ロブサン・センゲ主席大臣ご一行が来園され、玉川学園の教育の現場を視察されました。

2017.02.22

授業を熱心に参観され、積極的に生徒らと交流

チベットの政治的最高指導者であるロブサン・センゲ主席大臣の来日は、2012年、2016年に次いで3回目となり、今回は日本の国会議員や仏教関係者との面会、教育関係者との交流を目的とされています。小原理事長をはじめとする学園関係者が、センゲ氏ご一行をお迎えしました。まず始めに、センゲ氏が小原理事長に光沢のある白い細長い布をかけ、固い握手を交わしました。この布はチベットおよびチベット文化圏で「カター(Katag)」と呼ばれています。寺の参拝、ダライ・ラマ法王や高僧の謁見、宗教の儀式、知人・友人の送迎、子供の誕生日、結婚式、葬式などさまざまなシチュエーションで、挨拶しながら「カター」を相手に渡す習慣があるそうです。「カター」の「カ」は口(くち)、「ター」は印(しるし)を意味し、「誠心誠意」「心からの敬意」を表しています。つまり、「カター」を相手に渡すことにより、自分の心からの敬意を表すという挨拶の印なのです。※参照:「ダライ・ラマ法王日本代表部事務所サイト」


センゲ氏は懇談に先立ち、「都心より車で参りましたが、玉川学園のすばらしい教育環境に感動しました。私たちの政権も教育の重要性を訴えています」と語りました。
懇談後は、渡瀬恵一学園教学部長とともに低学年校舎へ移動。玄関ホールに飾られている雛飾りの前で記念撮影した後に、後藤 健 教育部長(1-4年)の案内で各学年の授業を参観しました。
特に今春から始まったBLESクラスで、子供たちがどの程度の力を伸ばしたか、ゼロから英語を始め11か月が経過したバイリンガル教育の効果などを説明すると、センゲ氏からは、勉強時間・量などが子供たちの意欲や体力へ影響がないかなど、運用全般にまで興味関心を示す場面も見られました。1年生のBLESクラスのゆり組(国語)、すみれ組(英語)では、教室で元気よく学ぶ児童の雰囲気を見学され、さらにBLESを担当する先生方の資格や出身・国籍などへと質問が深まりました。
また授業の開始や終了を知らせるチャイムが鳴らないことに驚き、児童の自主性や規律についても関心を寄せておられました。3年生 月組の音楽の授業では、朗読劇で歌う2部合唱の曲目「大きな木(作詞・作曲:長嶋 亨)」を披露するとセンゲ氏は児童たちに大きな拍手を送ってくださいました。4年生の松組の国語の授業では、授業評価を行う先生方の様子を視察され、玉川での指導方法の工夫・改善や授業の質向上へ向けた取り組みなどに興味を持たれていました。同じく4年生の桂組の社会科の授業ではコンピュータを使用して各生徒が発表するプレゼンテーション用の資料作成の様子をご覧になり、児童に積極的に話しかけ交流される姿がとても印象的でした。またセンゲ氏から、K-12のネットワーク環境や、校舎内のコンピュータの台数など具体的な質問がありました。

短い時間でしたが、センゲ氏の玉川学園の教育に対する深い関心が随所に表れ、教育を通した交流のひとときとなりました。