学校法人 玉川学園 Puente 2012.06 vol.02


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る勉強をしながら、練習できる環境が整っていると聞いていたからです。そして入学後、現在所属するクラブチームと並行して大学のクラブを立ち上げました。クラブでエアロビックに取り組んだおかげで、仲間の大切さやチームで活動する喜びを実感できました。この経験は三河谷さんと同じく、指導者として子供たちと向き合うときに生きています。上野 クラブを新設するなんて寛容な大学だ、という印象ですが、実際、玉川大学には一人ひとりの学生を見て、対応してくれる校風がありますね。僕は子供のころからフランス語を習っていたのですが、学年を超えて2年次の授業から受けさせてくれたし、どうしてもサントリーホールで第九を歌いたくて芸術学科(当時)の先生に相談したら例外的に参加を認めてくれた。そういった経験はいくつもあります。三河谷 音楽祭は思い出深い行事の一つですよね(一同うなずく)。音楽の藤澤眞理先生(リベラルアーツ学部教授)にとても熱心に指導していただいたことが印象に残っています。そのほかでは英語の授業が好きでした。高校までの受験英語とは違い、話すほうが中心で楽しかったです。振り返るとクラブ活動一色の学生生活ではありましたが、本場のチアリーダーは文武両道だと聞いていたので、学業もできる限りがんばりました。その伝統は今でも変わらないのでは?三宅 はい、しっかり受け継いでいます(笑)。私が好きな授業は学部に関係なく履修できるコア科目(現ユニバーシティ・スタンダード科目)。自分とは異なる専門分野や価値観を持つ人たちと一緒に学べる貴重な機会ですし、さまざまな分野に触れられるのは幸せなことだと思います。個性的なカリキュラムは玉川の魅力です。上野 僕が大好きだったのは油谷耕吉先生の授業。先生は独自の観念や理念を持っていて、それを学生にぶつけてくれるんです。高校までの授業とは違って、これぞ大学だと感動しました。ある授業では「“興味”と“関心”の違いは何か」と問われたことがあります。先生曰く、“興味”とは自分がやりたいことをやることで、“関心”とは必ずしもやりたいことではないけれど自分のために大事だと思うからやることだと。例えば新聞は初めのうち面白くなくても、毎朝読むうちに知識が深まりますよね、これが関心。油谷先生は「興味よりも関心を大切にすることが大人だ」とおっしゃって大体育館にて「僕がダンスをはじめた大切な思い出の場所。たくさんの後輩がダンスをしているのを見て感激です。僕たちはラジカセにテープでしたけど、今はIPODか!」記念体育館にて「授業がないときは、いつもここでメンバーと一緒に練習していました。玉川に、こうして教える立場で戻ってくるとは、あの当時は思ってもみませんでした」14VOL.02


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