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COILから対面へ:ウィルクス大学からのゲスト 全人教育と最先端の教育との融合に共感

2023.01.31

提携校の米国ペンシルベニア州にあるウィルクス大学より、Associate Provost(副理事/副学長)のDr. Jonathan D. Ference、グローバル・エデュケーション・センター長のDr. Cathy Lee Arcuino、英語教育センター長のDr. Kimberly Niezgodaの3名が来園されました。

ウィルクス大学とは、2021年から国際教育センターが主催するTAMAGO*イベントの中でCollaborative Online International Learning(COIL)を実施しています。この取り組みは、コロナ禍における国際教育の実践例として2021年7月の産経新聞にも取り上げられました。また、9月には日米教員養成協議会の第31回大会(JUSTEC 2021)で研究発表(こちらのp.21参照)、10月にはJAFSA(国際教育交流協議会)と米国大使館商務部共催ウェビナー「米国大学とのオンラインプログラムによる国際交流とコロナ後の展望~Wilkes University(米国フィラデルフィア)と玉川大学の発展的COILプロジェクトの実例紹介~」というタイトルで発表しました。さらに、アメリカの教育学会を代表するAmerican Research Educational Association(AERA)にも論文が採択され、2023年4月に開催される教育研究分野最大のAERA年次大会で研究発表します。

このように、教育活動および共同研究の良きパートナーであるウィルクス大学上層部3名の来園された様子を報告します。

  • TAMAGAWA Global Opportunitiesの略。

10月17日(月)

英語教育学科の授業

ウィルクス大学とのCOILに参加している英語教育学科の米田ゼミで、ゲストスピーカーとして講演されました。テーマは"Teaching English Learners"です。キーワードはCreativity!エネルギッシュで明るく学生たちとやり取りしながら授業を進めてくださいました。

学生たちにとって新たな知見を得る機会になったことが学生のコメントから伝わります。

学生のコメント

Kimberly先生が考える指導の具体策も非常に参考になった。特に、同じものを映した様々な地方や国の写真のクイズやGoogleの機能を利用して外国のリアルな風景を見て擬似旅行を行うなど、ワクワクできて楽しめる活動は実際に授業の中で取り入れていきたいと感じた。(英語教育学科 4年 亀田 真洸)

「児童を(active learner)にするためにどうすればいいか」については、想像力に加えて、向き合っている児童が何を好きなのか把握・理解して授業に取り入れること、エネルギッシュな先生でいること、児童を先生のように話させる機会を作ることである。どれも少し意識すれば工夫できる点であると考え、将来教壇に立つことができたら意識していきたいと思った。(英語教育学科 3年 勝林 樹)

COILでも英語教育について授業をしていただきましたが、実際に対面して授業を受けられること、対面できたことを共に喜びました。

Primary Division

小学校1-5年生にあたるPrimary Divisionの視察では、BLES(Bilingual Elementary School)プログラムのJapanese Predominant(JP)クラスとEP(English Predominant)クラスを見学しました。JPクラスとは、教科学習を主に日本語で学び、英語を第2言語として身につけていくクラスです。EPクラスは、主に英語で学び、6年生から始まる国際バカロレア(IB)クラスに繋げていくクラスです。学ぶ言語が違っても、どちらのクラスも学習内容は同じですし、日本語を確実に獲得します。金沢大学で教鞭を取っていたこともあり、日本の英語教育についてもよくご存知のNiezgoda先生が、玉川学園のBLESやIBプログラムに感心されていました。また、2つの教室ごとに共有ライブラリーがあること、子どもと目線が合うように教卓が子どもの机と同じ高さになっていること、ベランダからの景色は低学年の教室は岡側で2階にあっても1階のような構造になっていることなど、校舎のあちこちに見られる教育的な視点や配慮に納得されていました。

おやじさんの書斎

図書館にある「おやじさんの書斎」は、創立者の小原國芳先生の書斎をそのまま復元した空間です。机の上に並べられた辞書の1つ1つに名前が書かれているところから、几帳面なお人柄が伝わってきます。ハイライトは、1932年に日本で初めて刊行された児童向け百科辞典『児童百科大辞典』(全30巻)です。1958(昭和33)年に子供が知りたいことを学びやすいようにと考案された『玉川百科大辞典』(全31巻)となり、毎日出版文化賞特別賞を受賞しました。さらに、“幼稚園から小学校低学年向きの百科辞典”という発想が、世界でも類例のないものとして注目を集め、1951(昭和26)年に刊行した『玉川こども百科』(全100巻)の3巻は産経児童出版文化賞を受賞しました。他にも海外の初版の文献などもあり、歴史と創立者の理念と研究の詰まった「おやじさんの書斎」を堪能されました。

