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12年生204名が高校を卒業しました!新たなステージに進む玉川っ子たち

2024.03.22

果敢に挑戦し、一画多い夢に向けて歩み続けよう

2024年3月6日、玉川学園12年生の卒業式が行われました。今年は、Secondary Program Divison165名、IB Programs Divison39名、合計204名が玉川の丘を旅立ちました。
6年生から11年生で構成された玉川学園オーケストラによる「威風堂々」の美しい音色から卒業式の幕が開けました。先生・友人たちと切磋琢磨して過ごした学校生活を胸に、凛々しい表情で12年生が入場し、先生や保護者、在校生の大きな拍手で迎え入れられました。卒業生全員が入場し、国歌斉唱で卒業式が始まりました。

最初に小原芳明学園長から言葉が贈られました。
「今は当然のように受けられるようになった高等学校での教育ですが、今日まで教育を支援してくださったご両親への感謝の気持ちを新たにしてください。12年生は、パンデミックの中で遠隔教育を駆使して学び続けました。SSHの発表でも国内外で多くの賞を受賞し、吹奏楽部は3年連続東京都第一位を受賞しました。高校生には難しいモーツアルトのレクイエム合唱を歌い上げるなどをはじめ、学校生活で難しいことに挑戦し続けることを学び、それが玉川っ子たちを結びつけています。
玉川学園は、真・善・美・聖・健・富の6つの価値を見つける全人教育を行なっていますが、それは中等教育で終わらず、これから君たちが目指す学習でもあります。これからもより高度な知識を学ぶ努力が続きます。
『吾唯知足(自分にとって必要な量を知る)』という言葉がありますが、学問は『吾無知を知る』だと思います。学べば学ぶほど、自分の無知を知るのです。これからの大学の学習はさらに難しくなりますが、玉川で身につけた予習復習の力を活用し、努力を怠らないでください。夢があるから理想が生まれるのです。その理想から計画を立て、その計画に従って行動を起こし、それが成功へとつながります。君たちが将来なりたい像があるでしょう。玉川の創設者が掲げた“夢”という漢字は一画多いのは、大きな夢を持ち、リスクを恐れず、人生の開拓者になってほしいからです。玉川っ子として、難関に果敢に大きな夢を抱き続けていってください」

学園長賞受賞者

失敗を恐れず、学び続ける12年生の決意の卒業スピーチ

卒業生を代表し、Secondary Program Divisonの小松 真優さんとIB Programs Divisonの中川 蒼さんが壇上でスピーチを行いました。
まず、生徒会長として学校のリーダーを務めてきた中川 蒼さんが話しました。
「もう一度一年生からやり直したい。12年間の学校生活を振り返って、率直にそう思いました。いろいろな活動を通してもっと多くの生徒と関わっていけばよかった、言い訳をしないでもっと積極的に活動に関わっていけばよかったと後悔が思い浮かびます。それは、12年生になって学園展実行委員長や生徒会長をやるようになって、より多くの生徒と活動し、リーダーとして活躍する同級生が目に入るようになって気づいたことです。そうした仲間たちとの会話や活動を見て、新しい刺激を受けたおかげなのです。自分ができなかったことへの後悔は、活動をしたからこそ生まれた『もっとこうしたかった』という思いであり、これを次への糧にしたいと思っています。人生は選択の連続で、必ず選ばなかったもう一つの道があります。中高時代は迷った時に支えてくれる先生や友人、家族がいます。在校生の皆さんは、失敗しても諦めず、もう一度挑戦していってほしいと思います」

そして、さまざまな現場で裏方として生徒たちをサポートしてきた小松 真優さんです。 「玉川に足を踏み入れてから15年。幼稚部からの友人と共に卒業するという貴重な経験は、玉川ならではだと思います。15年間を振り返るとたくさんの言葉に育てられた日々でした。5年生の時に選んだ自由研究、舞台美術がその後の私の人生を大きく変えることになりました。ステージにおいて目立たないけれど欠かせない縁の下の力持ちである舞台美術という存在に魅せられ、8年生で自由研究の舞台美術が学園展に関わるのを楽しみにしていました。しかし、コロナ禍でその学園展は制限されてしまい、もう同じことが当たり前でないという恐怖を味わいました。その私たちの青春時期を奪ったコロナウイルスですが、私にはそれをきっかけに舞台美術に関わっていきたいという強い覚悟と夢を持つきっかけになりました。9年生からは多岐の行事のリーダーを務めたり、舞台照明の研究などの経験を積んだりして、より深めてきました。12年生の夏、読んでいた小説の結末が理解できなかったことに衝撃を受け、改めて良い成績を取るだけではいけないと感じました。小さい頃から本を送り続けてくれた祖父の教え、『学び続けて死ね』という言葉を改めて大事に、学びの意味を問い続けます」
最後に2人で「204名の決意の証として、名前のレリーフを残します」と高らかに宣言し、大きな拍手に包まれ、卒業生のスピーチを閉じました。

最後に全員での校歌の合唱が行われ、卒業式が締めくくられました。パンデミックにより制限された学校生活を送った時期もあった12年生ですが、その中でもそれぞれの努力、挑戦、創意工夫、そして仲間や先生たちと協力し、切磋琢磨して、苦境を力に変えてきました。制限が解かれた最終学年まで、精一杯に学校生活を過ごし、玉川での学びを糧に新しい扉を開いていきます。
新たなスタートに強い決意と眼差しを持った12年生の退場に、会場からは盛大な拍手が贈られ続けました。

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