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玉川学園を会場に、東京消防庁の救急訓練効果確認が行われました

2014.10.23

9月10日、消防官たちが日頃の練習の成果を披露する救急訓練効果確認(以下、「訓練」とします。)を、玉川学園キャンパス内の大体育館を利用して行いました。これは、東京消防庁に勤務する消防官の皆さんが、救急時に出動した際、迅速かつ適切な行動を取ることができるよう行う訓練です。普段の訓練は各消防署ごとに行っていますが、一堂に会してその成果を披露する機会があります。
今回の訓練が本学で実施されるに至った経緯として、本学が自衛消防技術発表会など、日頃から消防や防災などの活動に積極的に取り組み、町田消防署と協力する機会が多いこと。そして、その一端が評価されたことが今回の訓練実施につながったともいえます。

この日実施されたのは、玉川学園が位置する町田市や八王子市などを管轄する、東京消防庁第九消防方面本部の訓練です。訓練では、ポンプ隊によるAED(自動体外式除細動器)を用いた救命処置や、救急隊による要救護者の処置及び搬送が行われました。
災害現場から救急車の要請があった際に、救急隊よりも消火を担当するポンプ隊のほうが早く現場へ到着することが少なくありません。その際にポンプ隊員が要救護者の応急処置を行うことが増えてきています。そのため今回は救急隊だけでなく、ポンプ隊による処置についても訓練が行われました。
ポンプ隊の訓練は「現場へ到着すると急病人がおり、通りがかった近隣住民が簡単な応急処置を施した」という設定で行われました。急病人役は訓練用のマネキンで、住民役は東京消防庁の消防官が務めました。隊員たちは現場到着後すぐに急病人の状態を確認し、AEDの準備を行うと同時に、現場にいた住民からも詳しい状況を聞き出しました。また、AEDを使用する際は「周囲の安全よし!」と、安全を十分に確認する姿がみられました。

一方の救急隊は、救急車の出動要請があり、現場に向かう設定でスタートし、大体育館の2階にいる要救護者を救急車へ搬送するまでの一連の流れの訓練を行いました。大体育館内に救急車内の様子を再現するスペースを設け、現場へ向かう道路が映し出されたモニタの映像をもとに、隊員たちは救急車の運転、情報の確認、救護の準備など、迅速かつ確実に業務を遂行していました。救急車の運転では隊員同士でこまめに安全確認を行っていました。救急車が確実に現場や搬送先に向かうことができるのも徹底した安全確認がなされているからこそであると言えます。
また、訓練では要救護者の容態が急変するといった「不測の事態」も盛り込まれました。それがいつどこで発生するのかは隊員たちには知らされていません。そうした突発的な事態に臨機応変に対応できる柔軟性も現場では求められます。安全確保だけでなく、的確な指示と状況判断も、救急活動には欠かせません。この日披露された訓練に、消防官たちの日頃の成果が表れていました。

訓練は朝から昼過ぎまで行われ、終了後には第九消防方面本部長による講評がありました。講評の中では「迅速に対応することは重要だが、安全・確実な救急活動を心がけることが大事」といった話がありました。
消防官の皆さんは、勤務中に多くの時間を割いて私たちの安全や命を守る訓練を行っていることで、いざという時の適切な行動につながっています。私たちも消火器やAEDの使い方を知っていれば、火災を発見した時や倒れている人を目の前にした時も落ち着いて行動することができます。最近は救急隊の出動回数が増えていますが、現場での活動時間は徐々に短くなっており、これも日頃の訓練の成果が生かされているといった話もありました。普段は各消防署で行っている訓練を今回のように合同で行ったことで、さらに効果を深められたと思います。

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