科学するTAMAGAWA 2016年4月スタート!子供の成長を第一に考えた延長教育プログラム(Extended school)

2015.09.25

玉川学園では2016年4月より、
幼稚部から小学4年生までの希望者を対象に、
延長教育プログラムを開始します。
それは単なる子育て支援にとどまらない、
教育という視点で子供の成長を促す取り組みになっています。

正課授業のプラスアルファとして

延長教育プログラム(Extended school、以下ES)は、正課の授業にプラスアルファで実施する放課後の“教育プログラム”であり、18:00までの延長教育を提供します(お迎えは最終19:00まで)。ESの内容は大きく分けて2つ。お稽古事やスポーツ分野のスキルアップを図ることができる「講座」と、幼稚部・1年生から4年生それぞれにおける教育活動や自学自習のサポートを提供する「Study hall(スタディー ホール、以下SH)」となっています。講座とSHのどちらを選択してもかまいませんし、組み合わせて受けることも可能です。 今回はこのESの特徴や目的について、また、講座やSHの具体的な取り組み内容について、ご紹介します。

“教育”という名称の意味

「共働き家庭の増加や家庭環境の多様化に伴い、延長保育や学童保育へのニーズはますます高まってきています。そうしたニーズに応え、より通いやすい学校へと変わることで、より多くの方に玉川学園の教育を受けていただく機会にしたいという思いから、ESを開始することにしました」と、小原一仁学園教学部事務部長代理は話します。

「ESの大きなメリットのひとつは、移動時間がかからないことです。保護者の方にとっては、学校からお稽古の教室への送迎の負担がありませんし、セキュリティの面でも安心してお子さんを預けていただけると思います。また、子供たちにとっては、普段から馴染みのある校舎やグラウンドで、仲の良い友達と一緒に居られるということで、安心して楽しみながら主体的に活動に取り組めるのです」。

また、いわゆる“保育”に終始するのではなく、責任ある教育機関として“教育”に力点を置いた活動であることも特徴だと言います。
「後ほど説明するSHでは玉川学園の教育理念の一つである『自学自律』を促せるような教育活動を展開しますし、講座でも単なるスキルアップではない教育的な指導を行う予定となっています。これらプログラムには本学の専任教員も参画して指導にあたるため、普段の正課授業の延長として、プラスアルファの教育を提供することができるようになっています」。

玉川のリソースをフル活用

では、具体的にはどのような取り組みが行われるのでしょうか。まずは講座について、引き続き小原事務部長代理が説明します。

「現在予定されている講座は全部で8講座です。これら講座の最大の特徴は、本学のリソースを最大限に活用した講師陣が指導にあたることです。例えば年少〜年長までを対象とした『えいごとおともだち』という講座は、NHKの教育番組『えいごであそぼ』を総合指導している本学教職大学院の教員が監修にあたりますし、『玉川ビルフィッシュスイミングスクール』は、大学水泳部の監督が指導し、教員免許取得をめざす学生などがサポートに入ります。このように学園全体のリソースが活用できるのは、幼稚部から大学院までがワンキャンパスで学び、普段から密な交流のある玉川学園ならではのことだと思います」。

その他、外部講師が担当する講座も、玉川学園だからこそできる興味深いものが多いと言います。
「『クラシックバレエ with English』『Let’s チアダンス』などは、本学卒業生でプロの講師として活躍している方が指導します。『FC町田ゼルビアフットボールスクール』は、玉川学園がスポンサーを務めるプロサッカークラブFC町田ゼルビアのスポーツクラブに所属するコーチが指導にあたります。このように、プロとして活躍する方に講師をお願いするのは、『本物に触れさせる教育』を大切にしていることの証だといえるでしょう。また、『レゴ®スクール サテライト 玉川学園』は、レゴ®スクール サテライトという名称を冠する初めての講座となります。これが実現できたのは、玉川学園には『玉川ロボットチャレンジプロジェクト(TRCP)』という活動で、レゴ®マインドストームによるロボット製作などに取り組んでおり、かねてからレゴ エデュケーションとの信頼関係を構築できていたためです。また、2014年アメリカのオバマ大統領が来日した際には、TRCPの生徒が日本科学未来館でロボットの実演も披露しています(ニュースはこちら)。そのような玉川ならではの実績が認められてのことだと思います」。

