開講科目

修士課程

応用植物科学研究

植物細胞分子科学特論(2単位)

近年、細胞工学や遺伝子工学の発展が著しいが、油糧作物であるナタネを例に取り、これらの手法を用いた種子の生産性向上や種子に蓄積する脂質の成分の改良などを、原理、手法、応用的な面から解説していきます。

植物育種学特論(2単位)

植物の育種が対象とする形質は、生産力増加、ストレス耐性、耐病性、品質改良など多方面にわたっています。これらの形質を発現させる機構の解明は植物科学及び遺伝学の展開とともに飛躍的に進み、それらの成果に基づく応用研究も進められています。植物育種学特論では、植物の重要形質の発現の分子機構の現状を学び、さらに、分子育種の可能性について考察していきます。

植物病理学特論(2単位)

植物が病原体の侵害を防御する仕組みはダイナミックです。まずpreinhibitinを備え、phytoalexinを生成し、さらにカルス誘導のためにGABAを生産します。病障害制御の法則ならびに刺激応答性のあることを自らの実証データに基づき、解明していきます。

植物病原学特論(2単位)

植物の病気を引き起こす病原体として,菌類,細菌,ファイトプラズマ,ウィルス,ウイロイドが知られている。植物保護の分野で必要とされる植物病原体に関する知識と洞察を獲得することを目標とし,植物病原体の性状,感染過程の違いについての最新の知見をふまえて解説する。

植物遺伝学特論(2単位)

地球上に蓄積された遺伝変異は貴重な遺伝資源です。遺伝生態学は遺伝子型と環境との働き合いに基づく進化と適応の機作、生態型分化の原理に関わる学問ですが、本講義では作物の起源と分化、遺伝資源の利用と保全について講述・討論します。

園芸学特論(2単位)

園芸植物には、野菜、果樹、花卉などがあります。各種園芸植物に共通する基本的命題として、生活環の各段階における適応戦略を掲げ、それらを生殖生物学的に論じることによって、園芸植物を総合的に見る目と解析力とを養います。

生理学・生化学研究

生体防御特論(2単位)

分子免疫学を主体とした講義で、生物における異物排除の論理、細胞性免疫、抗原と抗体、体液性免疫および免疫担当細胞の分化と調節などの内容です。この分野は現在も急激に進展しているので、時流の問題点を探りながら展開していきます。

植物生理・生化学特論(2単位)

光合成は植物生理・生化学の大きな研究課題です。最近では、植物工学のターゲットの一つとしても注目されています。本講義では、緑色植物の光合成明反応に焦点を当て、その生理・生化学研究の現状に構造論的・機能論的側面から考察を加えます。

細胞情報伝達論(2単位)

細胞外から形質膜に作用する情報伝達物質、形質膜での受容と応答、細胞内への情報の変換と増幅、細胞内(間)情報伝達および応答としての遺伝子発現について、生体防御機構に関連した事象に基づき、議論を展開していきます。

応用バイオインフォマティクス特論(2単位)

近年、膨大な遺伝情報の解読が進められた結果、遺伝情報をベースとした生物の機能解析、比較生物学、生体シミュレーションなどが可能になりつつあります。最新のインフォマティクス技術を用いた生物学の新しい研究手法、およびその応用について解説します。

植物環境制御学特論(2単位)

光合成、花芽形成、形態形成など高等植物がもつ光反応の分子機構について、発光ダイオード、レーザーダイオードなど光半導体素子を用いた特殊な光源を用いて研究している。これらの基礎研究をもとに、未来型植物工場における効率的な野菜生産技術の開発や、宇宙ステーションなど完全閉鎖空間での植物栽培システム構築への転換を行っている。

応用動物昆虫科学研究

昆虫学特論(2単位)

主な内容として(1)環境に対する適応(2)生体防御反応(3)外分泌・内分泌機構を利用した害虫防除(4)遺伝子操作と有用昆虫の育種などを紹介し、院生による分担発表の形式も取り入れて、内容の理解を深めます。

動物発生学特論(2単位)

受精卵が複雑な構造と機能をもつ個体へと発生していく過程は、最も神秘的な生命現象です。そこには、われわれヒトを含めたさまざまな動物に共通する「発生のプログラム」が存在します。本講義では「発生のプログラム」の実体とその普遍性を理解していきます。

養蜂学特論(2単位)

養蜂業は、野生の特徴をそのまま残しながらも「家畜」として位置づけられるミツバチによって支えられるユニークな産業です。本講では、真社会性昆虫としてのミツバチの理解を端緒として、自然と農地の両生態系に恩恵をもたらす養蜂をグローカルに捉え、双方向性の講義展開をします。

昆虫行動生理学特論(2単位)

昆虫は、遺伝的に決められた行動プログラムと、学習による行動の修飾の両方によって、多様な生息環境に適応しています。このような適応的な行動とそれを制御するメカニズムについて、社会性昆虫の例を中心に学びます。

遺伝子発現制御論(2単位)

生命の営みは根元的には遺伝情報に基づいている。DNA上に存在する遺伝子から、さまざまな機能をもつタンパク質が作られる過程と、それを調節する仕組みについて解説し、遺伝子工学技術の背景にある生命現象を理解することを目指します。

社会生物学特論(2単位)

集団で生活する生物に見られる利他的な行動や儀式的な行動の進化の究極要因をヒトも含めて考究する学問分野として社会生物学が提唱されています。本講では、微生物からヒトまで、さまざまな生物の階層で認められる社会の特性を整理し、生物進化の一般則を考えたいと思います。

微生物科学研究

応用生物有機化学(2単位)

