大学院 農学研究科2年生の小林燎平さん、国際園芸学会(ISHS)で「ISHS Young Minds Award for Best Poster Presentation(若手ポスター賞)」を受賞!

2025.06.24

玉川大学大学院 農学研究科 修士課程2年の小林燎平さんが、2025年6月にギリシャで開催された国際園芸学会(ISHS)主催の国際シンポジウムにおいて、「ISHS Young Minds Award for Best Poster Presentation(若手ポスター賞)」を受賞しました。ジャガイモのマイクロチューバー多収量化に関する研究成果が国際的に高く評価され、若手研究者の中で最も優れた発表として選ばれました。

国際学会で若手ポスター賞を受賞

2025年6月2日(月)から6日(金)にかけてギリシャ・テッサロニキで開催された国際園芸学会(ISHS)主催の国際シンポジウム合同大会(IX International Symposium on Seed, Transplant and Stand Establishment of Horticultural Crops and III International Symposium on Vegetable Grafting)において、玉川大学大学院 農学研究科 資源生物学専攻 修士課程2年生の小林燎平(こばやし りょうへい)さんが、「ISHS Young Minds Award for Best Poster Presentation(若手ポスター賞)」を受賞しました。

参加した国際学会とシンポジウム

  • 国際園芸学会:ISHS
    (International Society for Horticultural Science)
  • 第9回園芸作物の種子、移植、苗の育成に関する国際シンポジウム
    (IX International Symposium on Seed, Transplant and Stand Establishment of Horticultural Crops)
  • 第3回野菜の接ぎ木に関する国際シンポジウム
    (III International Symposium on Vegetable Grafting)

国際舞台でのポスター発表が高く評価される

小林さんは、世界中の研究者が集まる国際シンポジウムにおけるポスターセッションで、「明期中断処理で形成されるジャガイモのマイクロチューバーの多収量化に関する研究(Study on high yields of potato microtubers formed by long-day conditions using temporary light interruption treatment)」の成果を発表し、高い評価を受けました。

今回発表したのは、ジャガイモの種イモに利用できるマイクロチューバー(微小塊茎)の形成に、LEDを光源とした光環境制御が有効だということを明らかにした研究成果です。特に、長日条件でありながらジャガイモに短日条件と同じ作用を与えることができる明期中断処理が、マイクロチューバーの形成促進、多収量化に効果があることを明らかにしました。

この研究成果は、直接的には北海道などジャガイモ産地での種イモの安定供給を可能とするものであり、将来的には植物工場技術を用いた食料の安定的な確保や自給自足に繋がる研究内容です。

日々の研究成果が実を結ぶ

今回のシンポジウムには四十数カ国から300名ほどの研究者が集まりました。ポスターセッション(4つのセクション合わせて41課題)のうち、小林さんの発表のみに賞が贈られました。「ISHS Young Minds Award for Best Poster Presentation(若手ポスター賞)」は発表者が35歳未満である者の中から、最も優れた1課題に対して授与される賞です。

小林さんは、農学研究科では応用食品科学領域に所属し、日頃からLEDを用いた植物工場技術の開発について地道な研究活動に真摯に取り組んできました。このような国際舞台での受賞は、そうした日々の努力と探究心による研究の成果が評価されたものです。

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