最短14日間でレタスが収穫可能。この栽培を実現したのが、農学部そして学術研究所生物機能開発研究センターが取り組む、LEDを光源とした作物栽培の研究です。LEDによる作物栽培は、野菜の栽培が難しい土地における無農薬で安全な食料の安定供給につながります。“Future Sci Tech Lab”(実験施設)では、光環境と培養液の調節を組み合わせることで、より高機能・高品質な機能性野菜の栽培の実現に向けた研究を行っています。
2012年には西松建設グループと産学連携協定を締結。2013年2月、LEDを使用した完全人工光型植物栽培システム「LED農園®」を搭載したサイテックファームが始動、日産600株の生産体制を確立しました。2014年12月には約2年間の実証をもとに生産システムを日産600株から3200株へと拡張しました。サイテックファームで生産されたレタスは、「夢菜®」ブランドとして、2013年2月から小田急線沿線のスーパー「Odakyu OX」を中心に販売しています。これからも本学は更なる研究・実証を推進し、「新しい農業のカタチ」を発信し続けます。 さらに2016年3月、水産資源の新しい養殖技術を研究する施設「アクア・アグリステーション」が、農学部に誕生しました。閉鎖環境におけるアワビの養殖技術を確立し、人類が直面する食料問題の解決を通じての社会貢献をめざします。