玉川豆知識 No.28

玉川学園のキャンパスには陶板絵画に代表されるように、さまざまな芸術作品が設置されています。玉川の丘を歩いていると、ところどころで石の彫刻作品を見かけた人も多いのではないでしょうか。その中には、3月に退職された元芸術学部の髙橋正晴教授の「石のかたち」という作品群があります。学生の指導をする中で、“石”という素材を使い創作活動を続けられてきた髙橋先生の作品を紹介いたします。

大学教育棟 2014が完成した後で玉川池のほとりに配されたこの作品は、強い主張はなくても、その場所にしっくりととけ込むことを意図して設置されました。髙橋先生いわく「床の間に置かれる一輪挿しのような効果をねらった」という作品です。

大学教育棟 2014を利用する学生を見守るように、4階の入口近くに設置されています。6つの石で構成することで、全人教育がめざす「真・善・美・聖・健・富」という6つの価値の創造を表現しています。中央に人が入ることができるスペースがありますが、これは6つの価値の中央に人間が据えられることを意図しています。

玉川大学名誉教授も務めた故・岡田陽先生からの依頼で3号館前に設置された、芸術学部のシンボルともいえる作品です。音符のように見える一方で、人の胴体からのびた足のようにも見えるこの作品。石という素材がもつ強さを生かし、単純化した形により、さまざまな解釈ができるようになっています。

大学2号館の裏庭にある作品。かつては大学2号館の吹き抜けから大学4号館や聖山、奏楽堂などへ行くための近道があった場所で、学生がよく利用していたところでもあります。レンガ作りの壁面と作品が融合し、温かさが感じられる空間となっています。

継続学習センターがある大学9号館の松陰橋側の入口に設置されている作品です。かつて大学9号館は女子短期大学の校舎として利用されており、髙橋先生が短期大学の図画工作を担当していたことから依頼を受け、入口に置く作品が生まれました。黒御影石を使用したこの形は、ELF Study Hall 2015校舎前に設置された作品にも通じるものがあります。

ELF Study Hall 2015のエントランスに設置された髙橋先生の最新作です。5本の列柱はキューブの連なりで構成されており、これが「五大陸」「つながり」を表現しています。五大陸、つまり世界の共通語である英語を学ぶことを通じて、新しい価値が対話によって創出されることを意図しています。