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海外留学の経験を生かし、世界へ。2人の留学経験者による報告会が行われました。

2015.05.18

玉川大学国際教育センターでは学生の海外留学などを支援するため、年間を通じて多くのプログラムを開催しています。本年度も留学・研修フェアが行われました。海外研修の募集説明会や海外での健康管理指導などを実施し、4月27日(月)には留学を経験した学生と卒業生による報告会が行われました。

今回登壇したのは文学部比較文化学科4年の税所里帆(さいしょ りほ)さんと、教育学部教育学科を今年3月に卒業した金子麻美(かねこ あみ)さんです。税所さんは大学2年次にオーストラリアのクイーンズランド大学へ1年間留学。その後、4年次を休学して国連世界観光機関(UNWTO)本部でのインターンシップに1年間参加。これは日本人としては2人目、日本の大学生としては初めての参加でした。一方の金子さんは大学2年次にセント・マイケルズ・カレッジに留学。そして4年次に国際交流基金のJ-LEAP(米国若手日本語教員)に選ばれ、今年の9月からアメリカで現地の日本語教師の指導のもと、ティーチングアシスタントとして日本語の授業を行います。

税所里帆さんのコメント

子どもの頃から留学をしてみたいという思いがあり、玉川大学の入学式翌日には国際教育センターに話を聞きに行きました。そして2年次にオーストラリアのクイーンズランド大学へ1年間留学。帰国後に留学経験についての取材を受けたのですが、その時にライターの方から紹介してもらったのが、UNTWO(世界観光機関)でのインターンシップだったのです。UNTWOはスペインのマドリッドにある、観光に関する国連の専門機関です。書類と面接の試験を受け内定をいただき、大学の4年次を休学して1年間働くことになりました。現地では上司の業務の支援の他、出張にも出かけるなど、インターンの枠を越えた幅広い業務を体験できました。はじめは挨拶程度しかできなかったスペイン語も会話ができるまでに上達しました。帰国後は4年次に復学して現在は就職活動中です。トラベルライターという昔からの夢もありますが、今はインターンの経験を活かし、海外で働いてみたいと思っています。

金子麻美さんのコメント

幼稚園から玉川学園に通っており、外の世界を見てみたいという思いもあって、留学を考えていました。小学部時代にアメリカ・ハーカー校へ行ったことも、留学への思いを強くした要因だったかもしれません。そこで大学在学中にアメリカのセント・マイケルズ・カレッジへと留学したのですが、現地の友人が履修している日本語の宿題を手伝ううちに、その指導に面白みを感じるようになったのです。帰国後、卒業時に取得する予定だった幼稚園教諭と小学校教諭の免許を、幼稚園教諭と日本語教員課程へと変更して履修を進めていきました。そして就職活動時に日本語教師に関するさまざまな情報を集めている過程で見つけたのが今回採用されたJ-LEAP(Japan Language Education Assistant Program)です。これは日米間の人材交流と米国日本語教育への支援のために、若手日本語教師を米国へ2年間派遣するプログラムで、面接を受けて内定を得ることができました。5月から研修が始まり、9月には日本語教師(ティーチングアシスタント)として米国の学校で働くことになりました。今からとても楽しみです。

UNTWOでのインターンシップを経験した税所さん、J-LEAPのプログラムによりアメリカで日本語教師としての経験を積む金子さん。二人に共通しているのは、そのきっかけが国際教育センターによる留学プログラムであり、そのきっかけから得たさまざまな出会いをチャンスに変えている点です。このような経験を積んだ二人には、留学を考えている在学生から多くの質問が寄せられていました。
報告会の最後には、国際教育センター長の松本博文教授からの総括がありました。「今日の報告会を通して、皆さんは自分が歩いていった先にある、遠くの景色を見たのではないでしょうか。確かに皆さんにも、今回の先輩たちのような留学の機会があると思います。ただ、はるか先を見るときに大切なのは、足元もしっかりと見ることです。ぜひ、今の自分にできることを行い、留学に備えてください」。
今回の報告会には107名が参加し、立ち見が出るほどの盛況ぶりでした。集まった学生の中から、数年後に留学経験を後輩に話す学生が出てくるのかもしれません。また、税所さんと金子さんの今後の活躍に期待したいと思います。

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