このように、以前から玉川学園と関わりがあり、その教育方針に理解のある方に講師をお願いすることで、玉川学園の教育の延長上にある指導を展開していくと言います。
「例えば音楽系の講座であれば、単に歌を歌う、楽器を演奏するということではなく、集団で音をつくるにはどうしたらいいか、楽器を使って自分には何が表現できるのか、といったことを考えてもらいたいですし、スポーツ系の講座であれば、チームワークとは何か、チームの中で自分の役割をどう発揮するべきかを感じられるような指導をしていきたいと考えています。また、玉川学園の卒業生が講師を務める講座も多いですから、自分たちの先輩が社会で活躍する様子を間近で見ることで、キャリア教育としての側面も期待できると思っています」。

子どもの成長を促す幼稚部“SH”

一方のSHでは、どのような取り組みが展開されるのでしょうか。まずは幼稚部での取り組みについて、幼稚部長の櫻井利昭教諭は次のように説明します。
「幼稚部のSHは生活のスキルアップや自発的な遊びを通した教育活動を行っていきます。具体的には1ヵ月に1つのテーマ、例えば『ハサミを使う』『お箸を使う』『ひもを結ぶ』『紙を折る』などを設定して、生活上必要なスキルの向上を図りたいと考えています。また、子供たちが率先してやりたがることを探し、そのことに向けて自ら取り組む姿勢も身につけさせたいですね」。

幼稚部ではこれまでも 、年長児の降園時刻まで年少や年中の弟妹を「延長」して預かっています。降園時刻の差が45分でしたが、毎日この時間を幼稚部で過ごしました。「もともとは保護者の方の送迎の手間を軽減するために始めたことだったのですが、延長して預かっていた子供たちが、日々ぐんぐんと成長していくことが実感できたのです。ただしそのためには、教員の的確な指導が必要不可欠でした。そこでSHでは、幼稚部の教員が日々の正課を踏まえて内容を設定することにしています。具体的な運営はSH専任スタッフに担当してもらいますが、それも元幼稚園教員や玉川学園卒業生で教員免許状をもつ方など、教育現場に理解のある方にお願いする予定です。これら専任スタッフには、我々教員と同じように日々の子どもたちの活動を把握してもらい、それぞれの子供たちの年齢や個性に対応できるオーダーメイドのプログラムにしていきたいと考えています」。

自分で学ぶ習慣をつける1年生から4年生の“SH”

次に1年生から4年生のSHについて、教育部長(K-4年)の後藤健教諭は次のように話します。
「1年生から4年生のSHは自学自習をする時間として設定しています。具体的には、まずはその日の宿題に取り組み、宿題が終わったら、自分で持ってきた課題、算数の発展問題でも自由研究でも読書でもかまいませんが、それに取り組む時間にあてます。60分×2コマ、最大2時間自学自習することになりますので、その学習量はかなりのものになるはずです」。

また、教室は各学年によってわかれ、1教室に1名の教員が指導に入るとのこと。
「我々教員がスタッフとして入ることで、わからない事があればすぐに質問できる環境を整えています。低学年の子供は長時間集中力が続かないこともありますが、そこは普段から指導にあたっている教員ですので、適宜休憩を取りながら指導にあたるなど柔軟な対応もできます。教員の他には、教職大学院の学生がサポートスタッフとして対応します。教職大学院の学生は教員免許を持っていますので、学習指導について心配はありませんし、学生の方でも実際に子供に指導する良い経験になるはずです」。

自学自習の理念を実現するために

ESの意義について櫻井教諭は「保護者の子育て支援という側面もありますが、あくまでメインは子供の教育にプラスになるものを、と考えています。教育面での効果を考慮して、利用を検討してもらえればと思います」と言います。
また、後藤教諭は「ESプログラムが導入されることにより、玉川の教育を知っていただく良い機会になると考えています。SHを利用すれば、家庭に学習を持ち帰ることはありませんので、その分、ぜひご家庭では、お子さんとゆっくり話をしたり食事をしたりという団らんの時間にあててほしいと思います」と話します。

最後に小原事務部長代理は次のように語ります。「これからの放課後教育では、子供が興味を持てる内容、安心できる環境を整え、自ら率先して活動に取り組む姿勢を育むことが大切だと言われています。玉川学園のESでは、さまざまな内容の講座を用意し、自ら選択して主体的に取り組めるようにしていますし、SHでは教員の働きかけのもとで、自ら学ぶ姿勢を身につけさせる指導を行っていきます。これにより、玉川学園の理念の1つである『自学自律』を実現していきたいと考えています」。

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