通大生座談会

担当教員から直接講義を受けるスクーリングは、対面授業(本学キャンパス)・オンライン・ブレンディッドの3つの形式から選択が可能です。
年齢やバックグラウンドが異なる3名に、通大でのそれぞれの学びについて語り合ってもらいました。

小学校コース
正科生履修2(3年次編入学)

藤田 遼平 さん
Ryohei Fujita

東京都在住

大学時代から舞台俳優として活動。教員である父や兄の影響もあり、現在は小学校で学童指導員として勤務しながら、小学校1種免許状取得を目指す。2022年度東京都教員採用試験合格。

社会コース
正科生履修2(3年次編入学)

石原 美知子 さん
Michiko Ishihara

東京都在住

医療系大学卒業後、病院で理学療法士として勤務。もともと考えていた教員を本気で志すために編入学。
フルタイムで働きながら中学校社会科1種免許状取得を目指す。

小学校コース
正科生履修1(1年次入学)

椎嵜 まな さん
Mana Shiizaki

東京都在住

大学受験で結果を出せず、親の勧めもあって玉川大学通信教育課程へ入学。
4年間で卒業と小学校1種免許状取得を目指す。2022年東京都教員採用試験合格。

スクーリングで出会った先生が教師としての「お手本」を示してくれた

  • 椎嵜 
    高校卒業後すぐ玉川の通信教育課程に入学した私にとって、スクーリングでのさまざまなバックグラウンドを持つ仲間との出会いは自分の考えや視野を大きく広げてくれました。授業中だけでなく、何気ない雑談や意見交換の中にもたくさんの学びがありました。
  • 藤田 
    とてもよくわかります。私の場合、1年目はコロナ禍のためスクーリングはすべてオンラインとなりましたが、多くの仲間や魅力的な先生方と出会うことができました。特に思い出すのは八嶋真理子先生の「生活科」のオンライン授業。モニターに映る先生はいつも笑顔で私たちにやさしく語りかけ、まるで同じ教室にいるような感覚を味わいました。将来は八嶋先生のような教師になりたいと本気で思っています。
  • 石原 
    そう、先生が教師としての「お手本」を示してくれることもスクーリングの魅力ですね。玉川に入学するまでは、授業が「楽しい」と思ったことはあまりありませんでした。でも、玉川のスクーリングではほとんどの授業が楽しいのです。それは玉川の先生方が、子供たちにとって魅力ある授業を行うためにはどうすればいいのかを身をもって示してくださるから。「こんな授業をしてみたい」って、受講しながら思いました。
  • 椎嵜 
    私はスクーリングでお世話になった湯藤定宗先生が目標とする教師像です。授業の進め方が早くて、ついていくのがちょっとたいへんでしたが、確実に授業内容が身につきました。教員採用試験に向けても先生からはたくさんアドバイスをいただきました。藤田さんと初めてお会いしたのは、今年(2021年)の夏期スクーリングでしたね。
  • 藤田 
    はい。椎嵜さんは周りが私のような年上ばかりで居心地が悪くありませんでしたか(笑)?
  • 椎嵜 
    とんでもない!スクーリングで年上の皆さんのキャリアや歩んできた人生のお話をうかがうことも私にとっては大切な勉強でした。おそらく同年代の平均的な大学生より私の方が密度の濃い学生生活を送っていると思っています。
  • 石原 
    私は医療の世界から教職への転職を考えた時に悩みや葛藤がありましたが、スクーリングの対面授業で知り合った方々から教師への思いや目指すきっかけなどの話を聞いて仲間意識を持つことができました。また、小中学生のお子さんを持つママさんとも一緒に学ぶ機会があり、保護者の意見や今の学校でのエピソードなどを聞けたことも有意義でした。

学修効果を高めるのはICTを活用したコミュニケーション

  • 藤田 
    石原さんはオンラインスクーリングのほか、ブレンディッドスクーリングも体験されていますね。私は未経験なのですが、いかがでしたか?
  • 石原 
    「教育の制度と経営」「教育の方法と技術」の2科目をブレンディッドで受講しました。まずメディア授業を視聴して、その後の通学が土日2日で済むという点がありがたかったです。対面授業は動画での予習が前提として進められます。そのため授業の質・量ともに通常の対面授業より中身が濃くて、実は授業についていくのに必死でした。でも最終日が終わった時の「やりきった!」という充実感は今でも忘れられません。
  • 椎嵜 
    できればスクーリングはすべて対面で受けたかったですか?
  • 石原 
    そうですね。ただ、フルタイムの仕事を持っていた私にとっては、ブレンディッドやオンラインのスクーリングを活用しなければ、通信教育を続けるのは難しかったです。オンラインスクーリングでも「Microsoft Teams」のチャット機能を使えば、授業中に発言や質問ができ、慣れてくるとグループでの討論なども活発に行えるようになります。
  • 藤田 
    確かにオンラインスクーリングでのグループワークや模擬授業など、「Microsoft Teams」を活用した学びはとても充実していて、対面に近いコミュニケーションができました。この経験は、これからの学校教育に欠かせないICT活用を学ぶ良い機会にもなりました。
  • 椎嵜 
    私もオンラインでの意見交換やグループ作業はまったく苦ではありませんでした。パソコンやオンラインツールが苦手な人もいますけれど、周囲の仲間同士で教え合っていたことが印象に残っています。
  • 藤田 
    オンラインでも仲間同士の連帯感を感じましたし、大学のサポートもあらゆる面において手厚かったです。自宅学修で困ったことがあれば、「WebTAMA」を通して質問しましたが、そのレスポンスがいつも早くて、丁寧でした。おかげで目標に向かって走り続けることができたと思います。
  • 石原 
    私も「WebTAMA」の質問機能はありがたかったです。電話での問い合わせですと、照会時間の制約がありますが、ネットでは自分が空いた時間に質問できます。大学からの情報も集約されているので、朝と夜「WebTAMA」の画面を見るのが日課になりました。また、新しい科目の学修を始める際には、テキスト履修の補助動画で学修のポイントをしっかり確認することを心掛けました。

通信教育を終えてからも学び続ける姿勢を持ち続けたい

  • 椎嵜 
    私はこのままでいけば、当初の目標通り在学4年間で来春卒業できる見込みです。早く小学校の教壇に立って、子供たちと共に成長できる教師として働きたいです。
  • 藤田 
    同感です。来春より小学校教諭として勤務予定の自分も、玉川で学んだ経験をベースに生涯学び続ける教師でありたいと思っています。それにしても椎嵜さんは、通信教育の4年間で大学卒業資格と教員免許状を両方取得するために、たいへんな努力をされたのでしょうね。心から尊敬します!
  • 椎嵜 
    いえいえ、目標達成できたのは自分一人だけの力ではなく、スクーリングを通して出会った玉川の先生方、そして藤田さんをはじめ、多くの年上の仲間ができたおかげだと思っています。
  • 石原 
    私も自分一人の努力だけではなく、教師教育リサーチセンターなど、玉川大学のエキスパートの皆さんに支えられ、応援してもらっているという感覚が学修の励みになりました。今は教員採用試験の合格が目標ですが、将来的には教職大学院など、さらに教師としての資質を磨きたいという思いもあります。
  • 藤田 
    いいですね!私も玉川で「学ぶ楽しさ」を味わったので、もう一度学んでみたいという気持ちはあります。これから出会う子供たちとワクワクするような未来を語り合うためにも、自分自身が未来に向けて学び続けることが大切ですからね。