先輩たちの体験談を聞き、早期から将来を考える。国語教育学科1年生を対象としたキャリアシンポジウムが開催されました。

2018.02.19

玉川大学ではキャリアセンターを通じてさまざまな就職支援を行っていますが、各学部学科でも学びの特徴や学生の方向性に合わせた就職指導に取り組んでいます。12月21日(木)には文学部国語教育学科において、1年生を対象としたキャリアシンポジウムが開催されました。

これは一年次セミナーの「キャリアについて考える」に関する授業の一環として実施され、就職活動などを経験した先輩たちがパネラーとなって登壇し、在学中にどのような準備をするべきかなどを話すものです。学生たちは準備として就職活動だけに留まらない、自分自身の「人生設計図」を作成したり、この日のパネラーへの質問項目を考えたりしてきました。またこの日のシンポジウムに向けて、実行委員会を結成して役割を分担し、さまざまな準備を自分たちで行いました。
シンポジウムには5名の先輩たちが参加しました。大学4年生だけでなく大学院生や文学部以外の学生も参加するなど、多彩な人選となりました。

  • 「卒業後は中学教諭として国語を指導します。実は一般企業と教員のどちらを選ぶべきか、ギリギリまで迷いましたが、最終的に教員の道を選んだのは、今までの自分の学びや経験を生かせるのが教員だと思ったからです。『学生時代にクラブ活動をしたほうがいいですか?』といった質問をいただきましたが、部活にせよ、ボランティアにせよ、実行委員にせよ、できることは何でもやっておいたほうがいいと思います。私の場合は中学から続けている陸上がそれに当たりますが、『頑張った』と言えるものがあればいいのではないでしょうか」。
    (リベラルアーツ学部リベラルアーツ学科4年 奥村さん)

  • 「私は専門学校でも学びたいと思っていたので、大学入学後にダブルスクールを体験しました。また教職コースで学び2年次から小学校実習などにも参加するなど、やりたいことがたくさんあった私は、当初から教職のみに絞るのはリスクを感じていました。そこで教職課程(中高国語)を受講するほか、小学校英語の実習(J-SHINE)に参加するなど、学外でもいろいろな体験を積みました。最終的にはハウスメーカーへの就職を決めましたが、教職を履修したことが無駄だったとは思っていません。多忙な日々を計画立てて過ごしたことを企業の方にも分かってもらいたくて、就活時にはスケジュール管理を行っていた手帳を使ってプレゼンもしました」。
    (リベラルアーツ学部リベラルアーツ学科4年 磯野さん)

  • 「卒業後はIT関係の企業に就職します。私も一般企業への就職を希望していましたが、教職関連の授業も履修していました。教育実習前に内定を得たいと思っていたので、早めに就職活動を進めていました。また企業の担当者の方にも、6月には教育実習がある旨を伝えていました。結果的に早い時期に内定を得ることができたので良かったです。就職活動を体験して強く感じたのは、意外と出費がかさむこと。交通費はもちろん、面接の際に早めに現地に到着してカフェなどで準備をするのにもお金がかかります。そのためアルバイトを続ける必要がありましたが、大学1年次から同じアルバイトを続けていたことでシフトを組む際にも融通が利き、とても助かりました」。
    (文学部人間学科4年 徳植さん)

  • 「現在大学院で学んでいます。皆さんは大学卒業後に就職する人がほとんどだと思いますし、今の段階で大学院進学を考えている人は少ないのではないかと思います。ただ、私の場合は1年次に履修した岡本裕一朗教授の授業が非常に面白く、先生のもとでもっと深く学びたいと思ったことがきっかけでした。そんな私が皆さんのキャリアについてアドバイスといっても、就活について語れることは少ないのですが、『大学生活の中で、将来につながるきっかけを日々探してほしい』ということは伝えたいですね。私の場合は授業だけでなく、短期留学でコミュニケーション力を身につけたり、アドバイザリースタッフで交友関係を広げたことが役立ちました。ぜひアンテナを張り巡らせて、『これだ!』というものを見つけてください」。
    (文学研究科1年 益子さん)

  • 「私は定年退職した後に、きちんと学びたいという想いから、社会人入試で人間学科に入学しました。『人生100年時代』といわれる現代は、社会人時代と同じくらいの年月を定年後に生きるわけです。皆さんも『キャリア』を仕事だけでなく、人生として捉えることが大切かもしれません。私は、授業で日本の貧困について学びボランティアに参加した経験から、卒業後は地域で暮らす外国人に日本語を教えたいと思うようになりました。定年後に学び始めた私ですが、この4年間の学生生活が自分のことを見つめ直すいいきっかけになりました」。
    (文学部人間学科4年 長谷川さん)

どの先輩の話にも、これから大学で充実した4年間を過ごすためのヒントがたくさんありました。体験談を聞いた後には質疑応答の時間が設けられ、さまざまな質問が寄せられました。やはり「教職」と「就活」に関する質問が多く、「一般企業と教職のどちらかを選ぶ場合、いつまでに決めればいいですか」、「教職を履修しながら一般企業を受ける際、『なぜ教職を履修しているのか』と聞かれませんでしたか」といった質問に、先輩たちは一つひとつていねいに答えていました。

教育関係に進む学生の多い国語教育学科ですが、将来の進路はそれだけでなく、4年間の過ごし方で可能性も大きく広がっていくことを、学生たちも実感したのではないでしょうか。