玉川学園で飼育したサンゴを石垣島の海に移植成功!

2015.11.25


玉川学園では、文部科学省指定スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の課題研究の一つとして、八重山漁業協同組合観賞用漁業部会サンゴ養殖研究班(以下、同組合サンゴ養殖研究班)からサンゴ(ミドリイシ)を譲り受け、飼育活動やサンゴの研究を行ってきました。5年の試行錯誤の結果、サンゴの飼育に成功。10月2日(金)、玉川学園で成長したサンゴを石垣島の海へ移植することに成功しました。
現在、5年生~12年生の児童・生徒26名がサンゴ研究に携わっています。「石垣島のサンゴを自分たちの手で大きく育て石垣の海に還す」ことを目標にし、同組合サンゴ養殖研究班や各専門家の協力のもと様々なフィールドワークや研修会を実施。飼育環境もアドバイスをいただき、循環システムを整備。試行錯誤の結果、昨年2月に提供を受けた5センチ程度のミドリイシ約30本を15センチ程度にまで成長させ、このうちの8本を石垣島沖に移植しました。
同組合サンゴ養殖研究班とこのような連携をしているのは全国で玉川学園以外にはなく、島外で飼育されたサンゴが石垣島の海に移植されるのは今回が初めて。この成果は地元メディアにも取り上げられ、関心を呼びました。
11月26日~29日に行われる日本サンゴ礁学会でこれまでの活動を生徒が発表する予定です。
サンゴは自然環境の微妙な変化にとても敏感な動物です。生徒たちはこれからも研究を続け、移植したサンゴの成長を見守っていきます。

【玉川学園でのサンゴ研究の特徴】

  • 八重山漁業協同組合観賞用漁業部会サンゴ養殖研究班の全面協力による活動
  • 石垣島の自然環境に近い形で飼育を実施(水槽内のヤドカリ等の生体は石垣島のものに限定)
  • 指導教諭が日本サンゴ礁学会の会員。最新の研究事例などの情報収集を行っている
  • 日本サンゴ礁学会が縁で、お茶の水女子大学服田昌之准教授の協力を得て、研修会を実施
  • 環境省が進めるサンゴ礁再生海域の見学や東伊豆でのサンゴ研修など様々なプログラムを実施
  • サンゴ返還プロジェクトを行っている水族館や美ら海水族館での研修を実施
  • 大学教員やアクアリウムショップなど様々な専門家から生育の助言を受けている
  • 玉川大学農学部海洋生態学専門の吉川朋子教授から研究方法等助言を受けている

【主な活動と研究発表】

<2011年度>
【学内活動】サンゴ飼育活動開始
【学内活動】サンゴや自然環境に関する研究活動を実施
【研修】石垣島研修を実施
【研究発表】1年の研究成果を関東近県SSH研究会や玉川学園展で発表

<2012年度>
前年度の活動に加え、【研修】サンシャイン水族館バックヤード研修を実施

<2013年度>
前年度の活動に加え、【研修】SEA見学研修を実施(玉川学園の水質管理をしている施設で水質管理を知る)
【研修】東伊豆サンゴ研修を実施
【研修】サンゴ礁学会見学研修を実施

<2014年度>
前年度の活動に加え、【研修】葉山スノーケリング研修を実施
【研修】お茶の水女子大学でのサンゴ研修を実施
【研修】サンゴ枝打ち研修を実施

<2015年度>
前年度の活動に加え、【研修】美ら海水族館見学研修を実施
2015年10月 ついに石垣島の海にサンゴを移植

2011年のスタートから4年間は失敗の連続
どうしても水槽内のコケの発生が抑えられなかったり、照明が強すぎたり弱すぎたりとアクシデントに見舞われました。その度に班の皆が解決策を模索してきたが、なかなか解決できず、送っていただいたサンゴは半年もしないうちに死に絶えてしまう状況でした。
それでも同組合サンゴ養殖研究班の方々はサンゴを再度送ってくださったり、飼育のアドバイスなど児童・生徒の研究活動にご協力いただきました。
2014年にNEOWAVE(福岡県筑紫野市のアクアリウムショップ)、株式会社水槽(神奈川県横浜市)のサポートを受け、飼育環境を強化。さらに飼育環境について身近にアドバイスいただける環境を整えることができました。

<2013年の水槽の様子>
<2015年の水槽の様子>

【掲載された新聞等メディア一覧】 (掲載日順)

  • 八重山毎日新聞  掲載日:2015年11月5日(木)
  • タウンニュース町田版  掲載日:2015年11月5日(木)
  • 読売新聞多摩版  掲載日:2015年11月13日(金)
  • 教育家庭新聞  掲載日:2015年11月16日(月)
  • 朝日中高生新聞  掲載日:2015年12月13日(日)