『全人』2014年10月号 No.787より
2014年10月号 No.787
玉川学園中学部・高等部は2014年、文部科学省よりスーパーグローバルハイスクール(SGH)に指定されました。これを受けた玉川学園の指標は「国際機関へキャリア選択する全人的リーダーの育成」です。教育12信条のひとつに「国際教育」を掲げる本学の、国際理解教育の今をお届けします。また、今年度より始まった「グローバルキャリア講座」。第1回講師にお招きした伊藤光子先生による講演「国際機関職員として活躍する」を巻頭で抄録しました。「研究エッセイ」は、今年4月玉川大学大学院教育学研究科に設置されたIB研究コースの学びを紹介。江里口歡人准教授が研究内容などを報告します。「行事報告」では、玉川学園音楽祭を取り上げました。創立85周年という節目の年の行事を、指導教員がレポートします。
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国際機関の職員になるためには、今から準備が必要です。まだ高校生なので、将来のことを考えても中々考えがまとまらないと思いますが、国際機関の職員として働くことを目標に据えた場合は、自分の10年後を見越した準備期間が必要になってきます。
10年後、だいたい28歳の頃には国際機関で働いている自分をイメージして、今から準備に取りかかってください。そこで、必要になるのは3点あります。1が海外経験や海外留学を視野に入れること。2が語学力。そして3が情報収集です。「世界のために働く国際機関の職員という仕事」 伊藤光子 p4
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2014年7月4日、東京国際フォーラム ホールAにおいて、創立85周年記念 玉川学園音楽祭を開催しました。これは創立70、75、80周年の節目の年ごとに、低学年・中学年・高学年の児童・生徒が一堂に会する音楽祭です。
(略)玉川学園では「歌に始まり歌に終わる」といわれるほど、歌が学校生活の中に溶け込んでいます。学校行事や季節の節目ではもちろん、毎日の朝会でも帰りのホームルームでも歌います。つまり“歌を歌う”ことが、生活を豊かにする大切な要素であり、音楽祭はその延長線上にあるのです。「行事報告」 長谷部 啓 p22
目次
- [特集]グローバル・リーダーを育てる
第1回「グローバルキャリア講座」開催
世界のために働く国際機関の職員という仕事 伊藤光子
玉川学園中学部・高等部がSGHに指定
世界を舞台に社会貢献できる全人的リーダーを育てる
多彩な活動が開くグローバル人材の道
SGHの取り組みを支える玉川の国際理解教育
故きを温ねて 16 「亞細亞の外交は玉川の丘から」…白柳弘幸
研究エッセイ 始まったIB教員養成
自ら問題を発見・解決できる人間を育てるために 江里口歡人 - TAMAGAWA GAKUEN NEWS
- 行事報告
「創立85周年記念 玉川学園音楽祭」…長谷部 啓 - 学びの時間 37 工学部機械情報システム学科 白﨑博公研究室
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