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玉川学園中高サッカー部の部員たちがFC町田ゼルビアの練習を見学。普段は見られないプロ選手の練習に対する姿勢を知る機会となりました。

2023.10.20

9月27日(水)、玉川学園中高サッカー部に所属している生徒が、FC町田ゼルビアのトップチーム練習とクラブハウスの見学を行いました。
これは玉川学園が提唱している「ホンモノに触れる教育」の一環であり、プロチームの練習風景を間近で見ることにより、練習の段階から真剣に取り組むアスリートの熱量や姿勢を体感してもらうことを目的としています。今回の見学は、2009年から続くFC町田ゼルビアとの教育連携により実現しました。

FC町田ゼルビアのクラブハウスは、玉川学園からも車で10分程度の町田市三輪緑山に2022年2月に完成しました。新国立競技場を設計したことでも知られる隈研吾建築都市設計事務所が手がけたクラブハウスの正面には天然芝の練習グラウンド。これらの施設を統合して「FC町田ゼルビア三輪緑山ベース」と名付けられました。また、この施設が完成したことでJ1ライセンス基準を満たすこととなりました。


この日は、中・高サッカー部より生徒15名が参加。まずFC町田ゼルビアのフロントスタッフである伊東さんからお話を伺いました。9月末の時点でJ2の首位に立っているFC町田ゼルビア。チームの雰囲気もとてもいいそうです。「今日はこの施設と同時に、プロアスリートの心構えを見てほしいと思います」と語る伊東さんの案内で、まずはグラウンドへ。フルコートで二面が使える広さがありますが、一日の練習で使うのは一面のみとのこと。コートを交互に使うことで、芝を休ませるのだそうです。ちなみにサッカー選手の場合は週末にリーグ戦が組まれているため、その試合を軸に一週間のスケジュールが決まります。試合後は1、2日の休日を取り、翌週の試合に向けての練習が再開されます。「だから今日のような水曜日が、サッカー選手にとっての始動日なんです」と伊東さん。そして練習のある日は9時からミーティングがあり、その後に2時間程度の全体練習を行います。「選手はミーティングと全体練習に参加すれば帰ってしまってもいいのですが、ほとんどの選手は前後の時間にトレーニングを行っています」とのこと。自分が今何をすべきかを考え、自主的に行動することが、プロには求められるのだと、伊東さんは生徒たちに説明してくれました。
グラウンドの次に案内されたのはクラブハウスです。トレーニングルームにはさまざまなマシンが置かれており、全体練習の後に夕方までトレーニングを行う選手もいるのだとか。すぐ横にメディカルルームがあるなど、動線を考えた造りになっています。そしてランドリーでは選手のユニフォームだけでなくトレーニングウェアも洗濯しているそうです。その数は毎日150着近くあり、全てを3名のスタッフが洗濯しているとのこと。「それは大変…」と、思わず呟くマネージャーの女子生徒。こうしたスタッフのサポートがあるからこそ、選手は身一つで練習場に来られるのだそうです。「選手には、試合と練習だけに集中してもらいたい。そのための環境を整えています」という伊東さんの説明を、生徒たちも真剣に聞き入っていました。この他にも、普段なら入ることができないドレッシングルームなどに入ることができ、生徒たちはとても満足した様子でした。

グラウンドへ戻ると、選手たちが全体練習を行っていました。この日は6人×6人でのゲーム形式での練習からスタート。中距離でのパス交換が行われました。その後、フルコートを使った攻撃の練習を行い、最後は紅白戦に。球際での競り合いやパスのスピードなど、リーグ戦と全く変わらないクオリティのプレーが展開されただけでなく、時には試合では見られないようなチャレンジングなプレーもあり、生徒たちはそれらを間近で見ることができました。

練習終了後には、選手も気軽に生徒たちに話しかけてくれました。そして最後に、黒田剛監督がお話をしてくださいました。生徒たちの質問にも気軽に答えてくれた黒田監督。たとえば生徒からの「試合であまりいい結果を残すことができず、どういったモチベーションで試合に臨めばいいか分かりません」といった質問に対しても、「何を目標にすべきか悩んでしまう部員もいると思います。でも大切なのは大きな目標を定め、そこに向けて今何をすべきかを明確にすること。サッカー選手は、子どもの頃からプロを目指して日々の練習に取り組んできました。そして選手になった後も、次の目標を目指しています。高いピラミッドを作ろうと思ったら、裾野を広くする必要がありますよね。それと同じで、高い目標を目指すのなら基礎をしっかりと固めることが重要です。そしてこれはサッカーに限らず、勉強でも、普段の生活でもいえることです」と、ちょっとした質問にもしっかりと答えてくださいました。昨年度まで高校でサッカーを指導し日本一を何度も経験した監督だからこその、中高生にも分かりやすく、力強いメッセージでした。

この日の見学に参加した生徒にも話を聞きました。
「プロサッカーチームの練習を間近で見たり選手と触れ合うといった機会は滅多になく、とても嬉しかったです。パススピードや意思疎通など、全てが桁違いで驚かされました。自分たちも練習や試合において周囲との連携をしっかりと取り、身体と同時に頭も使ってプレーしようと思いました(10年生 柳瀬飛雄悟くん)」
「僕がサッカーを始めるきっかけを与えてくれた太田宏介選手のプレーを近くで見られたことが良かったです。また練習場やクラブハウスもとても素晴らしかったです。早めに来て走るといった練習前の取り組みや、積極的に声を出してボールをもらいにいったりするという部分は、自分でも参考にしたいと思いました(7年生 石川昴典くん)」

FC町田ゼルビアと玉川学園の長年のパートナーシップによって実現した、今回のトップチーム練習とクラブハウスの見学。普段は知ることのない、日々の練習にも真摯に取り組むプロサッカー選手の姿勢やプロサッカーチームならではの整った環境を、肌で感じることができました。J2リーグも終盤戦ですが、この日の時点でFC町田ゼルビアは首位を維持しており、J1昇格も目前です。玉川学園は、これからもFC町田ゼルビアを応援します。

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