保護者のあり方を学ぶ 「おもしろ!教育学」

2010.07.23

玉川学園がめざす“全人教育”の実現には、
学校だけでなく家庭での教育が必要不可欠。
そこで、教育における保護者のあり方を学べる講座、
「おもしろ!教育学」を開催しています。

保護者も一緒に考える教育のあり方

玉川学園が取り組むのは、単に園児や生徒への教育だけではありません。保護者を対象にしたさまざまな取り組みも行っているのです。そのひとつが「おもしろ!教育学」。これは、保護者にも一緒に教育について考えてもらおうという全10回の講座です。

担当するのは初等中等教育担当理事で、大学教育学部の石橋哲成教授。長年、教育の研究に取り組んできたその道のスペシャリストです。講座が行われるのは、ちょうど学校の教室くらいの広さの部屋で、参加者は30~40人程度。保護者同士や保護者と教員との交流がスムーズにできるよう配慮されています。

おもしろくてためになる講座内容

この日のテーマは「教育における母親の重要性」。きちんと子どもに向き合える母親になるためには、どうしたら良いかという問題です。“子育ては胎内から”という創立者 小原國芳の視点に立って、お腹にいる赤ちゃんの脳や身体の発達の仕組み、環境汚染の影響についてなど、わかりやすい解説から講座は始まりました。

「おもしろ!教育学」の参加者は、幼稚部に通う子どもを持つお母さんが中心です。身近な問題がテーマであるだけに、石橋教授の話に真剣な面持ちで聴き入るお母さんたち。一生懸命メモを取るお母さんも大勢いて、教育に対する関心の高さが伺えました。

だからといって、講座は堅苦しい雰囲気で行われたわけではありません。ときには冗談を交えたり、身近な話題を例に挙げたりと、和やかな雰囲気で講座は進みました。この“おもしろくてためになる”時間が、「おもしろ!教育学」の持ち味なのです。

子どもの長所を伸ばすお母さんの役割

講座では、教育にまつわる歴史的なエピソードや、玉川学園創立者 小原國芳の言葉も紹介されました。中でも、お母さんたちの関心が高かったのが、「角を矯めて、牛を殺すな!」つまり「子どもの欠点を直そうとするより、長所をほめて伸ばしましょう」という話題。「ほめる」と「おだてる」を混同してはいけないこと、また「しかる」べき時はしかるが、決して「けなさない」ことが重要という話には、大勢のお母さんたちが大きくうなずいていました。

参加したお母さんの中には、玉川大学で教育学を学んだという方も。講座を受講してみて「母親という立場であらためて教育学を考えると、当時はわからなかったことが今は実感を伴ってわかる」と感想を話していました。ほかにも「これまでの子育ての反省とこれからの参考になる」という声もありました。

保護者の教育参加の足がかりに

講座を担当する石橋教授は「玉川学園がめざす“全人教育”とは決して特別なものではなく、頭(知)と心(徳)と体(体)の調和のとれた人間をめざす教育のこと。そのためには、学校だけでなく家庭での教育がとても重要なのです。この講座で玉川学園の全人教育の意義をより良く理解していただき、保護者の方の教育参加の足がかりにできればと思います」と語っていました。