教育実習・介護等の体験

教育実習

教育実習は実際の教育現場で学習をするもので、児童・生徒に多大な影響をおよぼします。気軽に受講できる性質のものではありません。したがって、教育実習の受講にあたっては、本学内で行う教育実習事前指導の受講および本学が定める受講資格(修得科目単位等の規定)を充足することが必要です。なお、本学では、一部の地域を除き出身校や居住地近隣で実習校を自己開拓する方法が一般的ですが、要件が整えば、学内に併設されている玉川学園K‐12(幼稚園から高等学校)での教育実習も受講できます。

受講の時期

教育実習に際しての詳細は、実習受け入れ校の事情により決定します。基本的には、教育実習校の年間授業計画にそって受講の時期を定めることになります。そのため、早い時期に教育実習受講資格充足までの学習計画を立て、およその目安をもって、教育実習希望校へ受け入れの依頼を行います。受講の時期は、原則3年次となります。しかし、地域によっては特別な手続きを要し、4年次になるところもあります。

教育実習

Student's/message

初めて教壇に立ち、子どもたちの笑顔から元気をもらいました
小学校コース 柴田 歩さん(東京都在住)小学校コース
柴田 歩さん(東京都在住)

教育実習の事前指導で、上野和彦先生から実習中の心構えから授業のポイントまできめ細かくアドバイスをいただき、学習指導案も時間をかけて取り組みました。それでも実際に子供たちを前に授業を行うと、予想外の反応や答えが返ってきて「あ、そういう考えもあるのか!」と驚かされることがしばしば……教えているつもりが、逆に子供たちから多くのことを教わりました。
実習期間中は、朝の挨拶や休み時間のふれあいなどを大切に、子供たちとよい関係を築くことを心がけました。おかげで担当した5年生の児童は明るく活発に授業を受けてくれたと思います。そして最終日には「柴田先生ありがとう会」を開いてくれ、学校のイベントのためにみんなで練習していた沖縄の「エイサー」を、私のためだけに演じてくれたのです。うれしくて涙が出ました。
教育実習での体験を通して玉川の先生方が常々おっしゃっていた「生涯学び続ける」教師像が、私の中であらためて明確になりました。子供たちと同じ目線に立つことができる教師を目指し、今後も学び続けたいと思います。

Teacher's/message

学校でのコミュニケーション能力を磨く
教師教育リサーチセンター客員教授 上野 和彦教師教育リサーチセンター客員教授
上野 和彦

今、学校で切実に求められているのは授業力に加え、コミュニケーション能力と子供を理解する力です。教育実習では、まず子供の心に寄り添うコミュニケーションをしっかりと取ることが大切になります。そして、校長先生をはじめ実習校の先生方からできるだけ多くアドバイスや助言をもらうとよいでしょう。知りたいことは積極的に自分から質問してみてください。先生方は「未来の教師」に親身に応えてくれるはずです。学習指導や生活指導、学級経営など、実習校の先生方の優れた部分を自分の中に取り入れていくことで、教師としての資質・能力をいっそう磨くことができると思います。
授業設計に関して、学生の皆さんは「学習指導案の作り方」「板書の書き方」など、つい目先のHow toに走りがちです。しかし、重要なのは「なぜ、この学習をするのか」「どのような問題を提示したら(見いださせたら)よいか」「子供たちに考えさせることは何か」など、Why to,What toを考えることです。広い視点で単元(教材)全体を捉え、自分で授業を創りあげる気概をもっていただきたいと思います。
教育実習を通して、自分がまだ至らない部分を見据え、同時に自分のよさ、強みを再確認してください。きっとその先にあなたが目指すべき教師像が見えてくるはずです。

介護等の体験社会福祉施設や特別支援学校での経験が人間的な成長をも促す ※小学校・中学校の教員免許状取得希望者のみ必修

介護等の体験イメージ

小学校・中学校の教員免許状を取得するためには、「介護等の体験」が必要になります。「介護等の体験」とは、特別養護老人ホームなどの社会福祉施設で行う体験と、特別支援学校で行う体験との2種類に大別され、それぞれにおいて決められた期間での体験が必要になります。体験の主な内容は、障がい者、高齢者などとの交流や介護、介助のほか、受入れ施設・学校職員の業務補助などが想定されています。体験の期間は、特別養護老人ホームなどの社会福祉施設で5日間、特別支援学校での体験が2日間、合計7日間です。

体験先・時期の決定について

「介護等の体験」の申し込みについてはすべて大学が一括して行います。社会福祉施設の体験は各都道府県の社会福祉協議会、特別支援学校の体験は各都道府県の教育委員会が窓口となります。 一部の地域では、体験時期などの希望調査を行う場合もありますが、一般的には社会福祉協議会、教育委員会から指定された期間に、指定された施設・学校で行うことになります。

介護等の体験

Student's/message

小学校コース 神村 万里恵さん(東京都在住)小学校コース
神村 万里恵さん(東京都在住)
教師として目指すべき理想が見えた特別支援学校での2日間

特別支援学校での2日間で学んだのは、それぞれ異なる思いや困難を抱えている子供たち一人ひとりとしっかり向き合うことの大切さ。私が担当したのは障害が重度のクラスで、高校生の年頃の女の子たちです。自分の感情をコントロールできない彼女たちに最初は戸惑うことばかりでした。しかし、現場の先生方はそれぞれの思いにしっかり寄り添い、居心地のいい環境を創るために、つねに笑顔で、明るく声がけをされていました。現在、私は新人教員として3年生のクラスを担任しています。特別支援学校と小学校の違いはあっても、一人ひとりとしっかり向き合う大切さは同じ。児童の可能性を最大限に伸ばしてあげられる教師になるために、特別支援学校での経験を噛みしめて、授業やクラス運営に生かしていきたいと考えています。

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