運動を指導するために必要なこと

2022.02.01
武内 麻美

2020年度、玉川大学教育学部教育学科に着任致しました、武内麻美と申します。私自身も玉川大学教育学部の卒業生です。専門競技はエアロビック、研究領域はスポーツ運動学です。これまでの研究では、さまざまな年代を対象とし、体力向上や運動意欲向上など、エアロビックを題材とした実践的研究や学校体育で活用できる教材作りを行って参りました。また、エアロビック競技は技の指導方法が未整備なため、運動学的な視点から、技の指導方法に関する研究も継続して行っています。

スポーツ運動学は、外的な視点で人の運動を捉えるのではなく、内的な視点から人の運動を捉えようとし、学習者がどのような感覚で動いているのか、ということを明らかにします。指導者は学習者に、ある運動を指導する際、どのような感じが掴めないから上手くできないのか、ということを観察し、できるようになるための手立てを講じる必要があります。しかし、それ以前に、指導者と学習者の信頼関係が築かれていなければなりません。これらのことは、人が人に運動を指導する上において、基本的に必要であり、最も重要なことであると考えます。また、このことは、運動指導に限ったことではないだろうと思います。

運動が苦手な学習者に、できるようになった達成感や喜びを感じさせ、自身でもっと学びたいと思わせてあげられる、そして、運動の楽しさも伝えられることは素晴らしいと感じます。そんなプロフェッショナルな指導者を一緒に目指していきましょう。

プロフィール

  • 教育学部 教育学科 助教
  • 最終学歴:東京学芸大学大学院修士課程
  • 専門:エアロビック、スポーツ運動学
  • 職歴:
    ・平成18年 玉川学園高等部 非常勤講師(平成22年3月まで)
    ・平成18年 玉川学園中学部 非常勤講師(平成26年3月まで)
    ・平成22年 玉川大学 体育会エアロビックチーム コーチ(現在監督)
    ・平成22年 一般社団法人アステム湘南ソサエティ コーチ(令和元年3月まで)
    ・平成23年 玉川大学教育学科非常勤講師
    ・平成27年 東京学芸大学非常勤講師(令和2年3月まで)
    ・令和2年 玉川大学教育学部教育学科 助教
  • 著書:『教養としての健康・スポーツ』2017、共著、玉川大学教育学部健康教育センター
  • 学会活動:
    ・日本コーチング学会
    ・日本体育スポーツ・健康学会
    ・日本児童学会
    ・日本スポーツ運動学会
    ・体操競技・器械運動学会
    ・日本スポーツ史学会