玉川池の浚渫工事を、約50年ぶりに行います

2014.07.15

玉川学園の正門にある玉川池。学園の玄関にあり、四季を感じさせる玉川池において大学教育棟2014の関連工事として約50年ぶりに浚渫(しゅんせつ)工事を実施します。浚渫とは池の底面を浚(さら)って土砂などを取り除くことです。そこで、この浚渫工事の内容と「大学教育棟2014」建設との関わりについて、総務部管財課の北川課長代理にお話を伺いました。

浚渫工事をなぜ行うのでしょうか?

玉川池のすぐ近くに食堂棟を建設しています。食堂棟は屋外テラス席を設けており、池の景観を眺めながら食事することができます。また大学教育棟2014のラウンジからは、池全体を見ることができ、いままで道路面からしか見ることができなかった池が上部から眺めることもできるようになります。そのことから玉川池の状態を健全な状態に保つ必要があるため浚渫工事を行うのです。
今回浚渫工事によって池の底面に溜まったヘドロ等を取り除くことができ、池をきれいにすることができます。

  • なお、今回はフライアッシュという、火力発電所等で微粉炭を燃焼させた時の廃ガス中に含まれる球形微粒の石炭灰をもちいて、池の底面にたまったヘドロとフライアッシュを混和させ、地盤を改良する方法を採択しています。

工事の手順を教えてください。

工事期間としては、7月中旬から11月末を池の浚渫工事として予定しています。
まずは、池の生物の捕獲、池の生物全体を池に戻す生物とそうでない生物との区分けを行い、そして池の水を抜いていきます。池の底面のヘドロの地盤改良工事、池内へ割栗石の設置、池周辺への水生植物の設置、池への注水作業、そして捕獲した生物を池へ戻します。
水抜きをした状態の玉川池の状態を見たことがありません。いまからどのような風景が見られるか楽しみですね。また、池への注水作業には、水道水ではなく、井戸の水を1日200㎥ほど入れていく予定で、相当量の水を流し込みます。

抜いた水はどうするのですか?

池の水深は、約1mあります。池も大きいので相当量の水が入っています。池の上部の水(およそ半分程度)は雨水として、雨水配管に流します。逆に下部の水はノッチタンクという泥水をきれいにする水槽を通して、汚水配管に流します。

池にはどんな生物がいますか?

約50年前に池の水を底まで抜いたときに当時まだ中学生だった農学部の杉本教授によると、鯉やウナギ、ヌマエビがいたそうです。その時のエピソードとして、鯉を聖山の池に移したり、ウナギは玉川学園の商店街の方が持って帰って行ったと聞いています。 今回の工事にあたり、農学部の学生や教育学部の学生が池の生物の捕獲作業を手伝ってくれます。池になにが生息しているのか今から楽しみですね。生態の調査は、農学部の吉川教授にお願いしています。 池の底面がヘドロですので、作業時には足元を取られたりしないように細心の注意を払って安全管理を徹底したいと思います。

今回の浚渫工事の抱負を教えてください。

Tamagawa Vision2020をもとに社会の要請に応える教育の推進に取り組んでいるところです。
建設が進む大学教育棟2014と食堂棟は、その機能はもちろんのこと、建物そのものも玉川大学・玉川学園の新しい顔となることが期待されています。玉川池や周辺環境も一体となって新しいキャンパスを印象づけるアカデミックな景観をつくることが求められています。
そこで、キャンパス環境を整備するにあたり目指すべきキャンパス全体のあり方を TAMAGAWA CAMPUS ACADEMIC GARDEN(仮称)と称し、その最初の取り組みとして大学教育棟2014周辺の環境をTAMAGAWA CAMPUS FRONT GARDEN(仮称)と位置づけした整備計画を進めています。
今回、整備計画の一環として玉川池の浚渫工事を行います。
池の浚渫を行うにあたって、今回の浚渫工事で終わりではなく、長期スパンによる池の維持管理を検討していきたいと考えています。浚渫したからずっときれいな池の状態が保てるわけではなく、池がきれいな状態になっていくには長い時間が必要になります。池に存在する植生・生物を健全な状態に保つことで自然の力での池の浄化を促進してくれる要素となると考えています。
今回、学生が池の浚渫工事に携わってくれますが、今後、玉川池が幼稚部から大学までの学びの場として活用されるようにしていきたいと思います。


「大学教育棟2014」の建設に合わせた玉川池の浚渫工事。このように玉川の学生たちの協力によって生態調査も行われています。生態調査の様子は後日公開される「ひと。ゆめ。まなび。」で詳しく紹介します。