学びの風景 -明治のおもちゃ絵・絵双六に描かれた教育-

2008.11.03

会期:2008年11月3日(月)~2009年1月30日(金)
時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:土曜日・日曜日・祝日
※11月3日(月祝)・8日(土)・9日(日)・24日(月祝)、12月6日(土)を除く
11月11日(火)~13日(木)、
12月24日(水)~2009年1月4日(日)
会場:玉川大学教育博物館 第2展示室
※構内は教育活動が行われておりますので、車での来館はご遠慮ください。
入館料:無料
玉川学園までの交通アクセス
キャンパスマップ

ギャラリートーク

11月8日(土)、12月6日(土) 予約不要
いずれも14:00~15:00 教育博物館展示室
当館学芸員が展示室内で展示資料等について解説を行います。

この展覧会は、教育と図像の関わりをテーマとした企画展である「明治前期教育用絵図展」(2003年)、「掛図にみる教育の歴史」(2006年)に続くシリーズになりますが、今回は学校教育の中で使われたものではなく、主に子どもたちの遊びや家庭で使われたおもちゃ絵や絵双六(えすごろく)を対象としています。 玉川大学教育博物館の教育史コレクションは、江戸時代から現代に至る教育の歴史を調査研究し、展示や教育活動の中で有効に活用することを目的として、体系的に収集、整理、保存してきた資料からなります。その中心は江戸期の幕府の学問所や藩校・郷校をはじめ、私塾、寺子屋を中心とした関連資料、明治期から昭和にかけての学校教育の場で使われてきた教科書、掛図をはじめとする教材・教具、関係資料などですが、コレクションの中には子どもの遊びや生活にかかわる資料も多く含まれています。

収集の意義としては、子どもたちの遊びをはじめとする生活文化が教育と密接な関係にあるからです。たとえば「よく学び、よく遊べ」という言葉は、学びと遊びが相反するものという意味にとらえられるかもしれませんが、遊びの中には教育的意義があるという見方からすれば、学びと遊びが子どもにとって共存する概念、つまり、同じものであるという認識にもなります。このような収集方針のもと、教育の歴史的歩みをたどる資料とともに、今回展示するおもちゃ絵や絵双六などもコレクションされてきました。

おもちゃ絵とは簡単にいえば、子ども用錦絵であり、一枚摺り・多色刷り木版画として明治期には大いに流行しました。その種類は多様で、着せ替え絵、組上げ・組立て絵、回り灯籠(とうろう)、紙相撲、メンコ、カルタ、絵合わせ、福笑いなどのようにハサミや刃物で切り取り、細工して玩具・遊具として使用するものや豆本、絵巻物風に仕立てて鑑賞するものなどがあります。

絵双六は、大きく分けるとおもちゃ絵の一種とも考えられますが、おもちゃ絵と違って細工や切り抜いたりせずに、そのまま双六として使うもので、大形のものが多くみられます。絵双六も教訓双六、道中双六、芝居双六、歴史双六、名所双六、出世双六など多種多様な題材をもとに、江戸から明治時代にかけて盛んにつくられました。

今回展示する資料は、数多いおもちゃ絵・絵双六コレクションの中から、明治期の子どもたちの学習風景、教材、学校生活などが描かれたものに限定しています。展示内容は、学校生活、掛図を使った授業、体操・運動、教材・教具、幼稚園、女子教育などのテーマからなり、それぞれの関連資料とともに約120点の展示資料をもって構成します。これによって、明治期の教育の歴史をたどるとともに、当時の学びの様子やおもちゃ絵や絵双六が子どもたちにどう受容・享受されていったのかという側面もあわせて紹介いたします。

お問い合わせ

玉川大学教育博物館
Tel:042-739-8656