学生たちが文学部のホームページコンテンツを制作。富士ゼロックスの協力で実現した学内インターンシップ。

2018.02.23

玉川大学では、将来志望する職業分野へのマッチングを図るための就業体験としてインターンシップを行っています。全学部を対象としたキャリアセンター主催のものだけでなく、より学ぶ内容に即した学部主催のインターンシップも行われており、多くの学生が参加しています。
こうした中、2015年から学内でのインターンシップを導入しているのが文学部です。受け入れ先は、朔風館1階でドキュテックステーション(DTS)を運営している富士ゼロックス株式会社(以下富士ゼロックス)。DTSでは学内の印刷物の製作や製本を取り扱っていますが、こちらに常駐されている社員の方から指導を受けるという形式で、学内でインターンシップを行う体制が整いました。

インターンシップの内容は文章を書くことはもちろん、その前段階である企画、編集も体験するという、文学部の学びに沿ったものとなっています。

昨年までは文学部コミュニティの活動として冊子「文学部NOW」の編集に携わるという内容でしたが、今年度からは文学部のwebサイトに掲載するコンテンツ作りに挑戦することになりました。
今回のインターンシップの経緯について、富士ゼロックスの井上さんに伺いました。「DTSは大学内、それも学生の皆さんにとって身近な大学教育棟2014に隣接していることもあり、通常の業務以外で何らかの学生支援ができればと考えていました。2015年から継続的に文学部のインターンシップを受け入れています。現在、リベラルアーツ学部の学生さんにもDTSでの業務を体験するインターンシップに参加してもらっていますが、文学部の学生さんには文章作成や編集を体験するプログラムを組んでいます」。

このインターンシップでは、文学部のホームページにアップする記事を学生たちが担当します。DTSのディレクターである永澤さんの指導を受けながら、企画会議から素材集め、原稿制作など、実際のWeb制作や編集と同じ実務を行います。指導を担当する永澤さんは「文学部のオフィシャルな情報は、玉川大学や文学部のホームページにきちんと掲載されています。今回学生たちが担当するのは、自分たちが興味を持っていることなど、パーソナルなトピックです」と語ってくれました。興味のある話は書きやすいテーマですが、それを第三者にどう発信していくのかを学んでほしいとのこと。「自分たちが興味のあることでも、ダラダラと書いていては読み手には響きません。そうした視点を加えながら、原稿制作に取り組んでもらえればと思っています」。
文学部の学生は文章を書く機会が多くありますが、その多くはレポートなど。「第三者に向けて発信する」という視点で文章を作成する機会は、決して多くはありません。また、このインターンシップでは2、3名の学生同士でグループを組み、話し合いながら原稿を書き進めていきます。これらの経験を通して、文章の書き方はもちろん、「相手のことを考えて伝える」ことや「意見を出し合いながら一つのものを作っていく」といった考え方や協調性の大切さを学生たちは実感することができます。

実際にインターンシップに参加している学生に話を聞いてみました。

「当初は富士ゼロックスでのインターンシップという部分に惹かれたのですが、原稿制作などを実際に体験してみて、これまで授業で学んできたこととは違う難しさを実感しています。私たちのグループは海外旅行やスポーツのコーチングなどについてまとめているのですが、同じテーマでも捉え方がそれぞれ違います。そこを話し合いながらすり合わせていくのが大変な点でもあり、面白みだと思っています(人間学科3年 伊藤拓登さん)」。

「私たちのグループは同じゼミのメンバーで集まっているので、ゼミでの学びの内容についてまとめています。一緒に学んでいて面白かった出来事はメンバー同士で共有していますが、いざそれを書き起こしてみると面白さが伝わらないことがあり、文章にまとめる難しさを感じています。学外のインターンシップに参加した友人たちは、1日だけだったり、説明を聞くだけで終わってしまったといった話を聞いていたので、2か月という長いサイクルで編集・制作に携わらせていただいている自分たちはとてもいい経験ができているなと感じました(人間学科3年 安彦美里さん)」。

「小学校の頃から文章を書くことが好きでしたが、こういったインターンシップで多くの人に鍛えられ、自分の文章を書くスキルも上がるのではないかと思い参加しました。私たちのグループでは、1年次の大学音楽祭で取り組んだ『第九』をテーマに選択。玉川の学生なら皆が経験していることなので共感をもってもらえ、またこの季節にふさわしいと思ったからです。このインターンでは他の学生と一緒に原稿制作を進めていくので、お互いに高め合っていける点がいいですね(人間学科3年 佐伯日優さん)」。

通常よりも長期にわたり、実践的な内容かつ文学部の学修内容に沿って展開されている文学部のインターンシップは、学生たちが目指す進路にも即しているもののようです。昨年までのインターンシップ経験者の中には、実際に編集の仕事に就いた卒業生もいるそうです。こうしたプログラムが実現するのも、学内で行うことができるからといえるでしょう。