教育学部の学生が児童館歌を制作しました

2016.01.28

教育学部の学生が、町田市の「ころころ児童館」の児童館歌を作詞・作曲しました。この企画は、社会教育主事任用資格の取得希望者が履修する「社会教育実習」の授業の一環として行われました。この授業では、PBL(Project Based Learning)のアクティブ・ラーニングを取り入れており、毎年、学生が主体的に考えた企画を実施しています。

本年度の学生は、11月に実施した「卓球大会」と、「児童館歌の制作」という2つを企画し、成し遂げました。皆で協働し、実践を通して学び合う「省察的実践者」として、企画を成し遂げるのは容易なことではありませんでしたが、学生は「自分たちの特技を生かして社会貢献できることを知り、実践力をつける」、「本気を魅せる」という目標を掲げて、最後まで取り組みました。

今回の「児童館歌の制作」という企画を通して、学生は児童に「音楽創作の楽しさを知ってもらいたい」、「歌うことや器楽の演奏に触れることで音楽に対する親しみを深めてもらいたい」、「児童館歌を歌うことで、改めて児童館を好きになってもらいたい」と考えました。そのため、学内で企画を練りながらも、授業の合間に児童館へ楽器の演奏に行ったり、歌詞に使う⾔葉を児童から募ったりしました。

しかし、児童と共に児童館歌を創るのは、容易なことではありません。当初は、8月下旬迄に曲を完成させる予定でしたが、卓球大会の企画と同時に行っていたので、実際に曲が完成したのは10月下旬でした。また、作詞・作曲をするだけでは、児童館歌を創ったことにはなりませんので、児童に歌ってもらえるように、管弦楽団の仲間に歌や伴奏の協力をしてもらい、何度も歌の練習をしに児童館へ行きました。

小春祭で歌っている様子

その結果、児童館の年に1度のお祭りである「小春祭」で歌の披露をした際には、たくさんの児童が口ずさんでくれました。また、児童館の先生からは、「みなさんが卒業されても、小春祭や学童クラブの卒会式の時などに児童館歌として歌い継いでいきたいので、歌のみや伴奏のみの演奏も入ったCDや伴奏譜も作ってほしい」というお言葉を頂きました。

音源として使えるCDや伴奏譜作りも容易なことではありません。学生は新年早々の1月7日の9時から器楽教室に集まり、楽譜の最終調整や録音をしました。全員が納得できるまで何回も録音をし直しましたし、専門的な録音装置が無いにもかかわらずパソコンを駆使して、1月15日に児童館にCDと楽譜お届けすることができました。

紆余曲折を経ながらも、多くの人々の協力を得て企画を成し遂げた学生は、「様々な障害があっても、厳しいことや辛いことがあっても、そこで諦めてしまうのではなく一生懸命歩き続け、最後までたどり着こうとする強い精神力が、社会教育実習を通して培われた」、「様々な自分のメンタル・モデルを知れたので、今回お世話になった人にも感謝の意を込めて、克服、成長していきたい」、「周りの人たちと協力しながら、社会教育実習の経験を生かしてこれからの人生を歩んでいきたい」などと実習をふり返っていました。

社会教育実習を指導した中村香教授は、「自らの個性を大切にしつつ周りの人と協働できれば、自己実現に至るとともに、社会に貢献できることを忘れないで欲しい」と語っていました。本学の創立者である小原國芳は、人間を「生まれながらにして、唯一無二の個性を持ちつつも、万人共通の世界をも有する存在である」と定義し、玉川教育の使命は、この人間像を実現させ、日本社会のみならず世界へ貢献する気概を持った人を育むことであると説いています。社会教育実習で学んだ学生たちが、この経験を生かして、社会で活躍してくれることを願っています。

<歌詞に使う言葉を募集>
児童館歌の歌詞に使いたい言葉を児童が挙げてくれるように、音楽に興味を持ってもらうことから始めました。

児童の好きな曲を弾いて、一緒に歌っているところ
児童館歌で使う言葉の募集について説明
ヴァイオリンとヴィオラの演奏

<児童館歌が完成>
児童館の先生などからアドバイスを頂きながら、学生が創りました。

児童館に曲の完成を報告するために、楽譜を持参

<歌のお稽古>
児童に歌ってもらえるように、何度も歌のお稽古に行きました。

<録音の様子>
管弦楽団の仲間の協力を得て、CDの録音をしました。

<伴奏譜とCDの贈呈式>
児童館の皆さんから、「念願の児童館歌を創ってくれて、本当にありがとう。早速、3月の卒会式で歌います」と感謝の言葉をいただきました。

館長先生に贈呈
CDと伴奏譜
子供たちの前で歌の披露