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児童たちの自発的な探究心や想像力が深める、日々の学習。1年間の成長の記録が凝縮された、1-5年生の学園展。

2024.03.05

2月23日(金・祝)・24日(土)の2日間、Primary Division(1-5)の玉川学園展が開催されました。
玉川学園展は児童たちの日頃の学習活動を、ご家族の皆さんにご覧いただくことを目的とした行事です。また他学年の展示内容と比較することで、本年度の学びが次年度ではどのように活かされるのかといった「学びを積み重ねていく過程」も確認できる機会にもなっています。本年度も各学年を4つのグループに分け、2日間の午前・午後の計4回で別々に観覧する形式で行い、1年間の学習の振り返りと他の児童のさまざまな取り組みを、児童とご家族が2時間半じっくりと観ていただく機会になりました。

1年生の展示で特徴的といえるのは、総合の時間やさまざまな行事を児童の学びに活かしている点です。丘めぐりで見つけた落ち葉を使ってステンドグラスやクリスマスリースを作ったり、動物園見学では事前・事後学習の時間を設け、関心を持った動物について深く調べるといった様子が見られました。どのように学びにつなげるかについて、各クラスの教員が知恵を絞り独自の指導を行っていることもよく理解できます。また、歌の歌詞を絵にしてみたり、算数では計算式を解くだけでなく自分で問題を作るなど、想像力を深めるような授業も行われていました。

2年生では1年次に学んだことを基盤としながらも、マインドマップづくりや、導入や結びを意識しながら文章を書くといったことにも挑戦。そして1年間を通して、稲作にも取り組みました。農学部の先生からお米の作り方を教わり、田植えから稲刈りまでを体験。同時に芸術学部の先生に教わりながら、陶芸工房室でごはん茶碗の製作に取り組みました。自分たちで作ったお米を、自分たちで作ったお茶碗で食べるまでの一連の過程は、まさにホンモノにふれる教育です。この他にもEPクラスでは月に2回行っていた英語でのスピーチを披露。3分程度のスピーチですがほとんどの児童は暗記しており、また英語での質問にも答えていました。

3年生は国語の教科書に載っている「モチモチの木」(斎藤隆介・作)の朗読会を中央ホールで行いました。通常の朗読劇とは異なり、言葉を大切に伝えることを主眼におき、クラス全員で代わる代わる物語を読んでいく形式です。言葉のみで伝えなければいけない分、正しく丁寧に読むだけでなく、声の大きさや強さで物語の展開や感情を表現。たくさんの拍手を受けていました。また教室では教科展示に加えて個人展示も行われました。教科展示では、モチモチの木を題材にして美術科の授業で切り絵を行うなど教科横断の取り組みも垣間見え、児童たちへの動機づけも工夫されていることがうかがえました。また、個人展示では一人ひとりがスペースをもらい、この1年間の取り組みを掲示しました。

4年生や5年生も同様に教科展示と個人展示が行われ、Primary Divisionの上級生らしく、教科ごとの学びがよく分かる内容に。調べ学習の内容もポスター発表のような深みが感じられるなど、1年次から積み上げてきた探究心や想像力が大いに発揮された展示が数多く見られました。また自身の興味のあることを掘り下げた発表内容が、Secondary Divisionでの学びの技や自由研究へとつながっていき、さらに児童を成長させていくであろうことが伺えます。

今回の玉川学園展には春から玉川学園へやって来る新1年生も見学に来ていましたが、彼らの案内役は4月に最上級生となる現4年生が担当するなど、先を見据えた取り組みも印象的でした。

また教育学部の学生が準備の段階からボランティアとして参加したり、当日も見学に訪れるなど、玉川学園展自体が大学生にとっての学びの場に。これも、ワンキャンパスだからこそできる取り組みといえます。
児童たちの1年間の成長の記録であり、Primary Divisionならではの教育内容をよく理解できる玉川学園展。春からは、児童たちも一つ上の学年でより深い学びに、自発的に取り組んでいくことでしょう。

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