玉川の教育や創立者の理念や研究についてインプットした後、玉川大学の学長、副学長、大学理事と面談しました。Dr. Ferenceは玉川の全人教育に深く共感され、言葉は違うけれどウィルクス大学が大切にしていることとも重なると話されていました。また、校舎のあらゆるところに全人教育を彷彿させるシンボルやメッセージが見られる仕掛けに感心されたことなどを共有されました。

10月18日(火)

咸宜園でお茶会

江戸時代に身分を問わず誰でもいつでも入塾して学べた私塾、広瀬淡窓の咸宜園を模築したものが本学の咸宜園です。お茶会は、中学年(7-9年)の自由研究で茶道を選択している生徒の指導をしてくださっている長島 行介先生がお点前をしてくださいました。床の間には創立者の書で「和敬清寂」と書かれた色紙が飾られていました。英語にすると、Harmony, Respect, Purity and Tranquility。床の間の色紙、生けた花、お点前の1つ1つの所作にも意味があることを丁寧に教えてくださいました。長島先生が大切にされている「一期一会」の言葉の通り、心遣いに溢れた時間となりました。サプライズは、玉川アイスに抹茶を入れて、即席抹茶アイスを作ってくださったことです。前日に創立者の理念や教育思想に触れていたので、色紙の文字の美しさ、「和敬清寂」の意味、そしてその色紙を選んだ長島先生の心遣いを感じるひとときとなりました。

US科目「海外留学入門」

「海外留学入門」は、留学に興味ある学生が履修する授業です。ウィルクス大学の紹介、アメリカの大学生活について話してくださいました。グループワークもあり、学生達は英語で授業を受ける体験をすることができました。

10月20日(木)

TAMAGOイベント

まず、学生達が事前学習した日本の教育の長所と課題について英語でプレゼンをしました。長所としては、給食などの食育、掃除を通しての公共意識の育成、体育や図画工作などの授業が充実していること、チームワークなどが挙がりました。一方、課題は、教員の長時間労働、子どもの貧困、同調意識が強い学校文化、受験のために学びに余裕がないなどが挙がりました。それらの長所と課題を受け、今度はDr. Niezgodaがアメリカの教育についてレクチャーしてくださいました。次にDr.Ferenceが、玉川の全人教育、ウィルクス大学の理念について共通する部分を語られ、全人教育の6つの価値について質問されました。まさかアメリカ人の先生から全人教育について質問が来ると思っていなかった学生達は驚いていましたが、全人教育が文化を超えて評価されることを実感し、全人教育の価値を再認識しました。最後にDr. Arcuinoより、ウィルクス大学の長所と学生生活などについてお話がありました。アメリカの大学について学ぶとともに、玉川の全人教育について英語で意見交換する機会となりました。

Secondary Division

はじめにSecondary Divisionの6-9年生の中央校舎で参観しました。国際バカロレア(IB)クラスと一般クラスの両方を参観しました。IBプログラムは、国内における中学校および高等学校の卒業資格の取得に加え、国際的に評価の高いIBディプロマの取得も可能です。

9-12年生の中央校舎では、授業を参観しました。IBクラスの教室もある理科教育の専門校舎のサイテックセンターには、2013年にはNASAのボールディング長官が来園して講演された時の写真や2014年に来日中のオバマ大統領にロボット部の生徒がご説明した時の写真が飾ってあります。アメリカ大統領やNASA長官と玉川学園との接点に大変驚かれていました。

10月21日(金)

教育学部で特別授業

参加した教育学部の学生達は、来年(2023年)4月から教壇に立つ4年生ばかりなので、はじめに学生達から簡単な自己紹介となぜ教師になりたいのか、教師となって何をしたいのかについてプレゼンしました。Dr. Niezgodaからは、アメリカの小学校教師に求められる資質と公立学校の特徴、教室(小学校)でのルールやルーティンワークについてお話していただきました。「支援を必要とする児童がいる場合に、どのように多様な子ども達のニーズに応えていけば良いか」という質問には、机を合わせていくつかの共同学習の場(station)を作り、そこで子ども達は自分のレベルに合った活動をできるようにすれば、同じ学習をしながら、それぞれのレベルに合った学習ができると、具体的な方法もご提案くださいました。

LED農園

気候や天候に左右されず、年間を通して作物に最適な環境を作って安定共有ができるLED農園を見学しました。これまで、玉川の伝統や歴史、現在の教育および学生の学びを見てきましたが、最終日の最後は未来につながる取り組みを見ていただきました。そして、帰りには駅前の小田急OXで実際に販売されている「夢菜」を見て行きました。 玉川でのスケジュールがたくさん詰まった1週間でしたが、時間はあっという間に過ぎました。今回の来園で対面のTAMAGOイベントも実施できたので、コスモス祭用に今回の画像を盛り込んだポスターも作成しました。

次のウィルクス大学と玉川大学とのCOILは、12月初旬です。今回、Dr. Niezgodaの授業を受けた教職コースの学生を対象としてTAMAGOイベントで実施します。また、新しい学びになることを両大学とも楽しみにしています。

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