科学するTAMAGAWA 学習の集大成である学園展(5-8年生)を開催

2014.01.23

2014年3月1日(土)、2日(日)の2日間、
5-8年生(小学5年生-中学2年生)の「学園展」を開催します。
児童・生徒の自由研究発表を中心に様々な催しが行われるこの行事は、
毎年延べ3000人もの来場者でにぎわいます。
今回は学園展の開催を前に、担当の田原 剛二郎 教諭と
実行委員長である8年生の遠藤 なつ さんに、
学園展の趣旨や見どころについてお話を聞きました。

見どころは、児童・生徒の研究内容の幅広さ

「学園展は、児童・生徒の1年間の学習成果や成長、そして普段の学校生活の様子をお互いに発表し合うこと、保護者の方や近隣のみなさまに見ていただくことを目的としています」と田原教諭は話します。児童・生徒が個人やグループで取り組んだ自由研究の作品展示数は400以上におよび、書道、写真、算数・数学、天文、国語、物理、工作、社会などバラエティ豊かな分野の力作が勢ぞろい。開催に先立ち、教員による審査が行われ、金賞(約20)と銀賞(約40)が選出されます。「教科の発展的な学習なので、各分野の担当教員の指導のもと、授業ではやらないことに取り組むことが特徴ですね。展示ではなくお芝居やパフォーマンスの形で発表する児童・生徒もいます。特に英語劇は毎年大人気で、講堂はお客様でいっぱいになりますよ」。そう語る田原教諭に、学園展の見どころを聞いてみました。「まず、児童・生徒の研究内容の幅広さに注目していただきたいです。どんなことに興味を持って、どのように取り組んだのか。試行錯誤した奮闘の様子をぜひ見てほしい。そこには様々な個性が表れていて、本当に興味深いです。この生徒にこのような一面があったのだな、という新たな発見がきっとあると思います」。

「自ら学ぶこと」を学ぶ

学園展の開催によって、どのような力が身につくのでしょうか。「児童・生徒には“自ら学ぶこと”を学んでほしいと思っています。自分は何を調べたいのか、そしてそのためには何をしたらいいのか。そうした “学び方”を体得できるところが、自由研究のすばらしい点です。自分の好きなことを追究できますので、これまでには、学園展でリニアモーターカーの模型を作った生徒が、大学の工学部に進学して研究を続けていたり、吹奏楽に取り組んでいた生徒が、社会人になっても吹奏楽の演奏活動をしていたりと、学びが継続していく生徒も多いです。今は生涯教育の時代ですから、一生つきあえる学びと出会うきっかけにもなっていると思います。工作部に所属していて5年生から8年生まで毎年賞を獲得した子がいるのですが、8年生のときには木で教会を作り、中にステレオを仕込むという大作を作り上げていました。どんどん工夫して、一昨年より昨年、昨年より今年と進化させていく。その姿勢はすばらしいですね」。そう話す田原教諭は、学園展の運営に携わって今年で4年目。学園展をより魅力のある発展的なものにするため、工夫を重ねてきました。展示内容を来場者に直接説明できるよう児童・生徒をガイドとして配置したのも、その一環です。「ただ展示しておくだけでは一方的でつまらないなと。もっと来場者の方と双方向で楽しめるものにしたいと思いました。人に内容を説明することは、児童・生徒の話す力も養います。自分の研究だけでなく他の研究もアナウンスできるよう、分野ごとに事前に発表会をして、みんなの作品内容を共有するようにもしています。分野によっては時間を設けて各自5分間ずつ自分の研究内容をスピーチしているところもあり、展示のあり方も充実してきたのではないでしょうか」。

