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世界と同じ目線を培う 国際会議への挑戦

2010.11.25

どんなに英語を勉強しても、どんなに教科書を読んでも、
本物の国際経験にはかないません。
「ラウンドスクエア国際会議」で、
生徒たちはどんな経験を得たのでしょうか。

世界中の異なる文化と直に触れ合う

世界中の私立学校が加盟する「ラウンドスクエア」。玉川学園はグローバル時代にふさわしいこの国際的な連盟の日本で唯一の加盟校です。その活動のひとつに、各国から加盟校の中学生や高校生が集まる国際会議があります。

10月9日~15日の7日間、タイ・パタヤの学校で開催された2010年のラウンドスクエア国際会議には、玉川学園の10・11年生6名が参加しました。およそ800人の参加者が“We Walk Together”をテーマに講演を聞いたり、現地の福祉施設で奉仕活動を行ったり、各国の生徒たちとグループをつくってディスカッションをしたり。世界中のさまざまな文化や考え方に触れる、刺激的な毎日を過ごしました。

世界を変えるための目標を再認識

「いまだからこそ、感じられることがあると思って参加しました」と話すのは、10年生の大倉由莉さん。

「グループディスカッションが特に印象的でした。参加した各国の生徒から『平和や平等の実現には教育が重要』という意見が出て、国は違っても、私と同じような考えを持っていることがわかりました」。

ただ、英語力の面で悔しい思いをしたともいいます。「大まかな内容は理解できたのですが、細かい点がわからず、自分から積極的に話すことができませんでした。その反省から、帰国後は毎日英語の勉強に取り組んでいます。聞いたことの理解だけでなく、自分の意見を表明して、世界に発信できるようにチャレンジしていきたいです」。児童労働の問題に関心を抱き、将来は政治家になって、世界をより良くしていきたいという夢を持つ大倉さん。国際会議での経験が、次の目標を確かなものにしたようです。

現地でのボランティア体験で世界が身近に

もう一人の参加者、小林海太郎さんはIBクラス(国際学級)の10年生。「日々の授業や、海外からの留学生ともディスカッションの機会が多く、この経験を生かしたい」と、国際会議に参加しました。

日頃の成果を生かし、積極的にコミュニケーションをはかり、友達もすぐにできたという小林さん。そんな彼がいちばん印象に残ったのは、現地で経験したボランティア活動でした。

「障害を持つ子どもたちが暮らす施設では、子どもたちが自分たちでキルトを作り、その売上げで学校に通っていました。また、HIVに感染している患者さんが暮らす施設には、同年代の患者さんも。身振り手振りで教えてもらいながらキルトを作ったり、一緒に遊んだりしながら、『自分たちにできることは何だろう』と考えました」。

発展途上国のタイでは障害者福祉が十分でなかったり、また、母子感染で子どもがHIVを発症する例も少なくありません。そんな現状を見て「これは遠い国の話ではなく、身近な世界の問題として考えなければいけないと感じました。自分の目で見てきたことを多くの人に伝えることが、世界を変える第一歩になると思います」と話す小林さん。1月には、この経験をいくつかの学年の生徒の前でもプレゼンテーションする予定。世界を変えるための第一歩は、すでに踏み出されたようです。

世界とコミュニケーションできる人を育てる

玉川学園がめざす国際教育とは、単に語学ができたり、知識が豊富な人材を育てるということではありません。世界の人々のことを理解し、同じ目線でコミュニケーションできる人材こそ、これからの日本には必要なのです。そのためには、世界を自分の目で見て、いろいろな人と実際に接して意見を交換することが重要です。玉川学園はラウンドスクエアをはじめ、世界を体験できるチャンスを豊富に用意して、国際社会を舞台に活躍する力を育てます。

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