自由な発想を大切にステージでいきいきと演じる園児たち 幼稚部の子ども会が行われました

2017.03.28

2月25日(土)、幼稚部で子ども会が行われ、会場の幼稚部のホールには多くの保護者の皆さんが集まりました。この子ども会では年長、年中、年少の各組が、お話などを基にして発表を行います。
定刻になると、園児たちが拍手に迎えられホールに入場してきました。司会を担当するのは年長組のお兄さんとお姉さんです。「ただいまより幼稚部の子ども会を始めます。楽しいお話がいっぱいです。最後までぜひお楽しみください」。日本語でのあいさつの後には英語でもあいさつをしました。

この日は、年少組が「ガンピーさんのふなあそび」「三匹のこぶた」、年中組は「おむすびころりん」、そして年長組は「しかぐみのせかい(スイミー)2016-2017」を発表しました。「ガンピーさんのふなあそび」では園児たちが次々に船に乗ってくる動物に扮して、自由にその動きを表現します。「おむすびころりん」ではおむすびが転がる様子を前転して表現し、最後は太鼓を叩くなど皆で楽器を演奏しました。「しかぐみのせかい」は「スイミー —ちいさなかしこいさかなのはなし」をベースに、江ノ島水族館に行ったことや一輪車乗りに挑戦したことなど、園児たちの1年間の歩みを盛り込んで独自のお話に仕上げました。

どの発表も12分から15分ほどの内容ですが、年次が上がるにつれて園児たちの成長が見てとれます。年少組では先生が中心となってお話を進めていたのに対し、年長組では進行はもちろん、演じる園児と裏方役の園児が協力し合いながら、準備の段階から自分たちですべてを行っていきます。園児一人ひとりが、本当に楽しそうに発表に参加する姿が印象的で、緊張していたのはむしろ保護者の皆さんや先生方だったのかもしれません。

子ども会について、幼稚部長の櫻井利昭先生に話を聞いてみました。「発表会というと、何度も練習し、きちっと完成した演目を見せるイメージがあるかもしれません。けれども玉川学園幼稚部の子ども会は、決してそこを目指しているわけではないのです」。

「毎年春に『子どものアトリエ』というプログラムを行っていて親子で作品作りに取り組んでいます。それも作品展ではなく、一緒になって遊ぶことに重きを置いています。この子ども会も同じで、演目や役割はある程度決めますが、それをどのように表現するのかは園児たちが自由に決めていきます。ですから発表内容も演じる度に少しずつ違っています。そうした自由な発想の中から、『じゃあ、こういう風にしよう』と話し合い、内容が固まっていくのです」。できることならこの日の発表だけでなく、ここに至るまでの約一ヶ月の過程も見てほしい、と櫻井先生。
「年長組の『スイミー』には、途中で一輪車に乗る園児が登場しますが、これも園児が取り入れようということで決まりました。実は何名かの園児が一輪車に乗れるようになり、周囲からも『すごい、すごい』という声が上がり、『じゃあ発表会で披露しよう』ということになったのです」。

園児たちの自由な発想を大事にする子ども会。10回発表する機会があれば、10回とも違う内容になるだろうといいます。「セリフをしっかりと覚えて完璧に表現するというステージも意味があるものだと思いますが、わたしたちは形通りに表現させることよりも、安心して自分自身の表現ができるステージを大切にしています。本番まで、日に日に子供たちの安心の度合いが増していくことがわかります。そうして子供たちは、明日以降もこの発表内容をベースに、大きなストーリーは崩さず、演じ手が入れ替わり立ち替わり代わって表現することを楽しみます」。

園児たちののびのびとした様子が印象的だった子ども会。帰宅した園児たちは、この日楽しかったことをお父さんやお母さんにいっぱい話していたことでしょう。楽しさいっぱいの子ども会は、実は玉川教育の特徴が色濃く表れたプログラムといえるかもしれません。