FC町田ゼルビアが取り組む「地域連携と食育」とは?12年生に向けて大友健寿社長が特別授業を行いました。

2018.11.28

玉川学園では地域連携事業の一環として、2009年よりサッカーJリーグのFC町田ゼルビアとオフィシャルスポンサー契約を締結。玉川学園1-4年生のサマースクールでのサッカー教室から大学での卒業研究まで、さまざまな連携事業を実践してきました。10月15日(月)には、取締役社長の大友健寿氏が来校。12年生の選択授業「地理」での特別授業が行われました。

この日のテーマは「Jリーグクラブと食堂」というテーマで、地域連携と食育についての具体的な事例のお話がありました。
町田市は都内では東京23区、八王子市に次いで人口の多い都市。以前からサッカーが盛んで、プロサッカー選手も数多く輩出しています。「実はFC町田ゼルビアも、その前身は1977年に誕生した少年サッカーチームなんです」と大友社長。そして1989年にトップチームが作られ、1997年に「FC町田ゼルビア」に名称を変更。2012年からJリーグに参戦しています。所属するディビジョンのJ2リーグの中でも年間予算の少ないチームでありながら、2018年シーズンの最終順位は過去最高の4位で今シーズンを終えています。


こうした中、FC町田ゼルビアでは他のJリーグクラブには殆どない取り組みを行っています。それがこの日のテーマでもある食堂の運営なのです。Jリーグでは数多くのトップチームを中心にクラブハウスを設置し、施設内に選手向けの食堂を開設しています。ただ、FC町田ゼルビアにはまだクラブハウスがありません。所属する選手はトップチームから下部組織まで含めると200名におよびますが、彼らの栄養管理が行き届かない状況が続いていました。また選手と地域住民との交流の場を作りたいという声もあり、それらの意見を統合する形でスタジアムからも近い町田市野津田町にゼルビア×キッチンが誕生したのです。
「このゼルビア×キッチンではさまざまな取り組みをしています」と大友社長。その筆頭が地産地消への取り組みです。地域の食材を積極的に使用することで地域社会の活性化を目指しているとのこと。「もちろん、玉川学園で作られたLEDレタス『夢菜』も使っています」とのことでした。また、もし食材が残ったり食べ残しが出た時のために、それらを肥料にするための機械も導入。そこで作られた肥料を地域の農家に提供し、そこから野菜を仕入れるといった循環も目指しています。

そんなゼルビア×キッチンの現状と課題、今後の目標に関して大友社長は「まず、より栄養バランスの取れたメニュー開発を行っていきたいと思っています。そのために近隣の教育機関と連携を図るというアイデアも検討中です。玉川大学にも農学部がありますよね。また、選手への食事提供に関しては利益が出ていませんし、原価割れのメニューもあります。ゼルビア×キッチンを今後も運営していくためには、今よりも多くの市民の方に利用していただく方策を考えなければいけません」と説明していました。

地域密着、プロスポーツチーム、地産地消など、さまざまなキーワードで説明された大友社長の講演。終了後には質疑応答の時間がありました。

「チームの年間予算とリーグ戦での順位には、相関関係はないのですか?」、「実際の年間収入はどれくらいになるのですか?」といった具体的な質問にも、丁寧に答えてくださった大友社長。中には「大手スポンサーと契約するといったことはないのですか?」という質問も。実はこの授業が行われたのは、株式会社サイバーエージェントがFC町田ゼルビアの筆頭株主になることが正式に発表される前日のこと。まさにタイムリーな質問となりました。
生徒たちは、大友社長に伺ったお話をもとに、次回の授業で振り返りを行っていきます。J1への昇格をめざすFC町田ゼルビアを玉川学園は教育連携という形で応援していきます。

Zelvia × Kitchen

東京都町田市野津田919
営業時間 11:00〜22:00(月曜定休・年末年始休暇有り)
TEL 042-810-3333
http://www.zelvia.co.jp/club/kitchen/