魅力ある学園展を支える実行委員

展示の工夫を語るうえで欠かせないのが、学園展実行委員の存在。“いかに自分は実行委員をやりたいか”をプレゼンし、多くの立候補者の中から投票で選ばれた面々です。今年も8年生(中学2年生)8人、7年生(中学1年生)4人の計12人の実行委員が、学園展の成功に向け力を合わせ努力しています。「周囲のため、人のために労を惜しまず働くことの尊さを学ぶいい機会となっているようで、実行委員を務めた児童・生徒たちは、9-12年生(中学3年-高校3年生)でも活躍しているケースが多いですね」と田原教諭。新企画のアイデアを出し合う話し合いは、教員の目から見ても大変そうだと言います。「私の要求も高いので、実行委員たちは苦労しているかもしれませんね(笑)。でも、今年は実行委員長の遠藤さんが色々な新しいことを提案してくれて、頼もしい限りです。例えば、来場者に気に入った作品にはシールを貼ってもらう、という企画もその一つ。シールの最も多かった作品を最後に表彰する予定です。見るだけではなく、参加して楽しんでもらえるよう様々な企画を考えています。ぜひ当日は学園まで足を運んでいただければ幸いです」。

学園展を変えていきたい!実行委員長からのメッセージ

8年生(中学2年生)の実行委員長の遠藤 なつ さんは、7年生(中学1年生)から実行委員を務めています。「昨年の学園展が終わったとき、やり遂げた達成感ももちろんあったのですが、それよりも『もっとこうすればよかった』という気持ちの方が強くて…。この反省を絶対に来年に活かしたいと思いました。それなら実行委員長になるしかない!と決意しました」と遠藤さん。これまで何かの“長”になったことはなく不安もあったと言う彼女ですが、そんな心配をまったく感じさせないリーダーぶりを発揮し、次々に新企画を打ち立てています。「例えば9-12年生のペガサス祭は毎年テーマも企画も変わり、見学してもその都度新鮮な驚きと楽しみがあります。ですから、私たち5-8年生の学園展も、もっともっと変われるのではないかと思い、新企画を3つ提案しました。1つ目は、お客さんにいいと思う作品にシールを貼ってもらい一般審査員賞を選ぶというもの。これはペガサス祭でやっていたのを見て、取り入れてみたいと考えました。2つ目はお客さんへのアンケート。毎年新しい学園展にしていくためにはフィードバックが必要です。来場者視点の客観的な意見を集めることが重要だと思いました。数学の授業でアンケートを使用した統計調査の経験があり、それが活きています。3つ目は、自由研究の内容紹介をビデオに撮り、入り口のモニターで流すというもの。例年モニターには会場マップが映っているのですが、それだけではもったいないなと思ったのです。これらの企画は、実現する方向で話が進んでいます」。

実行委員長として順風満帆に見える遠藤さんですが、悩みはあると言います。「実行委員会で私の出す意見が、ほとんど議論されないまますんなりと通ってしまっていて…みんな意見を出しづらいのかな、私がワンマンなのかなと不安になります。委員“長”という立場は本当に初めてなので、勝手がわからず悩みますね。でも、どう投げかけたらもっとみんなが乗ってくれるだろう、どうしたらもっと意見を引き出せるだろうと考えることは、自分にとっても成長のチャンスだと思うので、今が正念場かもしれません」と話す彼女は、次のようにも語ってくれました。「私はIBクラスに在籍していて、つねにクリエイティブな友人たちに囲まれています。中でも英語劇部の友人はとてもアイデアが豊富です。例えば、自分の将来の目標を書いた紙を使って華やかなモニュメントを制作するなど、本来は両立し得ないであろう『真面目さ』と『派手さ』を一つの作品に共存させる才能を持っていて、本当に刺激を受けます。もともと私は真面目で発想力もあまりないタイプ。それでも友人達に追いつけ追い越せで、日々全力でがんばっています。実行委員長として、初めて学園展に来てくださる方に楽しんでいただくのはもちろん、昨年も来場された方には“今までとずいぶん違うね!”というところも楽しんでいただける学園展をめざしますので、どうぞみなさまご来場ください。プログラムに挟んである新聞(新聞部制作)も必見です!」。