玉川大学・玉川学園学友会寄附講座[経営学部]――「悩んでいる時は成長している時」。映画コメンテーターの有村昆氏による講演を開催

2019.01.22

玉川大学・玉川学園の卒業生によって構成される学友会では、「学友会寄付講座」を企画・開催しています。11月22日(木)には経営学部の1年生を対象に、映画コメンテーターの有村昆氏をお招きして、「人生で見るべき7つの映画」と題した寄付講座が行われました。

有村さんは中学から玉川学園で学び、1999年に玉川大学文学部芸術学科演劇専攻を卒業した玉川っ子。卒業後は映画コメンテーターとしてさまざまなメディアで活躍されています。この日も「こんにちは!」とひときわ大きな声で挨拶をしながら登場し、講演が始まりました。

ほぼ半数の国民が、年に一本から二本しか映画を見ないと言われている日本。そうした中で有村さんは、大学を卒業してから毎年約500本の映画を見る生活を送っているそうです。ざっと計算すると、これまでに9,000本以上の映画を見たことに。その膨大な作品の中からセレクトし、学生に紹介してくれたのが、この日の「人生で見るべき7つの映画」なのです。

「映画とは、人生の先輩が悩み苦しんだ教科書のようなものです」と有村さん。つまり、「ものの考え方」が詰まっているのが映画です。「人生は悩みの連続ですが、悩んでいる時は成長している時でもあります。今日はそうした悩みをカテゴライズし、それに合った映画を経営学部の皆さんに紹介します」。

そして有村さんは、悩みを「将来」、「劣等」、「個性」、「発想」、「恋愛」、「失敗」、「人生」の七つに分類し、それぞれにマッチした映画と、その理由をわかりやすく解説してくれました。

たとえば「発想」というカテゴライズでは、「スター・ウォーズ」を紹介した有村さん。「この映画を撮ったジョージ・ルーカス監督は、監督としてのギャランティをもらわなかったのですね。その代わりにグッズ販売が行なえるライセンスの権利を映画会社の人に求めました。当時の映画会社の人には全く理解されませんでしたが、結果的には監督料以上のギャランティを、ルーカスは手にすることになります。このように、発想を変えて自分の居場所を作るということはとても大事なのです。オンリーワンであっても、そこでトップになれば、ナンバーワンなのですから」。

この日参加した学生からも、さまざまな感想が聞かれました。


「映画は人生の教科書というお話がありましたが、確かにそうだなと思いました。映画の裏にあるメッセージを読み解くことが大切なのですが、自分自身はこれまで映画の表面しか見ておらず、もったいないことをしたと思いました(男子学生)」。

「有村さんが選んだ映画以上に、有村さんの解説を面白く感じました。人に何かの面白さを伝えるには、その内容だけでなく、解説者のプレゼン力も必要だということを学びました。また、自分が決めたことに一生懸命取り組むことで、自分の道が見つかるというお話が心に響き、自分が本当に極めたいこととは何だろうと見つめ直すきっかけにもなりました(女子学生)」。

「映画はあまり見てきませんでしたが、とても興味がわいたので、今後はたくさん見たいと思いました。引き込まれるようなプレゼンが、とても面白かったです。ただ映画を見るのではなく、制作の背景などいろいろなことを考えながら映画を見ると、とても面白いなと感じました(男子学生)」。

有村さんが紹介した映画は、有名なものからあまり知られていないものまでありましたが、どの映画紹介もこれから社会に出る経営学部の学生に向けたアドバイスへとつながっていました。講演の冒頭で映画コメンテーターとは「エンターテイメントの魅力を、分かりやすくプレゼンテーションする仕事」と語っていた有村さん。この日の講演もまさに学生の心に響くプレゼンテーションでした。