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音楽の授業の集大成として、大学1年生全員で『第九』を合唱。今年も心に残るクリスマス礼拝と音楽祭が開催されました

2018.12.22

晩秋から年末まで、玉川学園の各ディビジョンで開催されてきた音楽祭。その最後を飾るのは、大学1年生全員で合唱に取り組む音楽祭です。12月18日(火)、パシフィコ横浜国立大ホールにおいて、毎年恒例の玉川大学クリスマス礼拝・音楽祭が開催されました。

クリスマス礼拝は、宗教学が専門の小田部進一教授の司式により行われました。芸術学部の学生43名・教員2名によって構成された聖歌隊が歌う讃美歌や、会場全員で歌う「神の御子は今宵しも」、「もろびとこぞりて」、「きよしこのよる」などがあり、会場全体が厳かな雰囲気に包まれました。また、朗読は芸術学部の2年生3名が担当し、「きよしこのよる」は、この曲が最初に演奏された際のエピソード(前日に教会のオルガンが壊れたことで、ギターで伴奏できる曲を急遽グルーバーが作曲し、演奏された)にちなみ、卒業生でギタリストの飯野なみさんが伴奏を担当しました。
そして礼拝の終盤では小原芳明学長による祝詞がありました。「私たちには夢や希望があるからこそ、将来に向けての計画を持ち、日々の苦労にも確かな意義を感じるのです。どうぞ苦しい時も、病める時にも、絶えず夢を持ち続けてください。やがて君たちの夢が豊かに実った時には、その喜びを人々と分かち合い、神と人から愛される人であってください。君たちそれぞれの上に、神の祝福がありますように」という言葉で結ばれたその祝詞を、学生たちも真剣な面持ちで聞き入っていました。

厳かな雰囲気に包まれたクリスマス礼拝の後、休憩を挟んで大学生による音楽祭、ベートーヴェンの「交響曲第9番ニ短調 作品125《合唱付》」終楽章〈歓喜に寄せて〉(以下、「第九」)が披露されました。玉川大学では「音楽」を必修科目とし、1年生に開講しています。歌うことを通して音楽のさまざまな要素に触れ、表現方法や音楽の歴史、様式などを総合的に学修していきます。その集大成となるのが、ドイツ語で歌うこの日の合唱です。授業では歌詞の内容はもちろん、ベートーヴェンがこの交響曲を完成させた当時のことについても学修します。そしてソプラノ、アルト、テノール、バスの各パートに別れて練習を積み重ね、11月には合唱練習を、本番前の一週間はオーケストラを加えての練習を続け、完成度を高めていきました。

この日は二つのグループに分かれて合唱を披露しました。第九は約25分に及ぶ作品ですが、合唱のパートは演奏冒頭の約7分間にはありません。卒業単位として演奏を行う各学部生で構成された「音楽祭第九オーケストラ」による演奏や、卒業生や教員で構成されたソリストによる独唱の間も、ステージ上で微動だにしない学生たち。そして曲の中盤から、合唱のパートが始まります。会場全体に、野本由紀夫教授の迫力ある指揮にも負けない力強い声が響き渡り、聞く側にも長い時間をかけて練習を重ねてきたことを感じさせます。合唱が終わると、万雷の拍手が起こり、学生たちも一様に満足げな表情に。ソリストが退場する際に、学生に向けて拍手をしたりガッツポーズを送ったりする姿が印象的でした。

芸術学部の一部の学生を除いては、合唱に関してはほぼ未経験の学生たちが、芸術作品に真剣に取り組むことで、この素晴らしい音楽祭を作り上げています。また練習を重ねてきた成果を、パシフィコ横浜国立大ホールという舞台で披露するという経験は、学生一人ひとりに大きな自信を植え付けることでしょう。また、この日の舞台進行には芸術学部パフォーミング・アーツ学科の学生が協力しており、舞台の表も裏も、学生たちの学びの機会となっていました。

玉川大学・玉川学園は創立当初から歌を大切にしてきましたが、第九との関わりも長く、その歴史は1936年に日比谷公会堂で開催された新交響楽団(現NHK交響楽団)との演奏会で合唱出演したことまでさかのぼります。そして1962年にオーケストラ・合唱ともに玉川の学生の手による初めての演奏会が開催され、現在に至っています。
奇しくも2018年は、第九が日本で始めて演奏されてからちょうど100年、年末第九初演80年、そしてクリスマス礼拝でも歌われた「きよしこのよる」の初演からちょうど200年にあたるメモリアル・イヤー。かつてはクリスマス礼拝と音楽祭は別の日程で行われていましたが、同じ日に同じ場所で行うようになり、より深い意味合いを持つようになりましたが、今年のクリスマス礼拝・音楽祭は、一層思い出深い一夜となりました。

音楽祭 第1グループ

  • 独唱/
    齊藤智子(ソプラノ)
    加形裕子(アルト)
    富澤祥行(テノール)
    金子宏(バリトン)
  • 合唱/
    大学1年生
  • 演奏/
    音楽祭第九オーケストラ
  • 指揮/
    野本由紀夫
  • 文学部
    (国語教育学科1・2組/英語教育学科1・2組)
  • 農学部
    (生産農学科1~3組/環境農学科1・2組/先端食農学科1組)
  • 工学部
    (情報通信工学科1組/ソフトウェアサイエンス学科1組/マネジメントサイエンス学科1組/エンジニアリングデザイン学科1組)
  • 経営学部
    (1組)
  • 教育学部
    (教育学科1~7組/乳幼児発達学科1~8組)
  • 芸術学部
    (パフォーミング・アーツ学科1・2組/メディア・デザイン学科1・2組/芸術教育学科1組)
  • リベラルアーツ学部
    (1~3組)
  • 観光学部
    (1・2組)

音楽祭 第2グループ

  • 独唱/
    佐藤恵利(ソプラノ)
    中村裕美(アルト)
    長裕二(テノール)
    馬場眞二(バリトン)
  • 合唱/
    大学1年生
  • 演奏/
    音楽祭第九オーケストラ
  • 指揮/
    野本由紀夫
  • 文学部
    (国語教育学科3・4組/英語教育学科3・4組)
  • 農学部
    (生産農学科4~6組/環境農学科3組/先端食農学科2・3組)
  • 工学部
    (情報通信工学科2組/ソフトウェアサイエンス学科2・3組/マネジメントサイエンス学科2組/エンジニアリングデザイン学科2組)
  • 経営学部
    (2・3組)
  • 教育学部
    (教育学科8~11組/乳幼児発達学科9~11組)
  • 芸術学部
    (パフォーミング・アーツ学科3~5組/メディア・デザイン学科3組/芸術教育学科2組)
  • リベラルアーツ学部
    (4~6組)
  • 観光学部
    (3・4組)

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