前に踏み出す力、考え抜く力、チームで働く力。これら3つの力は、経済産業省が提唱する「社会人基礎力」です。この社会人基礎力を、あらゆる機会を通じて養おうとする3つのコミュニティ。
まず一つ目が、2008年に発足した「文学部コミュニティ」。文学部の学生や教員であれば、誰でも参加でき、自由に集える場です。学生から「やりたいこと」が生まれ、その実現を教員も共に参加してサポートします。学生と教員が自由に語らい、コミュニケーションの楽しさを知る談話会や、哲学の原典を読む、教員採用試験に向けて学び合うなど、学生が自主的に研究や学習に取り組む“SIG:Special Interest Group”、学生の声が盛り込まれた冊子『文学部NOW』の発行など、学生のアイディアからさまざまな活動が生まれています。授業でも、クラブ活動でもない、新たな学部内コミュニティ。学生と教員がともに考え、ともに行動し、より豊かな大学生活を創り出しています。
また、二つ目のコミュニティは、学部学科を越えて活動する「SUPLI」。全学部の学生を対象にボランティアや農業体験、新入生サポートガイダンスをはじめ自主的な活動を行うクラブ、サークルに次ぐ第3のコミュニティ。教職員のサポートのもと、自主活動と学部間交流を通して、豊かな想像力を創造力へと発展させ、社会を生き抜く力を育成しています。
三つ目のコミュニティは、玉川大学学生環境保全委員会(SEEC)です。この委員会は、環境保全を啓蒙普及し、実践的な指導力を身に付けるために、近隣の小学校や児童施設等において児童を対象とした「子ども環境講座」を開催しています。この講座は「子どもたちの環境意識を高めること」や「子どもたちが環境保全活動に取り組むことができるようにすること」を目的に活動しています。