劇団四季の俳優の方々をお招きし、5年生が美しい日本語の話し方を学びました。

2016.08.22

7月21日(木)、劇団四季の方々をお招きし、5年生の特別授業『美しい日本語の話し方教室』が行われました。この日は3名の俳優の方が指導してくださり、ちょうどブラジルから来校していた提携校の松柏・大志万(おおしまん)学園の5〜7年生の児童・生徒も参加。日頃舞台で活躍されている俳優の皆さんから直接指導が受けられるということで、みんな興奮気味です。

日頃何気なく話している日本語ですが、言葉を分解していくと、母音と子音で構成されています。そして他の言語と比較すると、非常に母音が多いという特徴があります。そのため同じ母音が続く言葉も多く、つなげて発音してしまうと聞き取りづらくなるそうです。たとえば「明日は雨」という言葉を口にすると、つい「あしたぁめ」のようになってしまいます。そこで大切になるのが、母音をきちんと発音すること。しかし、ただ母音を強調するだけでは、国語の教科書を声に出して読むような「読み言葉」になってしまい、会話には適しません。「話し言葉」には、独自の練習法が必要になります。それが、劇団四季で取り入れられている母音法と呼ばれる練習法です。これは母音だけを用いて発声を行いますが、「おはようございます」は「オアオーオアイアウ」になります。児童もこの発声に挑戦してみると、最初はぎこちなかったものの、母音のみで何度か発声した後は、一音一音をはっきりと「おはようございます」と、声に出すことができました。「あしたあめ」という言葉の「た」と「あ」(TAとA)のように母音が連なる連母音では後の母音を少し高くする、「がっこう」という言葉の「っこ」(KKO)のように子音が連なる連子音では一つの音を消す、「こう」のように伸ばす長音はしっかりと伸ばす。この日、児童たちは美しい日本語に欠かせない発声の基礎をしっかりと学ぶことができました。

授業の後半では、「友だちはいいもんだ」をみんなで歌いました。ここまで学んできた練習法に加え、歌詞に書かれている友だちを大切に思う心を、一人ひとりが自分の友だちを思い浮かべながら歌います。一音一音を大切にすると同時に、想いを込めて歌い、素晴らしい歌声になりました。
最後に、劇団四季の皆さんから「今日学んだことを授業でも、普段の会話でも、そして大きくなって社会に出たときにも役立ててください」というメッセージをいただきました。お別れの挨拶も、まずは母音法で発声します。「アオーアア!」。その後の「さようなら!」もしっかりと言うことができました。

今回の授業で講師を担当してくださった俳優の一人、五所真理子さんは玉川学園の卒業生です。ミュージカル俳優を目指したのは、玉川学園の研修行事で劇団四季『ライオンキング』を鑑賞したことがきっかけだったそうです。五所さんは、「5年生は理解力も吸収力も高まっている時期です。この時期にきちんとした発声法を身につけることは、非常に重要だと思います。玉川学園の児童の皆さんは日頃から歌に親しんでいるので、『声に出して何かを伝える』ことがとても上手だと感じました。この恵まれた環境が、美しい日本語の話し方をしっかりと身につけたり、表現力を伸ばしたりする素地になっているのだと思います」と話してくださいました。
きちんと話せるということは、自分の想いをきちんと伝えられるということ。これからますます学びの中で自ら発信する機会が多くなる5年生にとって、得るところの多い特別授業となりました。