親子でものづくりに取り組む「こどものアトリエ」

2014.06.05

毎年5月に玉川学園幼稚部で行われる「こどものアトリエ」。
ハサミやテープ、絵の具に粘土、ダンボールや新聞紙などなど、
さまざまな道具と素材を使って、親子でものづくりに取り組みます。

親子で楽しむ制作イベント

5月24日(土)、玉川学園幼稚部で公開イベント「こどものアトリエ」が行われました。このイベントは、いろいろな道具や素材を使って親子で作品をつくり、それを使ってみんなで一緒に遊ぶというもの。玉川学園に通う子供たちだけでなく、一般にも公開されていて、入園を考えている方が玉川学園のことを知り、その生活の一部を体感できる機会にもなっています。

子供に人気のさまざまなコーナーを用意

受付は午前9:30(一般の方は午前10:00)から。お父さん、お母さんと手をつなぎ、子供たちが次々とやってきます。「早くつくりたい!」「お絵かきしたい!」と、開始前から元気な声をあげる子でいっぱいです。こどものアトリエには、いくつかのコーナーが設置されていて、そこにあらかじめ道具や素材が用意されています。来場者は好きなコーナーに足を運び、親子で制作活動に取り組みます。今年設置されたコーナーは次の通りです。

ワクワクドキドキへんしん!コーナー

牛乳パックや新聞紙などを使って、帽子やドレスをつくって変身したり、グローブ、バット、ボールをつくって遊ぶコーナー。ハサミや色とりどりのテープを使って、思い思いの作品をつくります。つくったドレスを着てご満悦の女の子、園庭に出てお父さん、お母さんと早速野球を楽しむ男の子の姿が見られました。また、「どうやって切ったらいいかわかる?」と、子供につくり方を考えさせるお父さんの姿もありました。

ねんどこねこね何つくろう!?コーナー

粘土を使ってキーホルダーやアクセサリー、ボールペン、カーレースのための車などをつくるコーナー。さまざまな色の粘土や水性ペンが用意されていて、混ぜたり塗ったりすることで、ほかの色もつくることができるようになっています。ウサギ、ケーキ、ハンバーグなどなど…子供たちの創造力は、どんどん広がっていきます。「何つくってるの?」「どうやってつくったの?」と、子供同士の会話も自然と生まれます。それにつられて、保護者同士の交流のきっかけにもなっているようでした。

おおきなえをかこう!コーナー

教室に1枚の大きな紙を敷いて、筆と絵の具で自由にお絵かきするコーナー。お絵かきが大好きな子供たちは、一心不乱に紙に向かいます。描くスペースが足りなくなったら、紙を継ぎ足してどんどん大きく。最後は教室いっぱいに広がった紙に、手や足まで使ってお絵かき(?)していました。子供たちは「自由に描いて良いよ」といっても、なかなかそうはできません。こうして大きな紙や自由に使える絵の具をたくさん用意してあげることで、子供たちの本当に自由な創作活動が生まれてくるのです。

ダンボールこうじょう

ダンボールを切ったりつなげたりして、好きなものをつくるコーナー。お家をつくる女の子、電車や車をつくる男の子など、男女ともに大人気のコーナーです。つくった作品に模様をつけられるように、さまざまな形のスタンプも用意されています。ダンボールをつなぎ合わせて丸く輪にした「キャタピラー」をつくって、レースに参加することもできます。「ここ切って!」「テープ貼って!」など、親子のコミュニケーションもとても豊かに。特に工作に取り組むお父さんたちの表情は真剣そのもの。ご自身でも楽しみながら、お子さんとの作品づくりをしているようでした。

Rainbow Caterpillar Corner

このコーナーでは、先生が英語を使って作品づくりを案内します。色とりどりの紙やプラスチック袋で「Caterpillar」をつくり、それに紐をつけて、引いて歩けるようにします。使う色や「Make a ball」「twist a pipe cleaner」といったつくり方に関する英語を、子供たちはあらかじめ教室で習っています。先生に「どの色を使う?」と英語で促されると「イエローとグリーン!」など英語で受け答えをする子供の姿が印象的でした。完成後は、つくったCaterpillarを使ってみんなで一緒に歌を歌うイベントも行います。

