玉川学園には日本最大級のトーテムポールがあります

マラスピナ大学(現在のバンクーバー・アイランド大学)より、学園創立50周年のお祝いとして、玉川学園にトーテムポールが贈られました。

玉川学園には日本最大級のトーテムポールがあります。屋内プール前の植え込みの中に茶褐色の太い柱の堂々とした姿で立っています。

このトーテムポールは、1981(昭和56)年1月19日、カナダのブリティッシュコロンビア州ナナイモ市にあるマラスピナ大学(現在のバンクーバー・アイランド大学)より、玉川学園創立50周年の記念と、1979(昭和54)年に玉川学園が友好のしるしとして同大学構内に築園寄贈した日本庭園(玉川ガーデン)の返礼として贈られたものです。献納式には、マラスピナ大学長、ナナイモ市長、制作者らが来日し、参加されました。

トーテムポール献納式の写真

高さは約10メートル、最大径1.3メートル、重さは3トンのこのトーテム・ポールは、バンクーバー島産の樹齢300年を超えるウェスタン・レッド・シーダーを彫り上げたもので、玉川学園発展の願いをこめて、北米ファーストネーションのハイダ族のレック・デビットソンとロバート・デビットソンの兄弟によって制作されました。二人はカナダを代表する芸術家で、彼らの彫刻や版画、グラフィックアートは国際的にも評価が高く、カナダ国内の博物館にも数多く展示されています。

図柄は上より首長の帽子をつけた男、主紋章の鷲、唇飾りをつけた身分の高い女、鶏、蛙、ビーバー他の順に彫られています。首長の帽子をつけた男の帽子がリングハットではないので族長ではないのかもしれません。ビーバーの尾っぽのところに彫られている顔は作者の一人という可能性があります。鷲は氏族の紋章でありますが、鶏と蛙はカエルの復讐のモチーフであると考えられます。これほど本格的なトーテムポールは世界でも数少なく日本では初めてでありました。そのため、玉川学園のトーテムポールは、『トーテムポール世界紀行』(浅井晃著)にも世界の代表的なトーテムポールの一つとして紹介されています。

参考文献

  • 『玉川学園の教育活動』 玉川学園 2008年
  • 『玉川教育』 玉川大学出版部 1993年
  • 浅井晃著『トーテムポール世界紀行』 ミリオン書房 1996年