薬物の作用機構の研究や新しい生理活性物質をデザインする場合に、薬物の生物活性をその化学構造と物理的パラメータなどを用いて定量化することが重要です。本講義では生物活性一生物活性相関と定量的構造一括性相関の理論と応用例について講義します。

天然物化学特論(2単位)

有機化学の一分野である有機合成化学は、化学工業のみならず生命科学全般の発展を支えてきました。本講義ではその発展の中で発見された方法論や原理を演習形式で学び、有機化合物の合成経路の設計、生体反応の電子論的な解釈ができるようにします。また、有機化合物の構造解析に不可欠の核磁気共鳴法について、その高度な解釈に必要な物理化学的基盤を解説します。

応用微生物学特論(2単位)

放線菌は原核生物のうち最も形態分化の進んだ細菌であり、多様な二次代謝産物を生産することが知られています。ここでは、その二次代謝と形態分化の調節における遺伝的制御について明らかにされた知見を紹介し、これらに関する最新の文献を講読します。

ケミカルバイオロジー(2単位)

化学を用いて生命現象を解明する学問であるケミカルバイオロジーを理解するためには、生命現象の化学的原理を知る必要があります。本講義では、主要な生体分子の構造と性質および代謝経路を化学的視点から解説するとともに、微生物の二次代謝産物とその生合成経路、さらにそれらを利用した医薬品開発についても解説します。

微生物学特論(2単位)

微生物利用工業はわが国において特に発展してきました。バイオテクノロジーを中心とした微生物資源利用の先端技術を詳述し、未利用微生物の探索、新規生理活性物質の微生物二次代謝産物からのスクリーニングについて基礎、応用の両面から解説します。

食料科学研究

食品化学特論(2単位)

さまざまな加工食品原料になっている大豆,トウモロコシ,ナタネなどの多くは,遺伝子組換え作物に置き換わってきている。遺伝子組換え作物を食用にすることには,我が国では抵抗が大きい。しかし,遺伝子組換え技術を用いて製造された医薬品には抵抗がないのはなぜか。各国の制度を紹介しながら議論を深める。

食品製造学特論(2単位)

食品の新しい原料の開発とその有効利用は食品研究の重要テーマです。食品の加工・貯蔵によって成分は化学的変化、物性変化を起こして品質を損ねることもあります。特に加工・貯蔵に伴う食品成分間の相互作用に焦点を絞って講述していきます。

食品栄養学特論(2単位)

食品のさまざまな成分は体組織の構成分やエネルギー源として利用されるだけでなく、感染防御、免疫賦活化、抗酸化、代謝調節などでも重要な役割を果たします。このため、特にタンパク質を中心とし、感染防御、免疫応答などとの関係について展望します。

機能性食品科学特論(2単位)

機能性食品は疾病の予防,生体防御,疾病の回復,体調リズムの調節,老化抑制等,体調調節機能を有する食品である。新たな食品の機能性表示制度が始まり,機能性食品を活用した生体機能維持が期待される。本講では生体調節機能成分の構造,昨日,作用機構,科学的根拠について解説するとともに,機能性表示食品の模擬設計を通じた解説も行う。

食品安全基本論(2単位)

食品の生産から消費までの経路をたどりながら、食品化学、食品衛生学の知識を基にして、微生物の問題、安全性とリスク評価、情報開示、環境ホルモン、残留農薬、食品衛生の向上、食品の品質と表示などについて展望します。

生態系科学研究

行動生態学特論(2単位)

生物の環境に対する応答を生物体内の作用機作から説明する。受講生の構成に応じて、動物の採餌、栄養、免疫、行動などを、また植物では光合成、転流、生活環などについて、適応的意義を念頭に扱います。

生態系生態学特論(2単位)

生態系生態学は、複雑な系である生態系を理解するために、生態学を基礎に、他の学問分野の知識や方法論も駆使しながら、その構造と機能にアプローチします。本講義では、特に、地球温暖化に関わるCO2を含む炭素循環を中心に、講義と討論を行います。

環境動態保全学特論(2単位)

地球全体を一つの生態系と考え、進行しつつある森林の減少、気象変動、大気・海洋汚染等の危機的な状況が生態系に及ぼす影響を学際的な広い視野で検討していきます。また、環境の悪化により引き起こされる生物多様性の減少について、保全を検討するための基礎的知識および方法論を解説します。

極限環境生物学特論(2単位)

熱水、氷河、砂漠、塩湖など、生命にとって過酷な環境にも微生物を中心とした多様な生物群集を見ることができる。本講義では、極限環境生物の生理、生態、産業利用などを幅広く解説し、生命の誕生と進化、宇宙における生命の存在などを議論する。

環境微生物学特論(2単位)

自然界では、非常に多くの微生物が、様々な環境で活動しています。本講義では、土壌、海洋、雪氷等、多様な環境中での微生物について、最新のトピックスや手法を紹介し、生態系における役割や人類との関わり等について考究します。

共通科目

資源生物学演習I・II(各2単位)

研究指導担当教員による演習授業。

資源生物学研究I・II(各5単位)

研究指導担当教員による修士論文研究の授業。

科学英語表現(2単位)

科学論文の基本的な文章構成を理解し、緒言・方法・結果・考察それぞれのセクションに含まれるべき要素を学ぶ。関連分野の英語論文や配布資料を使って講義と演習を行います。また、効果的なポスタープレセンテーションの手法を紹介し、これまで得てきたデータを使いながらポスター作成と英語による発表をいます。

博士課程後期

科目名単位数
資源生物学特別演習I 2
資源生物学特別演習II 2
資源生物学特別演習III 2
資源生物学特別研究I 2
資源生物学特別研究II 2
資源生物学特別研究III 2