいね夏みかんでオリジナル・ジュース夏みかんジュースづくり山部孝祐さん農学部生命化学科3年生(写真左)内田翔子さん農学部生命化学科3年生(写真中央)石川由香莉さん農学部生物環境システム学科2年生(写真右)文=編集部 写真=相澤裕明完成した夏みかんジュース。きれいなオレンジ色が食欲をそそる。「ありがとうの会」ではこれに、園児が書いたメッセージ入りラベルを貼って、保護者にプレゼントした。搾った果汁に熱を加えつつ、グラニュー糖と百花蜜で甘さを調節する。1時々、器具で糖度を確認。鹿児島産の夏みかんの風味を生かすのがポイント。2瓶に入れたジュースを熱処理し、しっかりと殺菌する。3熱処理が終了したら、すぐさま、一つ一つフタを閉めていく。4農学部×幼稚部今日は、夏みかんでジュースをつくります。農学部のお兄さんお姉さんに教えてもらいましょう」 玉川学園幼稚部の年長組(2011年度)が、「ありがとうの会」でお父さんお母さんにプレゼントするジュースづくりをすることに。ダンボール3箱にもなる夏みかんと、見たこともない搾り器を前に園児たちは興奮気味。しっかりと手を洗って、さあ、みかん搾りに挑戦だ。「そうそう。レバーをぎゅーっと」「上手だね。いっぱい搾れたよ」。夢中でみかんを搾る園児たちに農学部の学生が声をかける。「一番大きいみかんを選んだよ」「手がいいにおい」と園児たちも楽しそうだ。こうして園児たちが搾った果汁を、農学部「の学生たちが加工しジュースにする。 今回使われた夏みかんは玉川学園の久志農場(鹿児島県)から送られたもの。ポンカンなどを中心に70種類ものカンキツ類が栽培されている。「久志は創立者小原國芳先生の生まれ故郷です。玉川に縁のある資産だから、大切に使いたい」と今回のプロジェクトの立役者である植田敏允技術指導員(農学部)は語る。 参加した学生たちの声をきいてみると、「子供たちがケガをしないことが何より。安全と衛生面はいつも以上に気をつけている」と山部孝祐さん。内田翔子さんはこうした連携プロジェクトの参加は2回目となるそうだ。小学校から玉川学園に通っている石川由香莉さんは「私も小さいころに、先輩たちからいろいろ教えてもらった。将来は先生になって食の楽しみを子供たちに伝えたい」と語る。 農学部の学生たちと幼稚部の園児たちが一緒につくった夏みかんジュース。無事完成品はありがとうの会で園児たちの手からお父さんお母さんに届けられた。11VOL.02


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