2010年・春 足に合った靴を履いていますか?

新緑がさわやかな季節、お出かけする機会も多くなって来ているのではないでしょうか。せっかく出かけたのに、靴が合わなくて辛い思いをした経験はありませんか。

私たちの生活に欠かせない靴ですが、驚くべきことに私たちの身の周りには、履けば履くほど身体を痛めてしまうような靴が多くあります。

人間は誕生以来、裸足で生活してきました。やがて靴が発明されることにより、足を保護し歩く機能をさらに促進させました。しかしその一方で、ファッションアイテムとしてデザイン性が重視されるようになりました。そのため、靴本来の足を保護し歩く機能を促進するという役割とは、異なって来ていることが多くなってきています。これにより引き起こされるトラブルも少なくありません。

では、合わない靴を履いていることにより引き起こされるトラブルとは、どんなものがあるのでしょうか。

下半身の血行障害
ハイヒールなどを履き続けることにより足がうっ血し、腰痛・生理不順・冷え性・便秘などを引き起こします。
肩こり
足に合わない靴を履くことで姿勢が崩れて起こります。
ハンマー・トウ
ハイヒールなどのように足の指が靴底に押し込められ、指の1本1本がハンマー(金槌)のようになってしまいます。
巻き爪
きつい靴を履き続けることによって爪の縁が指に食い込んで痛みます。そこに細菌感染を起こすと爪周囲炎になります。
アキレス腱周囲炎
合わない靴で激しい運動をしたり、ヒールの高い靴を履き続けることによって負担がかかり起ります。
外反母趾
合わない靴を無理に履き続けることによって起こります。とくにハイヒールは、指先への圧力が増加して進行が早まります。

そのほかにも、すねが痛くなったり、靴ずれを起こしたり、靴の中での強い圧迫で起こるウオノメや、擦れた皮膚が硬くなりタコなどもできてしまいます。

それでは、実際に靴を選ぶ時、どんなことに気をつけたらいいのでしょうか。
5つのポイントを押さえて選んでみてはいかがですか。

  1. 歩いた時、かかとへの衝撃は吸収されているか
  2. ボール部※1の屈曲と、ころし※2はあるか(曲がりやすくフィットしているか)
  3. 捨て寸※3があるか
  4. 靴の中で指が横へ広がるか
  5. トウ・スプリング※4があるか

人間の足は、季節、体調、時間によって大きく変わります。また、右足と左足を比べてみても大きさが違います。自分に合った靴を選ぶことは、とても難しいことです。少しでも自分に合った靴を履いて楽しく快適に、お天気の良い日は少し遠くまで歩いてみて下さい。

  • 1足の親指の付け根と小指の付け根の最も突出した箇所
  • 2靴の箇所によって足の大きさより小さめに作られている部分を指し、足が前すべりしないようにする
  • 3靴の内部、つま先から前の余裕寸法(あそび)
  • 4歩く時、スムーズな足の動きを得るために設けられた、靴底の先端と地面の隙間