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有意義な投票行動のために。現職国会議員を招いての主権者教育シンポジウムに、大学生と12年生が参加しました。

2022.07.05

6月3日(金)、University Concert Hall 2016において、大学1・2年生約100名と12年生16名を集めて「現職国会議員による主権者教育シンポジウム 来たる参院選に向けて若い人たちに何を訴える!?」が開催されました。玉川大学では「市民としての社会的責任」を授業を通して身に付けることを定めており、初年次教育の中でも主権者意識向上の取り組みを継続的に行ってきました。今年は7月に参議院が任期満了となり、大学1年生や一部の12年生は初めての国政選挙で投票することになります。このシンポジウムは現職の国会議員の皆さんから直接お話を伺い、若い世代が今後どのように政治と関わっていくのかを考える機会と位置づけています。

<コーディネーター:篠原氏

本学客員教授であり、文部科学省主催の主権者教育推進会議の前座長でもある篠原文也氏がコーディネーターを務め、与野党の現職国会議員6名がシンポジストとして登壇。全員が異なる党に所属しており、また男性議員3名、女性議員が3名というバランスの取れた陣容で、参議院通常選挙直前ということもあり、多くのメディアも取材に訪れる注目のシンポジウムとなりました。

今回シンポジストとして登壇したのは、和田義明氏(自由民主党・衆議院議員)、荒井優氏(立憲民主党・衆議院議員)、金村龍那氏(日本維新の会・衆議院議員)、佐々木さやか氏(公明党・参議院議員)、西岡秀子氏(国民民主党・衆議院議員)、本村伸子氏(日本共産党・衆議院議員)の6名。それぞれの議員に政治家となった経緯や若い有権者にどのような政策をアピールするのか、また主権者教育についてなど、意見を述べてもらいました。

和田義明氏
荒井優氏
金村龍那氏
佐々木さやか氏
西岡秀子氏
本村伸子氏

※撮影時のみマスクを外しています

自分の行動範囲の外に出て、社会的問題に触れてほしいと語るのは和田氏です。「現在、私の東京事務所には6名の大学生がインターンとして来ています。私と一緒に会議や勉強会に参加することで、『自分の未来は大変なんだ』ということを実感していただく。ここがスタートだと思います」と和田氏。また、現在の国会議員の中で唯一の学校校長経験者である荒井氏は、「皆さんにとっては、校則について考えることも政治について考えるきっかけになると思います」と、自分たちのルールを自分たちで考えることの重要性について触れました。同様に金村氏も「投票も大事ですが、一票を投じるまでの思考がとても大切です。友人同士で『こうしたら社会がよくなるのでは?』というアイデアを出し合ったりすることが、スタートではないかと思います」と、普段の学校生活の中でできることについて触れました。

一方、若い世代ももっと政治家に意見をぶつけてほしいと語ったのは佐々木氏です。「若い世代の皆さんの『自分たちの声を国に届けてほしい』という意見から、つい先日、痴漢対策が国の重点方針に盛り込まれました。主権者教育は国にとっても重要ですが、皆さんが社会の仕組みを知ることにもつながります」。西岡氏も「社会にはさまざまな格差が存在しますが、世代間格差もその一つです。受益と負担において、皆さん若い世代は50〜60代と比較すると非常に厳しい状況にあります。やはり若い皆さんの代表が政治に参画していくことが非常に重要で、国民民主党では18歳から選挙に出られる、高校生や大学生の衆議院議員誕生を公約に掲げています」と語りました。また本村氏も社会の中の格差に触れつつ、「今回の参議院選挙が終わると、国政選挙は3年間行われないともいわれています。そういう意味で、今回の参院選は日本の針路を決める、本当に大事な選挙になります」と会場の大学生や高校生に語りかけました。

各議員の発言の後に質疑応答の時間が設けられ、学生たちが積極的に質問しました。「皆さんが考える男女平等とは?」、「18歳の国会議員の実現度はどれくらい?」、「減税を公約に掲げた場合、その分の財源はあるのか?」といった質問が学生から寄せられ、各議員の皆さんが丁寧に答えてくださいました。また12年生も「待機児童をゼロにするために必要なことは?」、「ウクライナ侵攻を受け、日本はどのように国を守るべきか?」など、さまざまな角度から積極的に質問を行いました。

日頃から「投票率と同時に、投票の“質”も高めることが大事」と語っている篠原氏。そうした意味からも今回のシンポジウムは、学生たちが誰に自分の一票を託するのかをきちんと考える、いい機会となったことでしょう。何より少子化の現在、若い世代が自分たちの意見を通していくためには、上の世代以上に皆が投票へ行くことが求められます。7月10日に執行される第26回参議院通常選挙では、一人ひとりが自分の考えを持って、一票を投じることを願っています。

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