明治前期教育用絵図展

2003.11.08

会期:2003年11月8日(土)~12月7日(日)
会期中無休
9:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
会場:玉川大学教育博物館
入館料:無料

わが国の近代教育制度は、欧米の制度を模範として成立しました。その特質は、国の管理のもとに公教育制度として、すべての子どもたちを対象に学校を設立し、組織していった点にあります。これにより明治維新以後、全国に学校が設立され、学齢児童の就学が促進されるようになりました。

近代教育制度のもうひとつの特質としては、当時の国策が産業の振興という面を重要視し、教育制度も近代産業の発展に密接に関わっている点があげられます。これは、大人だけでなく、未来を担う子どもたちにとっても、産業に対する知識を豊かにすることが必要と考えられていたからです。そのため政府は、博物館の設置や博覧会事業を積極的に展開し、学校教育以外にもさまざまな形で教育の場を提供していきました。

このような政策のもと、新しい教育では教材・教具などにそれまでにはなかったものが取り入れられています。教材としての教科書は、明治以前にも教育の場で使われてきましたが、加えて掛図をはじめ、教育用の絵図類の普及にも力を入れ、さらに家庭教育においても使用できる絵図も発行しました。

本展は、当館のコレクションの中から、明治初年から10年代までに文部省により発行された子どものための教育用絵図にスポットをあて、そこから新しい教育のはじまりを見ていこうとするものです。この時期の教育用絵図類が一堂に会した展覧会は、日本で初めてのものとなります。展示では、当時の教育制度や時代背景をもとに、どのような人々によってそれらがつくられたのかを明らかにしながら、子どもたちが学んだ絵図類を紹介いたします。