世界に通じる人づくり 玉川「IBクラス」

2010.08.25

海外の大学も含めた幅広い進路に対応できる
玉川学園のIBクラス。
そこで育むのは英語だけではなく、
世界レベルの知識と表現力です。

世界を視野に入れた進路選択を可能に

玉川学園には、インターナショナル・バカロレア・クラス(IBクラス)という国際学級があります。これは、海外の大学を含めた幅広い進路に対応できるカリキュラムを取り入れたクラス。授業のほとんどは英語で行われ、また、世界で通用する知識やものの考え方を身に付けるためのレベルの高い授業が行われています。

7年生(中学1年生)から生徒を受け入れ、海外からの帰国生をはじめ、玉川学園や公立の小学校からも生徒が入学してきます。1クラスは10~15人程度の少人数制。教員はほとんど外国人で、12年生までに確かな英語力を身に付けられます。

深い知識と豊かな表現力を育む

実際のIBクラスではどのように授業が行われているのでしょうか。10年生の社会科の授業をご紹介します。

この日の生徒は9人。先生を中心に机を丸く並べて、ディスカッション形式で授業が進められました。教員はアメリカからの先生。日本語は一切使いません。生徒が使う言葉も英語です。テーマはアメリカ近代史。その時代の写真を見て、それが世界に“良い影響を与えたもの”か“悪い影響を与えたもの”か意見を出し合います。

IBクラスがめざすのは知識の詰め込みではなく、テーマについて深く考えたり、自分なりの意見を相手に伝わるように表現すること。英語ができるというだけではなく、英語をコミュニケーションの道具として、世界で通用する知識と表現力を培うことがIBクラスの目的なのです。

一人ひとりのレベルを考慮した指導

授業では生徒同士が小グループをつくって議論もします。そこでは、英語だけでなく日本語も出てきます。クラスでは日本語が禁止されているわけではありません。英語ができない生徒はIBクラスに入れないというわけではないのです。

そのため、玉川学園では英語サポートの時間を設けて、英語が苦手な生徒でもできるだけ語学レベルを向上できるようにしています。また、学習サポートの時間で学習進度に応じた個別の対応もしています。

なかには自分の意見を表現するのが苦手な生徒も。教員はそういう生徒のために、生徒同士で議論する場を設けて意見しやすい環境を作るなどの配慮をしています。できる生徒だけを受け入れるのではなく、いろいろなレベルの生徒の英語力を伸ばしながら、世界に通じる知識や表現力も高めていくことを目標にしています。

希望の進路を世界から選べるDPスクール認定校

玉川学園のIBクラスは国際バカロレア機構(IBO)によって、「ミドルイヤープログラム(MYP)」に、そしてこの7月から「ディプロマプログラム(DP)」に認定されました。MYPとは基礎学力と学習に対する姿勢をしっかりと身に付けられる学校である証。DPは11~12年生の2年間で、IBOの修了の証(ディプロマ)が得られるというプログラムです。

現在、IBOへ加盟している大学は世界に約2000校。認定されたディプロマの成績によって、それらの大学への入学が許可されます。日本でもIBOのディプロマを入学資格と認めている大学もあり、希望する進路によって日本の大学に行くことも可能。つまりIBクラスとは、単に海外の大学へ行くためのクラスではなく、“希望にあった進路を世界から選択できるクラス”なのです。