玉川大学芸術学部・町田市立金井小学校・町田市立博物館 教育連携 「はじけろ!みんなで虹色あそび」展 ワークショップを開催しました。

2014.06.02

5月24日、町田市立金井小学校4~6年生の7人が来園し、本学芸術学部でワークショップに参加しました。これは、7月8日~8月31日に町田市立博物館で開催される古武雄(こたけお)展(※)に合わせたリンク展で、「はじけろ!みんなで虹色あそび」(7月8日~13日)と題して作品づくりを行うものです。
ワークショップでは、古武雄でも使用されているモダンアートの技法を使った屏風状の作品を5月24日と6月7日の2回にわけて芸術学部の学生とともに作り上げていきます。 玉川大学芸術学部・町田市立金井小学校・町田市立博物館3者の連携は、芸術学部の田中教授が近隣の町田市立金井小学校の校長先生に企画を持ちかけたことがきっかけで、5年前から始まりました。

ワークショップの企画運営は、玉川大学芸術学部メディア・アーツ学科(現メディア・デザイン学科)の授業「プロジェクトA」を履修している学生が行っています。授業内容は、プロジェクトの立ち上げ、企画、運営、広報、実施、報告までの一連の流れを経験でき、「芸術による社会貢献の実践力の育成」を目指すものです。
授業では、古武雄の魅力・技法の調査、小学生に体験してもらう内容、ワークショップの運営方法等の課題が与えられ、事前学習・検討が行われてきました。その結果、古武雄では、現代でも使用しているアクション・ペインティングの技法がとられていることがわかり、その技法を使ったワークショップを行うことにしました。技法は、小学生でも簡単に楽しくできるものとして、塗料をはじいて描く「ドリッピング」と、印鑑のようにある形を模ったものをスタンプのように押していく「スタンピング」、塗料を流して流れたままの状態を表現する「流し」の3つを採用しました。

本番当日、最初のプログラムは、町田市立博物館の学芸員である矢島律子さんから古武雄についての解説です。時代背景の紹介や古武雄の特徴ある技法として釉薬(ゆうやく)をひしゃくにとって器にぶっかける・彫をいれる・型を押すなど豪快な技法等、わかりやすくお話しいただきました。
いよいよ作品制作本番です。参加している小学生たちは、複数の班に分かれ、大学生と一緒に作品づくりに取り掛かりました。最初は遠慮がちでしたが、取り組んでいくうちに楽しくなったのか、終盤では班の枠を超えて自由に動き、思い思いの色を使い、作品づくりを楽しんでいました。また、その場を見学していた保護者の皆さんも「わたしたちもやりたい」と親子と学生が一緒になって和やかな雰囲気で創作していました。
作品を作り終えた小学生からは、「とても楽しかった、もっとやりたい」「最初は緊張していたけど、お兄さんお姉さんがいたので楽しくできた」と感想を語ってくれました。保護者の方からも「子供たちの勢いがすごかった。広々とした環境で伸び伸びとできる機会はなかなかないのでとてもありがたい」と感想をいただきました。
最初に古武雄を解説してくださった町田市立博物館学芸員の矢島律子さんからは、「学生さんと一緒にできるから子供たちはリラックスして自分のやりたいことをできたのではないか、これからもこの企画を続けていきたい」とお話しをいただきました。
ワークショップ終了後、指導にあたった学生からは「小学生は思い切りがいいので予想以上にいいものができている」「作成する枚数が多かったので、時間内に作れるか不安だったがあっという間に作品ができた」「当初班別行動にしていたが、いつの間にか自分が好きなところに行って作品を作っていた。プログラムをこちらの意図した通りに行うのはなかなか難しいということがわかりました」と語ってくれました。このプロジェクトを通して学生たちは予想とは異なることが起きることや、成功体験・失敗体験など多くの学びがあったようです。

6月7日には蛍光塗料を使って、作品の仕上げにかかります。町田市立博物館で行われる古武雄展はもちろんのこと、合わせて7月8日~7月13日に開催される「はじけろ!みんなで虹色あそび」展をご期待ください。

  • 古武雄とは、江戸時代前期(17世紀前半)から19世紀にかけて佐賀県西部、唐津系諸窯の一つである武雄窯(たけおよう)で誕生した陶器