玉川大学フォーラム「グローバル時代における観光人材の育成」を開催しました

2012.09.10

9月7日金曜日、東京・港区のオーストラリア大使館において、玉川大学フォーラム「グローバル時代における観光人材の育成」を開催。これに先立ち、オーストラリア・ビクトリア州3大学との留学プログラム提携に関する調印式を行いました。本フォーラムは、本学がオーストラリア大使館、ビクトリア州政府、オーストラリア政府観光局、観光庁、国連・世界観光機関(UNWTO)アジア太平洋センターの後援を受け、各界の識者に講演をいただき、観光立国を担う人材の育成について考える機会を持つために開催しました。また調印式は本学教育活動に不可欠な留学プログラムの実施環境を確実に整えるために行いました。

午後1時からは、同大使館アカシア・ルームで、オーストラリア・ビクトリア州3大学との留学プログラム提携に関する調印式を行いました。文書は、玉川大学 小原 芳明 学長と3大学の代表者、ディーキン大学 ベン・スタッブス氏、スウィンバーン工科大学 アンドリュー・スミス氏、ビクトリア大学 マイケル・ラットクリフ氏との間でそれぞれ交わされました。調印式は松本 博文 国際教育副センター長の司会のもとで滞りなく進められ、オーストラリア大使館代理大使 ブレンダン・ハマー博士、ビクトリア州政府駐日代表 アダム・カニーン氏の両氏からも心温まるご挨拶をいただき、今後の充実した留学プログラムの運営に期待が寄せられました。最後の記念撮影では、報道機関から「ぜひ『友人』同士、もっと真ん中に寄ってもらえませんか」と要望があがると、それまでの引き締まった雰囲気から一変し、関係者の多くの笑顔の中での撮影会となり、和やかなムードで無事調印式を終えることができました。

調印式終了後午後2時からは、玉川大学フォーラム「グローバル時代における観光人材の育成」が開催され、聴講者約140人が出席しました。菊池 重雄教学部長の司会で進められ、小原学長に次いで、オーストラリア大使館代理大使 ブレンダン・ハマー博士からのご挨拶があり、フォーラムに先立ち調印された日豪間の留学プログラム提携の意義と、オーストラリアのグローバル化された高等教育についても紹介がありました。

在大阪オーストラリア総領事のクリストファー・リース氏からは、「グローバル人材の育成拠点としてのオーストラリア」のテーマでご講演いただきました。日本の多種多様で豊富な観光資源とユニークさを生かすための要望や課題を解決することや、観光に関する英文による情報を増やすことが求められるとの趣旨のコメントがありました。またグローバル時代となった今日、そうした観光資源を活用できる「観光人材」の資質とその育成の重要性に触れられました。

次に「成長が見込まれる観光産業」のテーマで、観光庁長官の井手 憲文 氏よりご講演いただきました。講演では、世界における我が国の将来性のある観光分野の産業について、様々な視点で詳細なデータに基づいたご説明をいただきました。また、「観光立国推進基本計画」の施策・事業を踏まえて、「観光立国の実現」に向けての今後5年間の数値目標も掲げられました。マクロ経済の視点では我が国は「先進国」と言えますが、観光分野については成長が見込める「新興国」であるというお話に、会場の観光関係者は熱心に耳を傾けていました。

最後に、国連・世界観光機関(UNWTO)アジア太平洋センター 代表の浅沼 唯明 氏より「グローバル時代の人材に必要なもの」のテーマでご講演いただきました。ご自身の国鉄・JR、JALでの職務経験を踏まえた上で、人々は、気候・生産物・技術・美術・宗教といった日常との「差異」を求めて「旅」をするのではないかと述べられました。これを踏まえ、グローバル時代の人材に必要なものとして、これらの「差異」を探索できる能力を養っていくことが求められるとされました。また、UNWTOのこれまでのセミナーやシンポジウムの内容が紹介され、世界規模での観光に関する課題解決や事業の推進の説明があり、聴講者により大きな視野を与えるお話となりました。

こうした各界や社会の要請に応えて玉川大学は2013年4月から玉川大学 観光学部 観光学科を開設し、「グローバル時代における観光の振興に貢献できる人材」を養成していきます。