世界最大の吹奏楽の祭典、ミッドウエスト・クリニックのR.クレイン会長が来日。玉川の生徒との再会を喜びました。

2017.12.13

11月14日(火)、世界最大の吹奏楽の祭典といわれるミッドウエスト・クリニック(Midwest Clinic)のリチャード・クレイン会長と、そのご子息のスコット・クレイン氏が玉川学園を表敬訪問されました。ミッドウエスト・クリニックは、イリノイ州シカゴで毎年12月に行われている音楽カンファレンスです。アメリカの中学・高校の吹奏楽部の講習会からスタートし、70年以上の歴史を誇っています。現在は吹奏楽だけでなくジャズやオーケストラの演奏も行われ、さらにさまざまな研修会も行われる一大イベントで、玉川学園吹奏楽部(5-9年生)は、2016年に日本の中学校として初めて招へいされ、演奏を行いました。そうした経緯もあり、今回の訪問が実現しました。

2016年のミッドウエスト・クリニック

クレイン会長を迎えて、玉川学園ではさまざまなプログラムが行われました。まずは昨年のミッドウエスト・クリニックに参加した吹奏楽部の生徒による歓迎セレモニーがあり、お互いに再会を喜びあいました。クレイン会長も吹奏楽部の生徒のことを覚えていてくださったようで、「君は身長が伸びたね!」などと気さくに声をかける様子が印象的でした。
スターレックドームでは生徒が自由研究(天文)で作成した作品を上映し、英語で説明を行いました。また4年生の音楽の授業では音楽祭に向けた合唱の練習風景を見学し、歌に始まり歌で終わる玉川の生活に欠かせない愛吟集についての説明も。玉川大学教育学部と農学部1年生の「音楽Ⅱ」の授業見学では、理系の学部でも音楽の授業が行われていることに驚かれていました。

そして9~12年生の吹奏楽部の練習にも参加していただきました。まず、生徒たちが園田先生の指揮でアメリカ民謡「シェナンドー」を演奏します。この曲は、昨年のミッドウエスト・クリニックでクレイン会長の指揮で演奏した、思い出深い曲です。「気持ちのこもった演奏でした。成熟した演奏で、とても心に響きました」と感想を述べられたクレイン会長。その後、1年ぶりにクレイン会長の指揮で「シェナンドー」を演奏しました。生徒の半数近くが昨年のミッドウエスト・クリニック経験者だったこともあり、レッスンの最後にクレイン会長は「皆さんは、アメリカの先生たちを驚かせてくれました。ぜひまたシカゴへいらしてください。今日は本当にありがとう」と感想を述べてくださいました。

昨年のミッドウエスト・クリニックに参加し、このレッスンにも参加した10年生に話を聞いてみました。「ミッドウエスト・クリニックで演奏した際に、指揮者の方から『君の演奏は良かったよ』と言われ、とても嬉しかったです。それからはお客さんを感動させられるような音色作りや、どんなふうに演奏しようかといったことを考えながら練習しています。クレイン会長の指揮で演奏したのは1年ぶりですが、とても楽しかったです(川又悠生さん:チューバ担当)」、「私もクレイン会長の指揮は抑揚があり、気持ちが込められているので、指揮者と演奏者が同じ気持ちで曲を作っていくように感じました。ミッドウエスト・クリニックに参加して、音楽は人に感動を与えてくれると改めて実感したので、これからもより多くの人にそうした気持ちを届けていきたいと思っています(矢沢あすかさん:トランペット担当)」。

忙しい来日スケジュールの中、玉川学園を訪れてくださったクレイン会長。生徒・学生の音楽の授業を見学しながらの学校訪問は初めてとのことでした。どのプログラムでも生徒から歌や演奏での歓迎があり、そののびやかな歌声、表情に「感謝の言葉が見つからない」とおっしゃっていたのが印象的でした。吹奏楽部を指導する土屋和彦先生も「今回の表敬訪問は音楽を通じた心に残る素晴らしい交流の機会となりました。このご縁を大切にして、また生徒たちがミッドウエスト・クリニックに参加できるよう、努力していきたいと思っています」と語ってくれました。音楽が常に身近にある玉川学園ですが、言葉を越えた音楽の素晴らしさを実感する、忘れられない一日となりました。