みんな笑顔で、春からは小学1年生。幼稚部の卒園式が行われ、たくさんの思い出と共に子どもたちは巣立っていきます。

幼稚部の卒園式が、3月14日（木）にUniversity Concert Hall 2016の大ホール、MARBLEにて執り行われました。
本年度は年中組、年少組の子どもたちも参加し、皆で卒園児を送り出すことに。多くの保護者の方も集まり、観客席はほぼ満席となりました。卒園児が入場してくるまで、大きなスクリーンに今日までの歩みが映し出されます。丘めぐりや遠足、プール、工作、調理など、3年間でさまざまなことを体験した子どもたち。その生き生きとした表情に、観客席からも歓声が上がります。

そして、いよいよ卒園児たちの入場です。9-12年生の約20名で構成された玉川学園オーケストラの演奏による「さんぽ」に合わせ、後方の入口から元気よく入場してくる卒園児たちに合わせて、会場全体が手拍子に包まれます。

全員が着席すると、小原芳明学園長からのお話がありました。
「皆さん、今日は卒園おめでとうございます」という小原学園長に、「ありがとうございます！」と大きな声で答える卒園児たち。小原学園長はそんな卒園児に対して「皆さんが3年前に入園した際には、まだ落ち着きがありませんでした。しかしさっきの『ありがとう』という返事を聞いて、この3年間ですっかりお姉さん、お兄さんに成長したのを感じました。また皆さんはコロナで登園できなかったことで、遠隔教育も体験しました。ですから小学校でも、自信を持って遠隔教育を受けることができます」と伝えました。同様に保護者の皆さんに対しても、「コロナ禍では昔から続けてきた幼稚園教育を十分に行うことができませんでした。しかしそうした環境下でも子どもたちはたくましく成長し、小学校への準備ができています。玉川学園では、親と子と教師の三位一体の教育を掲げています。これからも私たちと共に誠心誠意、子どもたちの教育に携わっていきましょう」とメッセージを送りました。

そしてPrimary Divisionの児童によるお祝いの言葉がありました。登壇したのは現在4年生で、自身も幼稚部を卒園したモリヤカナコさん。Primary Division最上級生の5年生でなく4年生がお祝いの言葉を担当するのは、卒園児たちが小学部へ入学した際に在籍しているという、つながりを意識してのことです。「小学校では勉強をたくさんしますよ。他にも丘めぐりをしたり、休み時間に友だちと鉄棒やドッジボールをしたりと、幼稚部と同じような楽しいことにも挑戦できます。私たちは皆さんに会えることを、とても楽しみに待っています。困ったことがあったらいつでも声をかけてくださいね」と卒園児に語りかけたモリヤさん。最後に「今日で皆さんは幼稚部を卒園しますが、これからも『きれいな心 よい頭 つよい体』の玉川っ子として、一緒に過ごしていきましょう」と伝えました。

お祝いの言葉を受けるように、卒園児らによる「卒園の言葉」が映像で紹介された後、卒業証書の授与が行われました。一人ひとり名前を呼ばれると大きな声で「ハイ！」と返事をし、小原学園長から証書を受け取ってしっかりと握手を交わす卒園児たち。お父さんやお母さんに手を引かれて登壇していた3年前の入園式から、一回りも二回りの大きく成長したその様子に、観客席の保護者の皆さんも感慨深げです。もしかするとこの日の卒園児の中から、大学の卒業式で学長と再び握手を交わす卒業生が出てくるかもしれません。