4ヵ月間のカナダ留学 生物環境システム学科

2010.12.25

カナダの大自然と異文化に浸る、
4ヵ月間におよぶ長期留学。
そこで出逢った自然や人や文化は、
学生の将来を左右する財産となりました。

専門教育から語学、異文化理解まで

玉川大学の農学部生物環境システム学科では、2年生全員がカナダへ4ヵ月間留学する「カナダプログラム」を実施しています。語学の習得だけにとどまらない多彩な内容で、生態学や園芸学、環境科学、そして異文化についても深く学習します。

現地では、ブリティッシュ・コロンビア州ナナイモ市にある「バンクーバー・アイランド大学」へ通い、専門の科目や科学英語などの授業を受けます。日々の生活は、ホストファミリーのもとで。英語力の向上はもちろん、異文化を深く理解できる絶好の機会となっています。

生物や環境は体験してはじめてわかる

今年、カナダプログラムを体験した宮澤美妃さんは、「生態学や環境科学は、体験して初めてわかることばかりでした」と振り返ります。

「留学したナナイモ市は、北海道より高い緯度。でも、樹木が日本とは比べものにならないくらい大きいんです。土地の違いでこれほど樹木の成長に差が出るとは考えていませんでした。また、ダムの建設などでサケが遡上できなくなり、その結果、クマのエサが不足し、森の栄養となっていたクマの食べ残しも減り、森が衰退している現場も体験。そこで、人工的に『魚道』というサケの遡上ルートをつくり、産卵しやすい環境をつくる研究が行われていました。私たちの生活がいかに環境に影響を与えるかを実感するには、現場で体験することが大切だと感じました」。

高校までの座学と違い、教室では理解できないことが大自然から学べると宮澤さん。高校の生物教諭をめざしているという彼女にとって、この経験は将来の大きな糧となったはずです。

異文化交流の先にある新しい未来

ホストファミリーとの生活が強く印象に残っていると話すのは、同じく今年カナダプログラムを体験した木所敦さん。

「英語でのコミュニケーションはスムーズにはいきませんでしたが、身振り手振りを交えて気持ちを込めて話せば、わかり合えることが実感できました。一緒に山へ出かけてサイクリングをしたのも良い思い出です。大学の植物繁殖学などの授業でも、難しいうえに英語なので不安でしたが、先生が同じことを何度も丁寧に教えてくれて、言葉がなくても自然と理解することができました」。

この経験が、自分の将来を考えるきっかけになったとも木所さんはいいます。「カナダでは自分の道を信じて、やりたいことに一生懸命な人とたくさん出逢いました。自分がやりたいことは何なのか、違う世界を体験したことで視野が広がったと思います。いままでは教員になろうと考えていましたが、自然や動物と関わることに興味があるので、酪農の道をめざすことも現在は考えています」。

自然との出逢い、異文化との出逢いがやがて財産になる

カナダプログラムには「Field Trip」という4日間で800kmを移動するフィールドワークもあります。海、山、川、森、乾燥地帯、さまざまな自然の様子を体験することで、農学や生態学、環境科学を考えるために根源的に大切な、“健全な自然のあり方“を学ぶことが可能。このように、さまざまな自然とさまざまな文化に出逢い、自分の将来への財産を手に入れることが「カナダプログラム」の目的なのです。