高校生が見たアフリカ

2009.11.25

2009年8月。9年生(中学3年生)から12年生(高校3年生)10名が、夏休みを利用した研修プログラムでボツワナ共和国と南アフリカ共和国を訪れました。雄大な景色、青年海外協力隊員として活動する日本人スタッフとの出会い、養護施設でのボランティア、両国の高校訪問。中学生・高校生の目に、アフリカ大陸はどのように映ったのでしょうか。

私たちは「アフリカ」を知らない

出発前に抱いていたのは、テレビで見聞きした「アフリカ」という漠然としたイメージ。どこまでも広がる草原や、豊かな自然、そこに生きる動物たち。また貧困、難民、穀物系の食事が多いというようなものでした。ボツワナと南アフリカの2カ国を訪問しましたが、私も、そして友人たちも「アフリカ」と、ひとくくりに捉えていました。あらためて普段の生活を見直すと、例えばアメリカのニュースは目にする機会が多くあるのに比べ、アフリカの情報は極端に少ないことに気付きました。

ボツワナと南アフリカ

実際に行ってみると、二つの国には色々な違いがありました。「アフリカの優等生」とも言われるボツワナ共和国では、ストリートチルドレンやホームレスの姿は見かけませんでした。宿泊した高校の寮や、ボランティアで訪れた児童養護施設も想像以上に綺麗。そして、自然保護区では素晴らしい景色と、たくさんの野生動物にも出会うことができました。

一方の南アフリカ共和国は空港に高級ブランドの大きな看板が掲げられ、町にはビルが立ち並んでいました。しかし、大豪邸から一本道を隔てるとスラム街が広がり、そこに建っているのはトタン板で作られた物置のような小さな家。貧困や格差を目の当たりにし、衝撃の連続でした。

感動の連続

ボツワナでは、青年海外協力隊員の活動場所を訪問しました。栄養士として病院で働く方、ソーシャルワーカーとして子供たちのケアにあたっている方など、お話を伺った3人の女性は「かっこいい」の一言。生き生きとした表情で、自分の考えをしっかりと持ち、ボツワナの人たちのために一生懸命働いている姿に心を動かされました。「こういう人になりたい」と、今でもとても印象に残っています。

児童養護施設では、ボランティアとして子供たちと一緒に遊ぶことができました。虐待を受けた子供や、捨てられた子供たちと聞いていたので、きっと表情も硬く、見ず知らずの私たちを受け入れてくれないだろうと思っていました。しかし、子供たちの目は輝き、笑顔で”teacher!”と呼んでくれて、すぐに打ち解けることができました。「綺麗な環境で育てよう」という施設の方針で、とても清潔な場所だったことにも驚きました。

もちろん、目にした景色も想像以上でした。空を真っ赤に染める夕焼けや、南アフリカの喜望峰から見渡した海。圧倒的な自然を前に、そのあまりの美しさに感動して涙が出ました。

この体験を伝えたい

ボツワナと南アフリカでは、時間はゆっくりと流れているのに、たくさんのことを吸収することができました。「またここに帰ってきたい」、そんな気持ちになりました。自分の目で見た「アフリカ」は、これまでのイメージとは異なる場所でした。今回の研修で見たこと、知ったこと、感じたことを一人でも多くの友達に伝えて、これまで以上に世界の国々や、そこで起きている問題に目を向けるきっかけになれたら、と思っています。