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楽しみ、成長する歌声 玉川学園の音楽祭

2010.12.24

玉川学園が歌声に染まる音楽祭。
本番に向けて練習を重ねる日々は、
音楽を楽しみ、芸術をたしなむこころと、
人間としての大きな成長をもたらします。

本物の舞台でそれぞれのベストを尽くす

12月2日、パルテノン多摩・大ホールで、玉川学園の5~8年生の音楽祭が行われました。玉川学園では、毎年全校生徒が参加する音楽祭を開催しています。これは、本物の舞台に立つ貴重な機会。今年も、各学年で練習を重ねた歌声を、大勢の方の前で披露しました。

中学年はちょうど第2次成長期にあたる時期。いちばん下の5年生と、いちばん上の8年生(中学2年生)では、その歌声はまったく違います。5年生は元気いっぱいに、8年生は美しいハーモニーをめざして、各学年の生徒たちがそれぞれのベストを尽くしました。

音楽が人間を育て、成長が音楽の質を高める

音楽祭の練習がはじまるのは、8年生は夏休み前、5年生は10月中旬から。音取りやハーモニーの調整など基本的な練習からはじめ、本番1週間前からは、音楽をより深く理解し表現するための練習を集中的に行います。

こうした練習によって、合唱に必要な音楽技術を体得することはもちろん大切ですが、玉川学園がより重要視しているのは、音楽によって人間的に成長することです。特に中学年は、その後の人格が形成される大切な時期。全員でひとつのものをつくりあげることの難しさや楽しさを感じることで、社会生活に必要な協調性が、生徒の中に芽生えてきます。

また、合唱はメンバー同士の距離感覚が大変重要。他人のことや全体のことを考えながら、どう歌ったらよいかを意識することで、他人を思いやる心も自然と育まれます。たとえば、5年生はまだ、他人との距離がうまくつかめないことがあります。それは合唱だけでなく、日常生活においても同様。合唱によって人との距離感を養うことで、日常でも他人を思いやる気持ちが芽生え、そうした人間的な成長によって、合唱の質も向上していくのです。

玉川学園では、こうした協調性や思いやりの教育をとても大切に考えていて、合唱の練習には他科目の教員も同席し、その一声一声を真剣に見守ります。

音楽を楽しみ芸術を理解し人間として成長する

各学年の生徒にふさわしい音楽教育を行うためには、選曲はとても大切です。今年は、5年生は2組に分かれて「つばさをください」「Friend of stars ☆宇宙への手紙」と、「宝島」「世界がひとつになるまで」の2曲ずつを歌いました。一方、8年生はヘンデルの「メサイア」から2コーラスを選び、オーケストラと共に歌い上げました。5年生には、歌う楽しさを感じられるような曲を、一方、8年生が歌うのは歴史的な名曲で、芸術的な深さを実感する感性を育てられるように配慮しています。

玉川学園の校歌を作った岡本敏明先生は、「“どじょっこ”から“第九”まで」と玉川の音楽教育を表現しました。この言葉からは、「どじょっこふなっこ」のような身近な曲を日々の生活の中で楽しく歌うことも、「第九」のような大曲に挑み、深い芸術的な感動を味わうことも、どちらも大切にする姿勢がうかがえます。

玉川学園では、音楽祭だけでなく普段の生活から、歌う機会を数多く設けています。普段の生活の中で音楽の楽しさや、芸術的な感動に触れながら、協調性や思いやりの心を育み人間的に成長して欲しい。これが玉川学園の伝統的な考え方なのです。

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