メディア・デザイン学科3年生 キャリア研修でフジテレビ「めざましテレビ」番組制作・収録を体験

2017.12.04

小春日和の11月5日(日)、玉川大学芸術学部メディア・デザイン学科の3年生が、東京・お台場のフジテレビ本社に近い湾岸スタジオに集結しました。約30人ずつの3グループに分かれて、同局の放送機材・設備を使って朝の人気番組「めざましテレビ」の“玉川大学バージョン”を本番収録するためです。
この研修は、就職活動が始まる3年生に向けて、フジテレビが提供する職業体験型プログラムを利用し、社会におけるプロフェッショナルの仕事を自らの体験を通して学んでもらう貴重な機会を提供するもの。放送業界を志望する学生にとっては一種のインターンシップ体験となります。

学生たちは事前に、この研修と連動した3年生必修科目「キャリア・マネジメント」の授業4回分を使って、テレビ報道の世界がどのようなものであるか、また実際の報道番組がどのように制作されるかをフジテレビ社員である講師から詳細なレクチャーを受けました。そしてその講義を参考にして自分たちで台本づくりや映像取材などを行い、学内のニュース映像3本を制作。ニュースの題材は食堂の「朔風館」、大学教育棟 2014内の「ラーニング・コモンズ」及び改修されたばかりの「小原記念館」の各施設の紹介です。そのニュース映像がフジテレビで本番収録する番組の核となります。
それぞれの施設では専門の職員から説明を聞き、自分たちの大学をよく知ることにつながりました。

事前授業での小原記念館見学の様子

当日、まずガイダンスを受けた学生たちは、グループごとにリハーサルに入ります。「めざましテレビ」のセットが設営されたスタジオと映像や音声などの調整設備が用意されたサブコントロールルームに分かれ、あらかじめ決めていたキャスター、ナレーター、フロアディレクター、カメラマン、タイムキーパー、スイッチャーなど役割りに応じて本番収録を想定したリハーサルを重ねました。リハーサルには現場で活躍中のフジテレビスタッフが各パートにつきっきりで指導。たとえばキャスター役の学生に対しては「『めざましテレビ』は膨大な数の人が見ている番組です。ただ原稿を読むだけでなく、あなた自身が今持っている魅力を言葉にのせて、大きな声で視聴者にハッキリ伝えてください」と実践さながらの指示が飛びます。

カメラマンやサブコントロールルームでは、学生たちは初めて触るプロ用機材に戸惑いながらも、フジテレビスタッフの励ましとアドバイスを受けて、何度も自分の仕事内容と手順をチェック。本番に向けて緊張感みなぎるリハーサルを繰り返していました。

学生たちがもっとも苦労したのは秒単位で進む番組進行に各パートがきっちりと合わせて仕事を進めること。特にお互いが見えない分、スタジオとサブコントロールルームとの連携をうまくとるよう努力していました。

リハーサルを行っているグループ以外の2グループは、他グループのリハーサル&本番見学とバックヤードツアーに分かれました。バックヤードツアーは広大なスタジオやさまざまな人気番組で使われる大道具の倉庫を見学。テレビで見慣れた番組セットの実物を目の当たりにした学生たちは目を輝かせながら見入っていました。

どのグループもリハーサルを重ねるごとに、スムーズな進行になり、キャスターやナレーターの発声もどことなくプロっぽく聞こえるように……それというのも本番で学生たちからベストの結果を導き出すために、フジテレビの制作スタッフの方々から懇切丁寧に、時には厳しく指導していただいたおかげです。
本番収録後、3グループの本番映像を全員で鑑賞。フジテレビの方々からの講評後、ニュースVTRと天気予報の企画力とパフォーマンス、およびキャスターとナレーターの個人に対する賞、そしてトータルに評価されたベストグループが以下の通り選ばれました。



グループ賞
【ニュースVTR部門】

「朔風館」:グループ3
「ラーニング・コモンズ」:グループ1
「小原記念館」:グループ2

【天気予報部門】

グループ1

個人賞

ベストキャスター:秋山葉子さん
ベストお天気キャスター:伊藤ゆかりさん
ベストナレーター:秋澤風雅さん

ベストグループ

グループ1

全体の講評では、フジテレビのディレクターの方から「玉川大学の学生さんは、どのグループも番組を面白くしてやろうという自分たちなりのコダワリが感じられてとても良かった。今後もそのコダワリを大事にしてください」との評価をいただきました。また、何人かのキャスターやナレーターのアナウンス技術も高く評価され、中にはリハーサル中に「将来、本気で放送業界を考えてみない?」と“スカウト”される学生もいました。
最後に、担当のメディア・デザイン学科 橋本順一教授から「今日、みなさんは本番に向けて、とても緊張していました。そして終わった瞬間、ハーッとやりきった気持ちになったはず。……それがプロの仕事なのです。今日味わった緊張とやりきった気持ちを、これからも忘れないようにしてほしい」という言葉で締めくくられました。
およそ半日かけたテレビ番組制作体験。学生たちにとって、ひとつの仕事は多くの人が協力して成り立っていること、どのような役割にも難しさと責任があること、そしてやりとげたときのやりがいや楽しさを味わうことができた密度の濃い研修となりました。最後に学生たちの感想を紹介します。

秋山葉子さん(キャスター役)

「ベストキャスターに選ばれて光栄です。カメラ位置や秒単位のスケジュールを意識しながら、ナチュラルにMCを言うことの難しさを実感。プロの方はすごいと身にしみて感じました」

秋澤風雅さん(星占いナレーター役)

「言葉の意味をしっかり理解して読むことを心がけました。最後、自分なりに工夫して外国人風に“Have a Nice Day !!”とアドリブを入れたのが評価されてうれしかったです」

澤崎竜平さん(カメラマン役)

「テレビには決して映ることのないカメラマンの役割でしたが、失敗のないよう集中力とものすごい緊張感を味わうことができました。ニュースVTRではレポーターを演じたのですが、こちらはリラックスして親しみやすさを心がけました」

須田あゆみさん(フロアディレクター)

「キャスターに“カンペ”を使って指示を出す役目だったのですが、思った以上にタイミングが難しくてドキドキでした。でも、終わってから振り返るととても楽しい体験でした」

遠藤洋典さん(タイムキーパー役)

「秒単位の仕事で本番では一瞬も気を抜けませんでした。精神的にへとへとになりましたが、プロの仕事の凄さも味わえました」

斎藤雅崇さん(スイッチャー役)

「スタジオとサブ(コントロールルーム)の連携、そしてサブの中でもそれぞれの役割りを果たしながら難しい共同作業をこなすテレビ番組づくり。それを自分で体験できたことはかけがえのない体験になりました」