このほか、玉川学園紹介コーナーや、カンボジアの子供たちを支援するバザーのコーナーも設置されていました。

次のあそびにつながる経験を

それぞれのコーナーには、作品づくりにおける「チャレンジポイント」が示されています。たとえば、「ねんどこねこね何つくろう!?コーナー」であれば「色粘土を、指先をしっかり使って混ぜる」、「ダンボールこうじょう」であれば「ダンボールカッターでダンボールを切る」「ガムテープをちぎる」といった感じです。これは、子供たちにさまざまな道具や素材の使い方を経験してもらい、今後の制作活動に活かして欲しいという考えからです。

といっても、それらができなければダメ、というわけではありません。この経験をきっかけに、今後のあそびにつながっていけばいいのです。この時期の子供たちにとって、1から10まですべてを自分で行う必要はありません。行程のほとんどを保護者の方がやって、最後にガムテープを一枚貼っただけだとしても、子供たちの経験としては大きな意味があるのです。保護者の方に参加していただくことで、それまで使ったことのない道具を使ったり、つくれなかったものがつくれるようになる。こうして、子供たちがそれまでとは異なる視点で世界を見る経験をすることが、とても大切なのです。

同時に、これらの制作活動は、ふだんの子供たちのあそびの延長でもあります。たとえば「ワクワクドキドキへんしん!コーナー」は、ふだんから何かを身につけたり、マイクでしゃべったりしていた子供たちのあそびをふくらませたものです。教員は子供たちの日頃のあそびをよく観察し、その中から次のあそびにつながるようなものを、こどものアトリエでコーナーとして用意します。そのため、毎回用意するコーナーは変わりますし、教員は約1ヶ月前からどんなコーナーにするか考えて準備をしています。

会場が一体になる「おたのしみタイム」

さて、こどものアトリエは後半に突入。「おたのしみタイム」です。まずは「ダンボールこうじょう」でつくったキャタピラーを使ったレースを開催。親子でキャタピラーの中に入り、四つん這いでゴールをめざします。周りからは「がんばれー!」とたくさんの声援が。ゴールした子にはメダルが手渡されます。出場者も見ている人も、一体となって盛り上がりました。

つづいて、「Rainbow Caterpillar Corner」でつくったCaterpillarを携えて、英語の歌を歌います。先生の伴奏に合わせて、歌って、歩いて、ジャンプして。小さな子供でも参加できる楽しいイベントとなっています。

最後は「ワクワクドキドキへんしん!コーナー」でつくった帽子やドレスを纏ってのショータイム! 思い思いの格好をした子供たちが、特設ステージの上を歩きます。恥ずかしそうに駆けだしてしまう子、ポースを取る子など、いろいろな個性が見られました。最後はみんなでステージに登り、記念撮影も行いました。

子供にも保護者にも有意義な機会

こうして大盛況のもと、こどものアトリエは終了しました。参加した玉川学園幼稚部の保護者からは、「息子がよく見ているテレビ番組に出てくる車を、一緒につくることができました(年長・お父さん)」「去年も参加し、今年も楽しみにしていました。こうして一緒にものをつくる機会はなかなかないので、とても楽しかったです(年長・お父さん)」という感想をいただきました。また、一般参加のお母さんからは「入園前に様子がよくわかりました。子供も楽しめて、参加してよかったです」という声をいただきました。

こどものアトリエは、我が子が幼稚園でどのように過ごしているのかを、ほかのお子さんとの関係の中で見ることができる上に、子供同士、保護者同士が交流を深める絶好の機会となっています。また、入園前に園の様子や雰囲気を感じることのできる貴重な機会でもあります。例年、5月に開催していますので、ぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。