修士論文発表審査会 報告

 1月26日(金)に、文学研究科英語教育専攻修士課程2年生の修士論文発表審査会が行われました。発表者は全3名で、論文題目「英語ライティングにおける協働学習の効果の検証 ―Pre-writingの段階に焦点を当てて―」、「言語の境界 ―日本語話者の英語由来の言葉に対する言語意識―」、「Growing Translingual Identity Through Language Learning Process -From a Narrative of a Third Generation of Nikkei-」の順に発表が行われ、1人あたり発表時間が15分、質疑応答の時間が5分という流れで進められました。
 2年生は修士論文の集大成となる発表審査会ということもあり、緊張している人もいましたが、2年間の学びが詰まった研究内容で、各々の専門性が光った発表でした。先輩方の発表を聞いて、後輩である私は研究の流れや妥当性の高いリサーチなど、学ぶ点が多く、刺激を受けました。また、英語教育専攻のほとんどの教員が出席していたこともあり、各教員からの専門的な質問が出ましたが、発表者が冷静に答える姿から、知識の豊富さや発表に臨む周到な準備が窺われました。
 発表審査会を終えた2年生は、安堵した表情でしたが、修正を行い、今後の学会発表に繋げる姿も見られました。2年生の姿を見て刺激を受けた私たち1年生は、より研究へのモチベーションが高まり、春休み中に自分の研究をより細部まで進めていこうという話になりました。教授や学部生も発表を聞く中、円滑に会を進行することができ、2年生は有終の美を飾った素晴らしい発表審査会になりました。

(文責 英語教育専攻D.S.)

 例年、文学研究科の修士2年生は1月10日頃に修士論文を提出しますが、修士論文作成のプロセスはそれで終わりではありません。まず口述試験、そのあとに発表審査会が控えており、いずれも審査の対象に含まれます。発表審査会は、修士1年生が司会進行とタイムキーパーを務めて運営にあたります。発表する2年生はもちろんのこと、1年生も緊張感をもって臨む大切な学びの機会です。
 文学研究科の学生の多くは、在学中に学会に参加したり研究発表を行ったりしていて、その経験が大学院での研究活動のしめくくりとなる発表審査会でのプレゼンテーションに生かされます。発表会が終わると、3人の発表者は会場となった教室で記念撮影をしていました。2年間共に学んだ仲間の、強いきずなを感じさせる光景でした。

(文学研究科長 丹治めぐみ)